ウクライナ危機は米国が “起こした” …
… これまでで最も激しい公式批判を中国が展開
by Tyler Durden
ロシアによるウクライナ侵攻から5カ月が経過し、中国はこの危機におけるワシントンの役割をこれまでで最も強く糾弾し、本質的に戦争の条件を「作り出した」のはアメリカであると非難した。
中国外交部は今週初めの記者会見でさらに、米国はロシアとウクライナの平和と正式な協議を追求することができるのに、紛争を煽りながら「世界の警察」を演じるのに忙しいと語った。そのうえ中国と対立しようとしている、と述べたのは、趙立堅外務省報道官である。
彼の痛烈な批判は、おそらく北京が公式に、これほど露骨にアメリカがウクライナ戦争を「起こした」あるいは「作り出した」と告発した初めてのケースであり、同時にアメリカが「新冷戦」を煽っているというたびたびでてくるセリフを繰り返した。
外務省報道官は次のように述べた:「ウクライナ危機を起こしそれを煽っている最大の要因として、米国はウクライナ問題で極端な圧力をかけ、炎をあおるという誤った行動を深く反省し、ブロック対立を煽り状況を利用して新しい冷戦を作り出すことをやめる必要がある」(公式記録{1}による)。
「米国は責任ある方法で危機の適切な解決を促し、関係者間の和平交渉に必要な環境と条件を整える必要がある」と付け加えた。
趙報道官はウクライナに関して、米国とは反対に中国の姿勢は「客観的で公正な姿勢であり、平和と正義の側に立つ」ものであると述べた。
また趙報道官は、中国政府は西側の制裁を回避し軍需品を供給してモスクワを裏で支援しているというバイデン政権の最新の非難にも言及した。米国政権からのこのような主張は、侵攻開始の月から繰り返されてきた。米国務省のネッド・プライス報道官は最近、もし北京がそのようなことをしたら「非常に高い代償を払うことになる」と中国を脅した。
これに対して趙報道官は、「中国を標的にした根拠のない疑い、脅し、圧力に我々は断固反対する。また、国際法に基づかない一方的な違法制裁や域外適用管轄権にも断固反対する」と述べた。
彼は「ブロック対立をあおり、状況に乗じて新たな冷戦を作り出すことをやめるよう」米国当局者に要請し、ウクライナの停戦と平和的解決のために適切な条件を提供するよう求めた。
Link:
{1} https://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/202207/t20220719_10723456.html