No. 1438 あなたはまちがったことを伝えられてきた

あなたはまちがったことを伝えられてきた

国民の半分は権力者から言われたことを信じず、残りの半分はその無謀な権力の乱用に浸っている

by James Howard Kuntsler

蔓延する不正直さが西洋文明全般と、特に米国社会の一番の危機であることは、今では明らかではないだろうか。すべての権威者が自らを偽り、信頼の崩壊につながる嘘をつき、その結果、国家は争いと喪失の最終的なホラーショーに向かって突き進んでいる。

マインドを誤らせるための主な方法は「ミスインフォメーション」という便利な言葉で、特に、真実である物事や提案に適用される。それによって一般の人々は、あらゆることにおいて真実を見分ける能力を混同し、または生死にかかわる問題で自分たちがどれほど欺かれているか気づかなくなるのだ。我々は人間の本性の最悪の部分が我々を辱めるのを許している。嘘の父、サタンは西洋文明の恥辱の模範であり、だから米国人の生活はますます悪魔的で恥辱的になってくるのである。

このことはソーシャルメッセージの陽気で小さな青い鳥のツイッターの運営に象徴される。ツイッターはわずか数年のうちに抑圧、処罰、詐欺、嘘の道具と進化し、ツイッターのミスインフォメーションこそがミスインフォメーションそのものであることが明らかになった。国民の半分は権力者から言われたことは何も信じず、残りの半分は見境のない権力濫用に浸っている。

したがってこの邪悪な不名誉のベクトルの支配を握ろうと行動するイーロン・マスク氏を見るのはとても新鮮だ。マスク氏は、あちこちのオンライン舞台でのオープンな議論を取り戻すことで、嘘の文化を打ち負かすことに意欲を燃やしているようである。それは英雄的な行為だが、マスク氏がたてついているのはツイッターの経営陣や筆頭株主だけでなく、ツイッターやその他のソーシャルメディアを密かに支配し、事象に意思を働かせている米国政府の中の悪意ある勢力なのである。米国政府はツイッターをはじめとするソーシャルメディアを密かに支配し、さまざまな出来事にその意向を働かせている。もしあなたがツイッター、Facebook、Googleが米国情報機関に仕える代理人であることを知らないのなら、注意を払っていなかったということだ。

ツイッターを利用して公共での会話に不誠実さが蔓延する文化を押し付けることは、他のすべての人々がその脚本に従うようにと言うことである。医学は完全にそれに成功した。新型コロナの起源、治療法を違法だとする狂気、ワクチンの有害な作用、そしてこれら全ての嘘の結果を教えてくれるかもしれない隠されたデータまで、新型コロナに関する全てについて嘘をつくことによって、自分自身を貶め、破壊することに成功した。ツイッターが検閲ポリシーを制定し、その流れが作られたのである。ロックダウン、マスク、レムデシビルのプロトコル、ワクチンの義務化などが良識に反していると指摘した人は、みなツイッターから追い出された。仕事や専門資格、生活をはく奪され、怯えて沈黙する同僚の裏切りに耐えなければならないという罰が加えられることもしばしばあった。

ツイッターはまた高等教育の自殺行為を可能にした。高等教育は昔の鍵付き病棟の収容者を困らせるようなジャコバン派の狂気の疫病に屈してしまったのである。キャンパスにおける権威の失墜は整然としている。大学の学長で、男子生徒が女子生徒のスポーツに参加することや、偽りの学問分野の発明、寮や卒業式の人種再隔離、招聘した講師を罵倒、自由な考えを持つ教員の迫害、性別論争のためのいかさま裁判、その他100もの知性と良識の侵害に声を上げた学長を一人でも挙げることができるだろうか?

この抑圧する狂気はすべて物語を捻じ曲げてプロパガンダにするソーシャルメディアの巧妙な仕組みによって育まれてきた。真実であることはすべて破壊するように微調整されたソーシャルメディアの最愛のアルゴリズムである。その結果、国は虚偽に浸され、現実に関する筋の通ったコンセンサスを構築することができず、自国の崩壊を回避するための首尾一貫した行動を取ることができなくなったのだ。

イーロン・マスクがツイッターの株を買い占めてプライベート企業にするのを阻止するために強大な勢力が集結している。ブラックロック、バンガード、サウジアラビアの王子摂政がツイッターの主要株主で、理論的にはマスク氏の動きに対抗できる数百億ドルの資本を持っている。一方、テスラの社長はこの偉業にいたずらっぽい自信を持ち、公然と反対を唱える報道陣を陰でおもしろおかしく愚弄している。彼はギャンブルをやっていると思わなければいけない。彼は無理を承知で持ち札を配った人のようだ。

情報の流れが悪人のために乗っ取られたことを思えば、アイデアのために開かれた公共の場という展望はうきうきする。かれらは「コンテンツ・モデレーション」(インターネット上の不適切なコンテンツを監視し、必要があれば削除すること)を口実に、あたかも良いことであるかのように検閲をおこなっている。検閲が良いことであるかのように主張する彼らの苦悩する詭弁を見るのは楽しい。これは政治的退廃が長く続いた後、何か前向きなことの始まりのように感じられる。議論の場を消毒するために太陽の光を入れよう。悪魔を暗闇に追いやれ。頑張れ、イーロン!

https://kunstler.com/clusterfuck-nation/youve-been-misinformed/