残酷な日本の真実、東京大学から。
By Thorsten J. Pattberg for the Saker Blog
これは日本や東アジアに留学する前に知っておかなければならないことである。米国の完全支配下における日本の停滞と衰退に関する東大の短い講義。米国の属国であるドイツと露骨な類似性がある。
こんにちは。国際的に東京大学として知られている、“東大”のパットバーグ博士(ドイツ人)です。
今日は、米国の衛星国としての日本、そして米国の覇権が日本の状況、日本の経済、文化、言語にとってどのような意味を持つかについてお話ししたいと思います。
私は東京大学の歴史学研究所で博士号を取得しました。仏教用語の翻訳史の研究に取り組んでいたのです。
研究所は絵葉書でおなじみの「赤門」からそう遠くない場所にあります。
史料編纂所は、歴史的な著作物を保護している超極秘の図書館のようなものです。すべて地下にあり、もちろんIDがないと入れません。
これはあまり知られていないと思いますが、ほとんどのエリート大学には地下道や地下墓地が何キロも続いています。そこには古代の書物が保管され、16世紀にさかのぼるものも多いのです。
数年後、私は再び東京大学で研究員として働きました。この時は東京大学先端東アジア研究所でした。
ここでも、着目したのは翻訳史でした。
今、多くの人は、”翻訳の歴史なんて、つまらない!”と思うでしょうが、いいえ、そうではありません。歴史を学ぶことは常に現在への洞察を与えてくれます。
ヨーロッパの列強が、17世紀、18世紀、19世紀と相次いで東アジアを発見し、野蛮人のようにこの地に降り立った時、彼らはすべてをコピーしました。新しい思想、概念、用語を学んだ彼らは、アジア人と対等に渡り合うのではなく、アジアの名前、用語、概念をすべて手に入れて、それをヨーロッパの用語に翻訳してしまったのです。もちろん最初はラテン語が多かったのですが……(その後)聖書の概念やヘレニズム・ギリシャの概念に置き換えたのです。
それは、例えば日本人がヨーロッパにやってきてドイツにあるものを見ていると想像してください。フォルクスワーゲンやバイエル、ケルン市やゲーテがあります。では、それをどうするのでしょうか?そう、すべての用語、名前、ブランドをすぐに “アジア化 “するのです。トヨタやスズキ、横浜や池田と呼ぶのです。すべてを改名するのです。
そして、ドイツ人に背を向けて、「ほら、彼らにはオリジナリティがまったくないじゃないか。創造性も発明性も皆無だ!彼らは何も発見していなかった!」というのです。
そして、実際に日本人はドイツには文庫(小型のペーパーバック)がなかった、と言い張ることができるのです。「彼らはそれを知らなかった、でも我々が彼らにそれを与えた!」 そうすれば、それが正式の歴史になるでしょう。
今、あなたは抗議するかもしれません。そんなことはあり得ない。そんなことは、ヨーロッパで絶対にありえない。想像を絶する強奪、誤報、歴史の歪曲だ!と。しかし東アジアではまさにそれが起きたのです。ヨーロッパ人が、そして後に米国が、ここではすべてをひっくり返してしまったのです。
また、西洋はアジアの概念や名称を完全に取り入れて、再ブランド化したとも言えます。
孔子は一時期、キリスト教の「聖人」で大洪水を知っているとされる人でした。道教の信者はみな【ヘレニズム】の「哲学者」でした。仏陀またはフォージャも “聖人 “となり、その知恵が “宗教 “にされました。
方法論はほぼ完全に西洋式です。よく知られているようにキリスト教はイエス・キリストから命名されました。
ですから中国で、彼らは儒学から必死に奇跡の人物を探したのです。
儒学とは中国の知恵の学派で、プラトンの思想のようなものです。実際、本当の名前は儒ですが、宣教師たちはどうしてもどこかにキリストの姿を見出したかったのです。そこで、有名な(Kong Fu-Tze孔夫子)を思いつき、彼が名前の由来になりました。「儒」が出されて、「孔」が入ってきて、孔子福寺派(コンフューシアニズム)となったのです。
このような残酷な翻訳戦略により、ヨーロッパ人はアジアの物語をすべて平板化し、西洋化しました。だから、ゲオルク・ヘーゲルは当時から「歴史の終わり」を予言していたのです。彼はヨーロッパ人を止められるものは何もなく、誰も止められないと信じていました。
たとえば、ヘーゲルよりずっと前のゴットフリート・ライプニッツは英語帝国主義をよく見抜いていました。だからライプニッツは、ドイツ人はどんなことがあっても外国語を採用せず、海外ではすべてドイツ語に改名するよう求めたのでした。これこそがドイツ帝国が拡大する唯一の方法であり、そして、それは実現しました。結局、ドイツは中国北東部に植民地を得たのです。
さて、ここで現在に話を戻します。私は2022年にここ東京大学で、米国の衛星国としての日本について講演しています。
米国は第二次世界大戦中、東京を焼き払い、長崎と広島に原爆を投下しました。それ以来、日本は世界の大国である米国の属国となり、アジアにおける重要な植民地となったために、比較的うまくやってきました。
敗戦国ドイツが経験させてもらったような、まさに経済の奇跡が日本で起きました。爆撃で破壊された国を再建する必要があるのでしょうか?多くの投資、多くの労働と汗、そしてもちろんその結果としての経済の繁栄が必要です。残念ながら、その主な受益者は日本でもドイツでもなく、戦勝国であり占領国である米国でした。
日本は80年代にかなり強くなり、ちょっと生意気になりました。米国は生活、文化の輸出、商品、日本のエネルギー供給など、あらゆる分野で制裁を加えました。ここですべてが崩壊し、日本は40年間、発展を失ったと言われています。日本は40年間、多かれ少なかれ立ち止まっていたのです。
しかし1991年にソ連が崩壊してから米国は突然文句なしの世界唯一の大国となりました。そしてそれ以来、日本は本当に苦しめられ、嫌がらせを受け、あらゆるレベルで、国が小さくなってしまったのです。2022年の今日、新たな低水準に達しています。
米国は制裁と罰の帝国になりました。日本人は中国と一緒に仕事をすることは許されません。ロシアと一緒に仕事をすることも許されません。ヨーロッパ、インド、南米と一緒に仕事をすることも本当は許されていないのです。そして、もし協力するとしても、小規模なもので、米国の監督の下でのみ行われます。
この3年間、この日本で起こっているコロナのデマがバカバカしく思え始めてきました。日本は実際には致命的なパンデミックを経験していませんが、日本の政府は3年間も、馬鹿げた紙製のマスクを顔につけて歩くことを強制し、米国ファイザー社のユダヤ人遺伝子注射を3回接種するよう国民に強要しています。スキャンダルです!
日本人は、許されるなら自分たちでワクチンを開発することができたはずです。残念ながら、日本政府には選択肢がありません。どんな狂気にも従わなければならないのです。今、米国はロシアと中国、そしてできればイランに対して同時に全面戦争を計画しています。しかし、ロシアと中国は日本の重要な隣国であることを忘れてはなりません。
恩義を返すことができた。ここで協力しあうことができた。日本はとっくの昔に、中国のおかげで金持ちになることができたのに、米国がそれを阻んだのです。日本は主権国家であってはならず、他の主権国家のアジアのパートナーと主権国家として会ったり、貿易をしてはならないのです。
今、日本は、国連もWHOもNATOも指揮している米国の命令で、3年間、国民を封鎖しなければならなくなりました。そのため人々はアパートに閉じこもり、自宅で仕事をする(リモートオフィス)、すべての会社、学校、そしてもちろん大学も含めてです。すべてが閉鎖されたのです。
では1億2700万人の日本人が、3年間も自宅で孤立して座っていなければならないとき、人々はどうするのでしょうか?そうです、日本人は家に座ってインターネットにログオンしているのです。米国のGoogle、米国のAmazon、米国のYouTube、米国のTwitter、米国のUberEats(食べ物の注文)を使うのです。米国のZoomを使って会議をします。日本での電子メールのやり取りは、すべて米国企業を通じて行われているのです。ホットメール、グーグル、ヤフー…すべて米国製です。
私たちは世界史上最大のアメリカ帝国主義の悪戯に直面しているのかもしれません。これに対して、かつての米国の砲艦による日本開戦は、単なる人形劇か些細な犯罪に過ぎませんでした。
もちろん、世界の支配者たちはこれを「帝国主義」や「外国人支配」とは呼びません。彼らはこの地球人類の大強姦を「グレート・リセット」あるいは「グローバリズム」と呼んでいます。
しかし、それはすべてナンセンスです。米国から全世界へという一方向にしか進まず、何も戻ってこないのです。日本やドイツは、米国が他の国々を壊すために自由に使える資金の1%さえ持っていません。
東京の周りには無数の軍事基地があり、すべて米国のものです。大使館だけで一つの地区を占めています。また、原子力潜水艦や航空機を備えた米軍が日本に86,000人も駐留しています。ドイツはわずか53,000人。それでも多いですが。
ドイツも日本も米国に兵士を送り、駐留させることなどできません。そして、ドイツも日本も、米国に対して脅しや要求、あるいは制裁を口にすることなどできません。そんなことをしたら私たちがどうなるか想像できますか!
つまり、完全に一方通行なのです。米国はやりたい放題で、私たちは受け手であって、送り手にはならない。
結論から言うと 日本人は今、麻痺しています。 日本人は今、完全にアメリカナイズされているのです。そして、“マスク”は服従の証なのです。数え切れないほどのマクドナルド、スターバックス、ウーバーイーツ、iPhone、(アップルの)マックコンピュータ…。そして大学にも浸透しています。 東大の教授になるには米国に留学し なければいけません。
基本的に日本語、あるいはアジア系の言葉全般は、世界の科学では好ましくないので、抑制されます。それらはすぐに(ヨーロッパの言語に)翻訳されるか、特別なフォーマット、特別な文字、警告ラベルでマークされます。何か異質だと!
日本は米国の完全支配の下、かつてないほど依存度が高くなり、特にグローバル金融機関、ドル体制、制裁、極端なプロパガンダの下で他の国家と二国間関係を築くことは非常に困難で、これはドイツにも当てはまります。
そうそう、忘れるところでした。ドイツと同じように、日本の政治家や企業のトップはすべて審査を受けています。
もはや相互関係はありません。米国人は実際無防備です。 もう秘密の仕事を隠す気もありません。完全にコントロールすることが目的なのです。日本人は自給自足ができません。それは禁じられています。米国から、あるいは米国のパートナーから大量に輸入しなければなりません。第二次世界大戦前のように、日本政府が一歩でも道を踏み外せば、食料供給、エネルギー供給、銀行送金、貿易が直ちに停止されるという恐怖の中で生活しなければならないのです。米国が今ロシアにやっていることを見てください。
本当のことを言いましょう。大物になりたいと思った日本の教授は全員、審査と行動の洗礼を受けるために米国に行かなければなりません。出世したいドイツ人教授は皆、忠誠心を示すために米国へ行かなければならなかった。そういうものなのです。
つまり米国人なら誰でも東大に入れば、神様のように扱われます。私たちドイツ人やヨーロッパ人は、ヒエラルキーの中でずっと下のほうに位置しています。また米国に行って教育を受けた日本人は、帰国すると日本人よりも良い待遇を受けます。そう、海外の日本人(わざわざ帰国した人)が大きな仕事を得るのです。これは、軍隊の序列を彷彿とさせます。
では、ヨーロッパ人が日本で勉強や研究をすることに意義があるのでしょうか。とっさにでる答えは「NO」です。なぜなら彼らはまず日本語を学ばなければならず、子供の頃から始めていなければ、実際にはほとんど不可能だからです。しかし米国人は日本語を一言も覚える必要はありません。東京にいる米国の外交官でさえ、日本語のことなど気にもしていません。本当にそうなんです。日本人は皆、自分の国で米語を学ばなければならないのです。アメリカ占領軍と意思疎通ができるようになるために。
ドイツ語を学ぶ日本人は少なくなっています。DAADやドイツ連邦共和国政府の数字は信じてはいけません。彼らは毎年要求される資金が承認されるように嘘をついているのです。実は日本だけでなく、中国など他の国でも、ドイツ語講座の数はこの10年で半減しています。
私たちドイツ人は日本人と運命を共にしています。撤退し、自閉的になったのです。私たちはより専門的になり、私たちの商品やアイデアが海外の世界支配者に取り上げられ、発見され、そして最終的に承認されることを望みました。つまり米国人が私たちの成功を決めるのです。自国はもはや何もできないのです。
私たちは反撃できるのでしょうか?再び立ち上がることができるのでしょうか?あなたの顔につけているマスクをみると、そうは見えません。あのマスクは私たちに対する目に見える罰にすぎません。人々の心に鎖がつけられ、急所を握られるさまは実にリアルです。時々日本の大学は単なるゾンビ機関だと思うことがあります。それはドイツの大学とほとんど同じで、もうだめです。頼れるのは米国だけなのです。
その時、私はドイツから遠く離れたアジア、中国と日本に留学することを自ら決めました。ここで、世界の陰謀であることがすぐに明らかになりました。存在するためには米国で自分をアピールしなければならない(安全策だ)と、何度も何度も言われましたよ。それでお金もないのにハーバードに1年間通いました。博士論文である『Shengren』の翻訳史の研究のために、ハーバード大学で4週間、何千冊もの本や文献を読み、スキャンをする「神風行動」をしました。
米国との提携がなければ、世界にほとんどキャリアはありません。だからアジアで勉強する場合は、とにかく米国の雑誌か大学で点数を取らなければならないことを覚悟してください。
もし未来があるとすれば、アジア人とヨーロッパ人がついにアメリカ帝国を押し返し、粉砕し、あらゆる国家や文化や言語が独自のチャンスを持つ多極化した世界秩序を構築できる、この地球上の地政学的不安という未来だけです。
私は大真面目です。私たちは奴隷状態で生きていますが、ほとんどの人はそれを理解していません。彼らはそれを見ていないかもしれません。彼らは3年間もロックダウンのもと家にいて、厳しい罰を受け、iPhoneをいじっているだけです。
日本がなく、ドイツもない状態で、国家主権も自尊心もなく、本当に生きていたいのか、よく考えてみてください。
植民地主義や外国人による支配を、彼らが終わらせることはないでしょう。そして、人類の歴史は一つの公式に還元されます。反撃しなければ、あなたは無価値である。
ご清聴ありがとうございました。またお会いしましょう。