The Aftermath and After That
ある政党が正気を失ったら、誰かがどの文明国もやっている選挙の基本的な安全対策をすべきだと提案するのが普通なのではないか。
– MartyrMade on Twitter
by James Howard Kunstler
はっきりさせておこう。Woke(人種差別、性差別などに対して高い意識を持っていると思っていること)のジャコバン・カオスの党(民主党)は「誤報も偽情報」についてもあまり心配していない。情報を恐れているだけだ。専制的な政権だけが、公共の場に反対意見が入り込むことに一生懸命になり、大声で文句を言い、許されないと決めつけるのである。どうやらこの方式は選挙結果にも当てはまり、検閲が今後も続くかどうかが決まる重要な種類の情報である。
選挙結果を引き延ばすことはまた、思い通りでない結果を全面的に修正することもできる。ある閾値に達すると、マーク・エリアス悪徳弁護士がスポンサーの投票用紙の収穫装置が働き、ほら、例えばネバダの調理師労働組合が提供する1万通ほどの郵便投票用紙が現れるのである。そして……問題は解決する! 正しい候補者が当選となるのだ。私の推測ではこれは米国中の他の選挙区でも起こっている。これは見つかって調査されるのだろうか?おそらくないだろう。それは選挙を否定することであり、新たにタブーとされた有毒な「偽情報」の貯水池となるのだ。
これが、精力的なカリ・レイク(共和党)が、不活発で腐敗したケイティ・ホッブス(民主党)と競ったアリゾナ州知事選がとても興味深い理由である。米国で2番目に大きな選挙区であるマリコパ郡は、レイクが負けたように見せかける結果を今週ずっと垂れ流し、一方で民主党の活動家は可能な限りレイクが負けるように早期郵送投票用紙を増やそうと奔走している。いずれにしても、そう簡単には決着がつかないかもしれない。もし勝てば、レイクはアリゾナの大ざっぱな選挙法を改革するために全力を尽くすだろう。もし負ければ、マリコパ郡の選挙管理者とケイティ・ホッブス(アリゾナ州務長官として、自分が立候補した選挙とその背後にある洒落た機械のすべてを任されている)を徹底的に訴える用意があるのだ。
選挙後の全米のムードは不安定で煽情的である。Wokeジャコバンの専制政治に反対する、いわゆる赤のアメリカ(共和党)は、あと2年の検閲、戦争挑発、FBI・司法省・IRSの迫害、「ワクチン」騒動、経済崩壊、WEFに扇動された西洋文明の消滅に直面し、怒りに燃えている。青のアメリカは、独りよがりで硬直した「ジョー・バイデン」に象徴されるように、食い尽くそうとしている国の瀕死の死骸の上に残忍にも唾を吐いている。この2つの派閥の間には政治の正常な運営、つまり人間の営みについての考えを競い合う余地はない。特に、言論と考えの公の場が「Woke」によって封鎖されているのだから。
しかし他の事象は、どのようなムードであってもそれを上回っているように見える。すでに多くの危機が進行中で、日常生活を根底から覆す恐れがあり、赤と青のどちらの米国人も苦難と被害から逃れられないだろう。
現場の経済は崩壊している。インフレは現実のものとなり、国の生活水準を押し下げている。まもなくデフレに移行するかもしれない。つまり価値を失うたくさんのお金を持つ代わりに、あなたは全くお金がない状態になるのである。金利の上昇は、すべてがバブルの不動産の部分を消滅させ、住宅の建設、販売、リフォームは、残り少ない高収入の仕事の場となった。自動車産業は様々なストレスにさらされながら衰退している。単価の高騰、中産階級の窮迫、融資資金の不足、在庫車と部品の供給ラインの崩壊、そしてすべての自動車を電気自動車にするという狂気の「グリーン」運動などである。既存の住宅、自動車、機械など、価値のあるものを修理することさえ、交換部品が手に入らなければますます不可能になる。
100年以上にわたって私たちは化石燃料、特に石油を燃料とする経済を行ってきた。米国では、それによって郊外への拡張と「消費主義」(物をたくさん買うこと)の熱狂につながった。石油を採掘し、精製し、流通させるというビジネスモデルは崩壊しており、今後も修復される見込みはない。石油の豊富な国とそうでない国の間で供給のバランスをとっていた世界的な関係は、米国の愚かな対ロ制裁と「ジョー・バイデン」&カンパニーによるサウジアラビアへの不必要な反感によって粉砕されたのである。
米国にはたくさんのシェールオイルが眠っているが、それを手に入れるのは経済的にはぎりぎりである。”ジョー・バイデン “は、すべての化石燃料産業を破壊すると約束しており、彼の言葉を信じるなら、それは天然ガス部門も意味する。米国の半分の人々は、「グリーン」(環境にやさしい)な国を目指していると思っている。そうではない。米国は破たんするのだ。また米国ではディーゼル燃料の備蓄が3週間分ほどある。トラックやその他の大型車両はすべてディーゼルで走らなければならない。ディーゼル燃料がなければ、食料も含めて、A地点からB地点に何も移動できず米国は飢餓状態に陥るのである。
その背景では、新型コロナの mRNA「ワクチン接種」プログラムが容赦なく進行しており、一部ではまだ強制され、「ワクチン」による障害や死亡は増え続け、出生率は低下している。そしてニュースメディアは製薬会社に買収され、西洋文明を破壊しようとたゆまぬ努力を続けるWokeのジャコバンのイデオロギー的人質となっているため、これらすべてが報道されないのだ。ヨーロッパ、北米、オーストラリアでは、すべての年齢層で超過死亡率が上昇している。この全体像の一部は壮大な世界的健康危機に陥っている。「ワクチン」による障害の中には、何百万人もの免疫システムの低下が含まれている。それがどのように作用するかは時がたつのを待つしかない。
ウクライナ(とNATO)をロシアに対抗させる「ジョー・バイデン」の作戦はどうなっているのか?「撤退」というレッテルを貼られている、ロシアの地上での戦術的な動きに騙されてはいけない。ロシアはその地に梅の花が再び咲く前に、米国が引き起こしたこのナンセンスを終わらせることを狙っている。「ジョー・バイデン」にとってはアフガニスタンでの結末と同じように悪い印象を与えるだろうが、世界の平和のためにはこの闘争が終わることは良いことであろう。しかし、米国はそれが起きていることも気づかないかもしれない。冬にむかう厳しい季節を迎え、それ以外にもいろいろ起きているから。