国が自殺行為を支援する
by James Howard Kunstler
https://kunstler.com/clusterfuck-nation (March 21 2022)
先週、米国で進行中のメンタルヘルス危機を決定づけたのは、ペンシルバニア大学の水泳選手、リア・トーマスがNCAA女子500ヤード自由形選手権レースで記録的な勝利を収めた瞬間だった。スポーツニュースではそれを特別なこととして祝福した。それは現実の疑わしい主張の特徴なのだ。リア・トーマスが「(男から女に)トランジション」を始めたのは2019年で、その時「彼女」は完全に成長した男性の人間、つまり「男」であり、すでにNCAAの男子水泳競技に出場していた頃である。ここから結論づけられるのはNCAAの理事会は正気ではないということだ。
米国で正気を失っているのはNCAAだけではない。あなたはそれでいいのだろうか?裸の王様が登場するある種のおとぎ話を除いて、これほどまでに人々が進んで嘘に凌辱される例はほかにない。つまり国民に新型コロナに対する「ワクチン」や「ブースター」を接種しようというキャンペーンがいまだに続いているのである。この遺伝子カクテルは病気の予防や感染防止には効果がなく、すでに何千人もの人々が死亡したり障害が起きたりしている。
しかし疾病管理予防センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー、アンソニー・ファウチ博士、メアリー・バセット(ニューヨーク州公衆衛生局長官)、その他多くの国の当局者たちはまだワクチンを売り込んでいる。これは米国と他の西洋文明にお膳立てされた自殺行為の主要な部分である。米国政府のワクチン有害事象報告システム(VAERS)には、2021年を通して心膜炎と心筋炎の症例が合計24,177件、2022年の1月と2月だけで11,829件が記載されている。不吉なトレンドが見えるだろうか?心膜炎と心筋炎はワクチンに関連した致命的な症状であり、他にも1000以上の症状がある。
盲信的に3回目の接種をうけた人たちは、最初の2回の注射で得たものに加え、さらに有毒なスパイクタンパク質を体内に取り込む ことになる。今後2年間にかなりの数の人々が恐ろしい数の身体障害を発症し、死亡するか障害者になると予測する人はいないだろうか?目覚めた人、ワクチンを打った人、トランプに酔いしれる「ブルー」な人々にとって、自分たちが対象にされた差し迫った大量殺人を無視することは、いまよりもっと難しくなってくるだろう。
ウクライナの将来をめぐって米国が無謀にもロシアの熊を突いているのは、この萎えるような見通しのためかもしれない。つまり米国では国が自殺行為を助長しているという図式から目をそらすためだ。米国政府が自国民を殺し、その過程で嘘をついていることを示す新たな情報よりも、第三次世界大戦が起きるかもしれないという話のほうが、人の心をひきつけるからだろう。
「ジョー・バイデン」と仲間たちはロシアの「作戦」を阻止できたかもしれないので、ただ単にNATOが宣言したことをやればよかった。それはウクライナを同盟に招き入れない、ということだ。しかし2014年にうざい政府を追い出してから、ウクライナは米国の特別な顧客だった。それ以来ウクライナを国際的なマネーロンダリングの場として、NATOの代理前線基地として、そして米国から離れた場所に生物兵器の研究所を設置するために利用してきた。なぜなら米国政府は2014年に国内で機能獲得研究を行うことを「一時禁止」していたからである。
2014年以降のウクライナにおける前方基地活動の一つは、世界最大級の軍隊である60万人規模のウクライナ軍の訓練と武装化だった。それをロシアは武装解除して制圧しようとしている。これに対して約20万人の作戦部隊をもつロシアがどれくらい成功するかが、地上での活動とは一線を画して行われているプロパガンダ戦争の主題なのだ。
このような基本的な兵力数から予想されるように、現実はロシア人にとって過酷なものだった。米国製ジャベリンミサイル(対戦車ミサイルFGM-148)はロシアの戦車や装甲車に致命的なダメージを与えていることも判明している。しかしCNNやニューヨーク・タイムズ紙の報道とは逆に、ロシアがこの勝負に「負けている」とは言い難い。ロシア軍はウクライナの最も強力な部隊である悪名高いアゾフ大隊を東部のドンバス線沿いに包囲している。その数は多い。彼らは包囲され、中央司令部から切り離されていて、降伏するか虐殺されるかの選択を迫られている。今のところ選択はウクライナ側にある。
ロシア人にとってこれは彼らが言うように実存的な問題であり、以前にも直面したことがあるのでその利害関係を理解している。ナポレオンとヒトラーを考えてみてほしい。米国は少なくともウクライナを利用してロシアを敵に回そうという法外な意志を示している。これもまたさらなる狂気である。プーチンが国家元首になったばかりの頃、ロシアはNATOへの加盟を求めた。75年にわたるソ連の狂気を乗り越えヨーロッパの普通の国として扱われることを求めたからだ。しかし、この要求は拒否された。
20年後、その間に多くの対立がありロシアはもう我慢ができなくなった。米国が何もできないようにする。それが境界線の確立だった。ウクライナはさらなる敵対関係のためのプラットフォームとして利用されることはないだろう。我々の回答:国際通貨システムをはじめとする世界経済を破壊する。また化石燃料やそれを原料とする肥料などの供給ラインを破壊することによって、おそらく世界的な飢饉が起きる可能性がある。
米国は境界をなくすことにしか興味がないのだ。メキシコとの境界のような地理的なもの、男性と女性の境界のような行動的なもの、現実と空想の境界のような心理的なもの、そして生きているか死んでいるかという実存的なものの境界を取り払おうとしている。そして今ロシアは、多大な犠牲を払って、米国に境界の重要性を文字通り教えなければならない。彼らはウクライナでの作戦を完了させるつもりだ。そして彼らに課せられた制裁を回避することができるだろう。最近ロシアについている側の地域にはすべての生産物があり、多くの価値ある商品、 そして、世界人口の大部分を占めているからだ。
米国側の地域は、自らに課した専制政治に服従し、そして自殺を決めたようだ。少なくとも今まではそうだった。それが突然、あらゆる角度から情報が飛び込んできて、私たちが長年暮らしてきた非現実のドームを突き破り、粉々にした。はい、あのワクチンは多くの人を殺している。はい、情報機関と民主党全国委員会(DNC)が前大統領を転覆させた。はい、米国諜報機関のお偉方はハンター・バイデンのノートパソコンについてあなたに嘘をついた。はい、そのノートパソコンには贈収賄の動かぬ証拠がぎっしりと詰まっていて、間違いなく現大統領が関与する国家反逆罪の証拠もある。はい、米国経済は悪化している、なぜなら返せないほどのお金を借りていて、価値のあるものを十分に生産していないから。そして、いいえ、ロシアはウクライナで「負けて」いない。むしろ、ロシアは自己防衛をする国家のコミットメントと不屈の精神を示している。そこから米国は何かを学べないだろうか?
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