ロシアに直接攻撃するNATO
戦争の拡大がワシントンの目標
by Paul Craig Roberts
釈明:この記事の中で、私は、アメリカが覇権を狙う新保守主義的ウォルフォウィッツ・ドクトリン(1991年12月にソ連が消滅した直後、シオニストの一派であるネオコンはアメリカが「唯一の超大国」になったと認識、翌年の2月に国防次官だったポール・ウォルフォウィッツを中心に作成した世界制覇プラン)のもとでは、“クレムリンには2つの選択肢がある。ロシアが主権を放棄するか、ロシアが西側諸国を破壊するかである。ロシアにはそれ以外の選択肢はない。世界全体がこれを理解する必要がある”と書いている。私はロシアが西側を破壊することを提唱しているわけではない。30年間、欧米はロシアにこの限られた選択肢を突きつけてきたと指摘しているに過ぎない。プーチン自身、何度も何度もそのことを訴えてきた。西側の「外交政策コミュニティ」が、それが何であれ、ロシアのような強力な核保有国をこのように追い詰める政策を許してきたことに私は驚きを感じている。そして、それは続いている。今、リトアニアを使ってロシアがロシアの一部にアクセスができないようにしている。これは狂気の沙汰だ。これは西側諸国を抑制できるのは力だけだというロシアの結論を裏付けるものだ。
ロシアに直接攻撃するNATO
戦争の拡大がワシントンの目標
何度も書いてきたように、クレムリンのウクライナ作戦を制限することはできない。ワシントンがそれを許さないだろう。ワシントンはすでに紛争を拡大し、さらに拡大しようとしている。アメリカの外交政策を支配している狂気のユダヤ系新保守主義者は、小さくて無力なリトアニアに、ロシアから最後通牒をうけたカリーニングラードの提供というロシアとの協定を破るよう働きかけたのである。白痴の国務省スポークスマン、ネッド・プライスは、この最後通牒を「威勢がいい」と片付けた。ホワイトハウスの馬鹿は、ワシントンはリトアニアを支持すると言っている。言い換えれば、ワシントンは戦争の拡大を煽っているのだ。
ドンバスの紛争はゆっくりと進行した。なぜならそれはソ連の指導者がウクライナに付属させたロシア人同士の戦争だからだ。ロシア軍はドンバス地方での死と破壊を最小限にするために制約のもとで戦い、ウクライナ軍は追い出され、破壊されている。ロシア人の中でより広範な戦争が行われることはないだろう。世界は、ワシントンとNATOがやっているような無謀さをこれまで見たことがない。卑劣で完全に腐敗した民主党は米国人を政府に結集させ、次の選挙で民主党が全敗するのを防ぐために、どうしても戦争が必要なのだ。権力にしがみつくために民主党と娼婦のメディアは戦争を拡大しようとしている。これは想像以上に危険なことだ。ロシア政府はしばらく前に、ロシアは自国の領土で二度と戦争をしないと宣言した。
クレムリンがドンバスへの介入を最小限にできると考えていたことは驚くべきことである。西側と相互安全保障協定を結ぼうとしたクレムリンの努力をあれほど完全にはねつけたのに、どうして西側を読み違えたのか不可解である。あきらかにクレムリンはウォルフォウィッツ・ドクトリンを真面目に受け止めていなかった。クレムリンと間抜けなロシアの大西洋主義統合論者は、このドクトリンを暗記し、毎朝目覚めたときにこれが作戦上のドクトリンであることを繰り返す必要がある。このドクトリンのもとではクレムリンには2つの選択肢がある。ロシアが主権を放棄するか、ロシアが西側を破壊するかである。ロシアに他の選択肢はない。全世界がこれを理解する必要がある。{1}
もう一度尋ねる。西側諸国はロシアに対して度を越しているのだろうか?ロシア高官たちの声明を読み、自分でその質問に答えてみてほしい。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は月曜日、ビリニュス(リトアニア)の決定は「前例がない」、「あらゆることに違反している」と指摘した。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ビリニュスの「挑発的」な行動は、ロシアとカリーニングラード間の貨物輸送を許可する同国の国際的な法的義務に違反するものだと表明した。またロシアはこの動きを「公然たる敵対行為」と見ており、リトアニアがこれらの制限を直ちに解除しない限り、ロシアは「国益を守る」権利を留保していると述べた。
ロシアの国家主権防衛委員会のトップであるアンドレイ・クリモフ氏は、リトアニアの動きはモスクワに対する「直接的な侵略」行為であり、EUが加盟国を屈服させない限り、ロシアには「リトアニアの作ったカリーニングラードの通過問題を、我々が選んだあらゆる手段によって解決する」自由があると主張した。
ワシントンとそのヨーロッパの操り人形は、意図的にリトアニアとロシアの間の紛争を引き起こしているのである。{2}
ロシアの態度は硬化している
米国外交を牛耳る狂気のネオコンが、我々を核戦争へと導いている
ロシアは二度と西側諸国を信用しない – クレムリン {3}{4}{5}
ロシアと中国がその主権と利益をワシントンに従属することを期待する理由は、ワシントンの権力の妄想以外には知らない。新保守主義者のこの全く非現実的な期待がハルマゲドンにつながるのだ。
プーチンの演説:ロシア国民は義務を果たし、堕落した邪悪な西側を破壊する準備ができているのだろうか?{6}
Links:
{1} https://www.rt.com/russia/557466-nato-engaged-direct-aggression-russia/
{3}https://www.rt.com/russia/557570-russia-never-trust-west/
{4} https://www.rt.com/russia/557547-putin-nuclear-missile-sarmat-deployment/
{5} https://www.rt.com/russia/557539-putin-deployment-s-500-defense-systems/ : https://www.rt.com/russia/557539-putin-deployment-s-500-defense-systems/