No. 1633 イベルメクチンの真実 – 2

医療の奇跡か、悪名高いデマ情報の根幹か?

by Marina Zhang

イベルメクチンは「万能薬」として歓迎され、ユネスコ世界科学報告書によれば、「発展途上国でこれまでに行われた、最も成功した公衆衛生キャンペーンの1つ」の重要な構成要素となっている。

しかし新型コロナの流行が始まって以来、米国国立衛生研究所(NIH)と関連する保健当局は、イベルメクチンをウイルスの治療薬として使用しないよう声高に推奨してきた。

米国食品医薬品局(FDA)は、寄生虫によって引き起こされる症状の治療にイベルメクチンを人間用に承認したにもかかわらず、新型コロナの治療に関してはイベルメクチンの「安全性や有効性は確認されていない」と主張しているのである。

ソーシャルメディア上では、FDAは馬のための薬で人間が使うには適さないと指摘したメッセージが拡散された。

あなたは馬ではない。あなたは牛ではない。マジで、お前ら。やめてくれ。

You are not a horse. You are not a cow. Seriously, y’all. Stop it. https://t.co/TWb75xYEY4

— U.S. FDA (@US_FDA) August 21, 2021

この投稿は話題になり、FDAの最も成功したソーシャルメディア・キャンペーンの一つとなった。しかし研究結果は、この公衆衛生機関の勧告と矛盾しているようである。

イベルメクチンが新型コロナの治療薬として不可欠であることを示す研究結果が増えているのだ。多くの医師が、抗寄生虫、抗ウィルス、抗菌、抗炎症、抗がん、オートファジー特性など幅広い効果を持つこの薬を高く評価している。

イベルメクチン:抗寄生虫薬の始まり

イベルメクチンは寄生虫感染症の治療に大きな効果を発揮し、その名を知られるようになった。

1973年、東京の北里研究所に勤務していた大村智とウィリアム・キャンベルは、日本のゴルフ場近くの土壌から珍しいタイプのストレプトミセス菌を発見した。

大村とキャンベルはこの菌株が回虫Heligmosomoides polygyrusに感染したマウスを治療することを実験室で発見し、その活性化合物を単離し、Svermitilisと命名した。キャンベルはこの細菌の活性化合物を単離し、Avermectineと命名したため、この細菌はS avermitilisと呼ばれるようになった。

何十年にもわたって世界中で探したがAvermectineを生産できる微生物はまだ見つかっていない。

Avermectineの結合を化学的に変化させたものがイベルメクチンであり、このイベルメクチンがオンコセルカ症やリンパ系フィラリア症という発展途上国でよく見られる難病の治療に成功したのである。Epoch Times Photo2015年ノーベル医学賞の記者会見でスクリーンに映し出されたウィリアム・キャンベルの肖像画と彼の研究を説明するイラスト。ウィリアム・キャンベル氏と大村智氏は、寄生虫に対する治療法Avermectine(それを改良したのがイベルメクチン)の発見でノーベル医学賞を受賞した。イベルメクチンに改良されたAvermectineの発見でノーベル医学賞を受賞した(JONATHAN NACKSTRAND/AFP via Getty Images)。

イベルメクチンの幅広い抗寄生虫作用はよく理解されていないが、寄生虫の神経系に浸透し、神経細胞の作用を停止させ、寄生虫を不活性化し死滅させる可能性があることが分かっている。

1988年にイベルメクチンの製造元であるメルクが開始した寄付キャンペーンの一環として、アフリカで河川失明症の治療に使用された。河川失明症はオンコセルカ症とも呼ばれ、オンコセルカ・ボルボルスという寄生虫によって引き起こされる熱帯病である。感染性失明症の中で世界で2番目に多い原因となっている。

 

オンコセルカという虫は、感染した個体(以下、宿主)の皮膚の中で成熟する。交尾後、メスは1日に最大1,000匹のミクロフィラリアを宿主の皮膚に放出し、メスは10年から14年生き続ける。この虫の存在により組織に傷ができ、ミクロフィラリアが眼球に侵入すると視覚障害や完全な視力喪失を引き起こすことがある。

世界保健機関(WHO)は、世界で1,800万人が感染し、27万人がオンコセルカ症のために失明していると推定している。

メルクがイベルメクチンを最も被害の大きかった地域に配布したところ、治療によって住民の健康状態が改善され、それが経済の回復につながった。イベルメクチンは壊滅的な副作用を持つ以前の薬に取って代わった。

「イベルメクチンは、オンコセルカ症対策に特化した薬剤であることが証明された」と、大村は2011年に共著で発表した研究論文で述べている。

イベルメクチンは象皮病と呼ばれるリンパ系フィラリア症にも有効であることが確認されている。感染した蚊に刺されることで感染する寄生虫は、体の水分バランスを調整するリンパ管の中で成長・発育する。特定の血管が詰まると、その部分(一般的には脚や生殖器)が腫れ、脚は象のような切り株にまで肥大化することがある。

世界では1億2千万人以上が感染しており、そのうち4千万人が深刻な身体障害者となっている。

WHOはイベルメクチンを必須医薬品に指定し、多くの国で毎年寄生虫駆除のキャンペーンを行うように勧告している。このような勧告はイベルメクチンの安全性を示す確かな証である。

Avermectinの発見などの業績により、2015年、大村とキャンベルはノーベル生理学・医学賞を受賞した3人のうちの1人となった。

イベルメクチンは、過去30年間に世界的なキャンペーンの一環として約37億回投与され、低開発国には欠かせない薬剤となっている。現在でもイベルメクチンは熱帯地域の主薬として、オンコセルカ症、リンパ系フィラリア症、ストロンギロイドーシス、疥癬の治療に欠かせない薬剤である。

イベルメクチンと新型コロナ

イベルメクチンに関する研究解析の結果、予防、新型コロナ急性期の治療、ウイルス感染進行期の治療として有効であることが判明した。

  1. 予防薬としてのイベルメクチン

 

予防薬は、主に無症状である新型コロナの感染初期、ウイルスが複製されてウイルス量が増加する時期-ウイルス量がピークに達した後に症状が発現する時期に介入するものである。

イベルメクチンは感染初期に効果を発揮することができる。細胞外でイベルメクチンはウイルスの一部に付着して固定化し、ヒトの細胞に侵入して感染するのを防ぐことができる。

イベルメクチンはまた、細胞内に入り込んでウイルスの複製を阻止することもできる。SARS-CoV-2はウイルスをより多く作るために細胞の複製機関を必要とする。イベルメクチンはこのプロセスに重要なタンパク質に付着してブロックし、ウイルスの生成を阻止するのである。

さらに、イベルメクチンは皮膚から吸収され、脂肪細胞に長期間貯蔵されることができる。

「脂溶性であるため貯蔵され、ゆっくりと放出される。そのため一度予防的に服用すれば、たとえば累積服用量約400mgというように、新型コロナにかかるリスクはほぼゼロになるなど実際にしばらくの間それを止めることができる」と、500の査読付き論文を広く発表している重症患者ケアの専門家ポール・マリク博士は、The Epoch Timesのインタビューで語った。

Epoch Times Photoポール・マリク博士Kissimmee, Florida 2022年10月14日 (The Epoch Times)

マリクは、パンデミックの初期に結成された新型コロナの治療に専念する医師のグループ「Front Line COVID-19 Critical Care Alliance(FLCCC)」を共同設立した。インタビューによると、このグループの医師の多くがイベルメクチンによるコロナ治療に成功しているという。この団体のもう一人の共同設立者であるピエール・コリー博士は、パンデミック時のイベルメクチンの使用と論争について本を書いている。

臨床研究歴22年の消化器内科医であるSabine Hazan博士は、The Epoch Timeに、イベルメクチンを予防薬として使うことを勧めるのではなく重症患者には短期間だけ使用することを勧めると述べた。

イベルメクチンの継続的な使用は、すべての薬と同様に、体を治そうとするのではなく、薬に依存するようになる可能性があるのだ。

  1. イベルメクチンの初期および急性期コロナへの投与

多くの専門家に査読された研究によると、症状のある患者にイベルメクチンを単独または他の治療法と併用して使用すると、換気時間、回復に要する時間、重症化するリスクが減少することが明らかにされている。(pdf 1、pdf 2、pdf 3)

これは、イベルメクチンが複数の経路で抗炎症作用を発揮し、ウイルス粒子の固定化による除去、炎症の抑制、ミトコンドリアの作用の改善によって達成されるためと思われる。

初期のウイルス複製が体の免疫システムによって十分に早く制御できず、除去されなかったとしよう。その場合、感染症は重症化するか、あるいは炎症過多となり、場合によっては全身の臓器不全につながる可能性がある。

イベルメクチンはまた、免疫経路に直接作用して炎症を抑制し、サイトカインストームの発生を抑制することができる。サイトカインストームは免疫系が過敏になり、炎症が強くなったときに起こる。イベルメクチンはウイルスとその粒子の除去に役立つが、組織や臓器の炎症状態は、しばしばウイルスそのものよりも大きなダメージを引き起こしかねない。

イベルメクチンはまた、細菌やウイルスが腸を介して人に感染するのを防ぐことにより、免疫に不可欠な役割を果たす腸の健康状態を改善する可能性がある。

Hazanは発表した研究の中で、イベルメクチンが腸内の善玉菌であるビフィズス菌のレベルを上げることで、コロナ患者を助けるという仮説を立てている。

自身の遺伝子配列研究機関であるプロゲナバイオームのCEO兼創設者であるHazanは、イベルメクチンを服用すると便の中のビフィズス菌レベルが上昇することに気づいた。重症のコロナ患者は「ビフィズス菌ゼロ」になってしまうが、これはしばしば体調不良のサインになり得る。

低酸素症の患者に関する査定済研究の中で、彼女は、肺のサイトカインストームによって酸素濃度が低下したコロナ患者が、イベルメクチン投与後数時間で改善することを観察した。

「コロナで亡くなる方はサイトカインの影響で呼吸が出来なくなって亡くなる。アナフィラキシー反応のようなものだ。そこで反応がおきそうな瞬間にイベルメクチンを投与すると、ビフィズス菌が増加し、したがって酸素が増加する」とHazanは述べた。

彼女は、イベルメクチンはストレプトミセス菌の発酵産物であると説明している。ストレプトミセス菌はビフィズス菌と同じグループに属しており、イベルメクチンが一時的にビフィズス菌を増やすというのはこのためかもしれない。

また、イベルメクチンはミトコンドリア機能を助ける働きもある。コロナの重症例では、肺の炎症によって酸素の流れが悪くなり、肺の機能不全に陥ることがよくある。これはミトコンドリアにストレスを与え、疲労を引き起こし、重症化すると、細胞や組織の死を引き起こす可能性がある。イベルメクチンは、エネルギー産生を増加させることが示されており、ミトコンドリアにとって有益であることを示している。

さらに、イベルメクチンはコロナウイルスの特徴的な構造であり、その病原性に重要な役割を持つスパイクタンパク質に結合することができる。全身性疾患では、スパイクタンパク質が血流に入り、赤血球と結合して血栓を形成することがある。イベルメクチンは体内で血栓が形成されるのを防ぐことができる。

  1. コロナ後遺症とワクチン後遺症に対するイベルメクチン

イベルメクチンがコロナ後遺症やコロナワクチン後遺症の症状を治療することを支持する研究の数は限られている。しかしこれらの症状を治療している医師は、イベルメクチンによって成功した結果を観察している。

2021年3月に発表されたアルゼンチンの研究はコロナ後遺症に対するイベルメクチンを評価した唯一の査読済研究である。

研究者らは、コロナ後遺症の症状(咳、ブレインフォグ、頭痛、疲労など)を訴える患者において、イベルメクチンがその症状を緩和することを発見した。メカニズム的には、イベルメクチンはオートファジーを改善する。このプロセスは、通常、コロナ感染時にはオフになる。オートファジーを再びオンにすることで、イベルメクチンは細胞が残りのウイルスタンパク質を排除し、細胞に安定性を戻すのを助けることができる。

急性・重症の新型コロナと同様に、慢性スパイクタンパクは炎症を誘発するが、イベルメクチンは炎症経路を抑制し、組織や血管の損傷を少なくすることで、そのような反応を抑えることができる。

変化する公衆衛生
イベルメクチンをめぐるメッセージ

イベルメクチンに対するNIHのスタンスは、これまで何度か変更されてきた。

パンデミックの初期には、ウイルスの潜在的な治療法としてイベルメクチンに関する情報はほとんどなかった。

新型コロナ治療薬の可能性としてイベルメクチンに言及した最初の研究は、2020年4月にオーストラリアから発表された。研究者たちは、実験室でコロナに感染したサルの腎臓細胞にイベルメクチンを投与し、非常に高い用量でこの薬剤が有益であることを発見したのである。しかし、研究者らはさらなる研究が必要であると結論づけた。NIH、CDC、その他の世界的な保健規制当局を含む多くの保健機関は、毒性レベルの量のイベルメクチンのみウイルスを殺すことができると結論づけた。

 

現在でも、新型コロナに対するイベルメクチンに関するNIHの声明はこうなっている。「イベルメクチンは、細胞培養においてSARS-CoV-2の複製を阻害することが示されている。しかし、薬物動態学的および薬力学的研究から、試験管内で検出された抗ウイルス効果に必要な血漿中濃度を達成するには、ヒトでの使用が承認されている量の最大100倍の量を投与する必要があることが示唆されている。”

2020年10月、イベルメクチンの効果を示す最初の臨床研究が、雑誌「CHEST」に発表された。この研究では、イベルメクチンがコロナ患者の死亡率を低下させることがわかり、すぐに注目を集めた。

この研究の主執筆者であるJean-Jacques Rajter博士は、肺医学を専門とするクリティカルケア医である。

Rajterは2020年12月、上院の国土安全保障・政府委員会で調査結果を証言(pdf)した。

彼がオーストラリアの研究を見た翌日、室温の酸素濃度では普通に呼吸していたコロナ患者の一人が、挿管が必要なまでに劇的に悪化した。その患者の息子は可能な限りの選択肢を使って母親を救ってほしいとRajterに懇願した。Rajterはヒドロキシクロロキンがコロナの進行期には効かないことを認識していた。熟考の末、彼はイベルメクチンを試した。

「この患者は予想通りさらに約12時間は悪化したが、24時間後には安定し、48時間で改善した。この後、さらに2人の患者が同様の問題を抱え、イベルメクチンを用いたプロトコルで治療した。経験に基づけば、これらの患者の結果は悪いはずなのに、全員が生き延びた」と証言している。

さらに多くの臨床研究が発表され、予防的治療としてのイベルメクチンの有効性が示された。(pdf 1, pdf 2)。

この研究結果は、治療法を見つけようと必死になっている医師たちの間で、イベルメクチンの使用を後押しするものとなった。

一方、2020年10月には、コロナワクチンとレムデシビルを使ったウイルス治療の研究がすでに本格化していた。

FDAによると、ワクチンや医薬品の緊急使用許可(EUA)が下りるには、「適切で承認され、利用可能な代替手段がない」など、特定の基準を満たす必要があるという。

もしイベルメクチンのコロナへの使用が承認されていれば、ワクチンとレムデシビルのEUAは無効になっていただろうと言う医師もいる。

オーストラリアの研究を受けてFDAは、「FAQ:COVID-19 and Ivermectin Intended for Animals」という声明を発表し、イベルメクチンの動物への使用を強調し、新型コロナにイベルメクチンを使用しないよう助言したのである。

また、NIHは短い期間だがイベルメクチンの使用を控えるようにした。2021年1月14日、NIHは声明を変更し、イベルメクチンの使用を推奨または不承認とする根拠はないとした。しかし、2022年4月には、イベルメクチンの使用を全く支持しないという声明に変更した。

「我々(Marik、Kory、そしてウイルス学者でWHOのコンサルタントであるアンドリュー・ヒル博士)は、2021年1月にNIHと会合をもった。我々はデータを発表し、アンドリュー・ヒルは彼が行ったデータを発表した……その時点でいくつもの研究があり、それは非常にポジティブなものだった」(Marik)。

保健当局の行き過ぎた行為

2021年のほとんどの期間、NIHがイベルメクチンについて中立的な声明を出していたにもかかわらず、FDAはコロナ患者へのイベルメクチン使用に反対するキャンペーンを展開した。2021年8月26日、CDCはイベルメクチンの使用に対する緊急警告を送り、その数週間後、米国医師会(AMA)と関連団体はイベルメクチンの使用中止を呼びかけた。

そのため多くの医師がイベルメクチンの使用を控え、薬局でも処方を拒否するようになった。州の保健機関はイベルメクチンの使用を控えるよう警告し、医療委員会はイベルメクチンを処方した医師をデマ情報だとして医師免許を剥奪した。

しかしFDAのイベルメクチンに対する声明を利用して、コロナの症例への使用を禁止することは行き過ぎだと考えられる。FDAは1996年にイベルメクチンを承認しているため、この薬は適応外使用も許容されているのだ。

「FDAは臨床医の裁量で適応外薬物を使用することを是認しているので、コロナにFDAが承認していないことは関係ない」とMarikは述べた。

イベルメクチンに関するメッセージの皮肉な副作用として、人々は突然イベルメクチンを入手できなくなり、一部の人々は動物用イベルメクチンに目を向けた。

動物用イベルメクチンは薬用イベルメクチンと同じ製品だが、製造基準はヒト用医薬品と同じではない。

矛盾する研究とキャンペーン

2020年の初期研究ではイベルメクチンの有望な結果が示されたものの、発表された研究では翌年までに相反する結果が報告されている。

NIHはイベルメクチンの有効性に関する多くの研究に資金を提供しており、最も新しいものはACTIV-6である。

コロナを発症した人は、他の4つの薬剤からイベルメクチンを選択することで研究に参加することができる。薬剤は郵送で送られてくる。この方法だと、イベルメクチンを受け取るまでに回復している人もいる可能性がある。

この研究に関しては、いくつかの異義がある。

第一は、著者が試験中に主要評価項目を変更したことである。これは、結果の妥当性や信頼性に影響を及ぼす可能性があるため、大きく嫌われるところである。

当初、主要評価項目は死亡数、入院数、14日目に報告された症状数であった。

これが、28日目までの死亡数、入院数、症状数に変更された。実際に発表された試験ではさらに変更があり、コロナ症状の持続時間が評価項目になった。

マサチューセッツ工科大学(MIT)が発表したラピッドレビューでは、試験開始までに死亡や入院の事象がはるかに少なかったため、評価項目を変更したことが示唆されている。 その結果、信頼できる比較のための十分なデータが得られなかったという。

実際、ACTIV-6 Livestreamのデータでは、イベルメクチン投与群からの死亡報告は1件のみで、この死亡は入院して死亡したため研究とは関係ないと考えられている。なぜなら、その患者はイベルメクチンを服用する前に入院して死亡しているからだ。

また、この研究では、観察された薬効に影響を与える可能性のある、さらなる実施事項があった。

この研究の参加者は、平均して、最初に症状を報告してから6日後に治療を受けている。患者は薬を受け取る前に、対象となる症状を報告し、コロナの陽性判定を受ける必要があった。この追加された時間のために、参加者の約7%はイベルメクチンが到着するまでに症状が出なかったのである。

イベルメクチンに対するこれらの否定的な所見にもかかわらず、イベルメクチンが新型コロナの治療に有用であることを示すようなエビデンスもいくつかある。

要旨では、イベルメクチンの服用は「0.91の有益性の事後確率」を有すると結論付けているが、これはイベルメクチンがプラセボよりも有益である確率が91パーセントであることの別の書き方である。

この確率は95%以下で、イベルメクチンの有益性は注目に値しないとなっている。

Epoch Times PhotoACTIV-6での統計学的に有意な副次評価項目に関する発表のスライド

別の副次的評価項目では、14日目までにイベルメクチンがすでに統計的に有意な27%の有効性を示し、98%の確率で有効であることが示された。

FDAおよびNIHにコメントを要請したが、現時点で回答はない。

Links:

The original version of this article contains too many links to further information to include here. You can access them at the URL below.

https://www.theepochtimes.com/health/ivermectin-overview_4854366.html