Four Minutes of Undiluted Truth on Mainstream TV
by Mike Whitney
主要なニュース番組では真実を聞くことは期待できない。しかし、奇妙に思えるかもしれないが、水曜日の夜、タッカー・カールソン・ショーでそれが起こった。カールソンはベテラン・ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドにインタビューし、ウクライナ戦争について、どこよりも「わかりやすい」要約を4分間で提供したのである。
そしてこのインタビューで衝撃的だったのは、二人とも、「どうやって今の状況に至ったのか」を把握するのに不可欠でありながら他のケーブルニュース番組チャンネルでは一切禁止されている話題にさりげなく踏み込んでいったことだ。たとえば、ロシアが「ウクライナ紛争に誘い込まれた」ことをあなたが知ることは許されない。これは、バイデンの国務省からケーブルニュース局のお膝元に伝えられてきた台本にそぐわないからだ。また米国の戦争目的は「民主主義を広めるため」ではないこと、「米国はウクライナに大きな利害がない」こと、「ロシアは我々の敵ではない」こともあなたは知ってはならない。そういう話題はすべて禁句なのである。これらのことについて考えることさえ許されない。だからこそ、ほとんどの場合、これらのことは企業メディアの外交政策に関するあらゆる議論から完全に取り除かれているのだ。
だからグリーンウォルドとのやり取りは驚きだった。なぜなら通常、嘘と偽情報とプロパガンダしか作らないプラットフォームから、純粋でありのままの真実の輝かしい4分間が届けられたからだ。というわけでインタビュー全体を書き起こした。間違いがあればそれは私の責任である。
https://twitter.com/i/status/1600669913676648451
タッカー・カールソン:私が気になっているのはゼレンスキーがやっていることよりも(世界には多くの暴君がいて、それについてはあれこれ言っていない)、(a)我々がそのためにお金を払い、(b)我々のリーダーがそれを守ってあげているという事実だ。そのことについてすべてのアメリカ人が憤慨するべきだと思う。
グレン・グリーンウォルド: 一般的に、アメリカ人は政府が 「民主主義を広めるために地球の裏側で戦争をし、何百億ドルもの軍事援助をするつもりだ」と言ったとき非常に懐疑的になるべきだと思う。アメリカ政府は、実際には民主主義を広めることに関心がない。世界で最も親密な同盟国の多くは、サウジアラビアやエジプトのような、常に世界で最も専制的な政権である。アメリカ政府が気にしているのは、これらの政権がアメリカの利益に貢献するかどうかだけだ・・・。 もしアメリカ政府は民主主義を広めるために戦争をしているというおとぎ話を信じたいのなら、ウクライナはそういう場所ではない。「ゼレンスキーはいま戦争をしている、だから彼は自由を抑制しなければいけない」と言ったが、ロシアが侵攻する1年前の2021年に、彼は野党のテレビ局を潰し、野党の政党を潰した記事が見つかる(これは)あらゆる暴君や専制君主がやっていることの特徴だ・・・ロシアが侵攻する前からそうだったのだ。
タッカー・カールソン:共和党はどうやってこれを擁護し続けることができるのだろう。あなたは正しいと思う。私は米国の外交政策はほとんどの場合、米国の利益を守るためのものだと考えている...しかしここでは私たちの重要な利益が損なわれているとは思えない。ではこれは何なのだろうか?
グレン・グリーンウォルド:もし、アメリカ政府が正直なら… 民主主義を守りに行かなければならないという台詞を捨てるだろう。それは私たちが世界中の多くの国々に関与しているという事実について、アメリカ人の気分を良くさせようとするおとぎ話にすぎない。それは本当の理由ではない。それを行う唯一の理由は、「米国の死活的利益」のためである。ワシントンでは何十年もの間、ウクライナに米国の重要な利益はないというのが通説だった。それがオバマの見解であり、超党派の見解だった。なぜそれが変わったのか。その理由はただ一つ、ロシアは我々の敵であるという見解にもとづき、(これは)2016年の選挙とヒラリーの敗北の責任はロシアにあると考えているため、民主党議員だけが信じるべきもので、そのためにロシアをウクライナの中に閉じ込める機会を見出したからにほかならない。ではなぜ共和党はロシアとの対立を望むのだろうか?利益を得るアメリカ人は武器メーカーしかいない。
タッカー・カールソン:本当にいい質問だ、私はまだ解明できていない。(しかし)バイデン政権がロシアにウクライナを侵攻するよう仕掛けたのは明らかなようだ。副大統領(カマラ・ハリス)はウクライナ侵攻の何日も前に西ヨーロッパでゼレンスキーと会談しNATOに参加するように働きかけている。もちろんこれはロシアにとってレッドラインであることを彼らは知っていた。彼らはこの侵略を望んでいた。それは非常に明白だと思う。あなたはこれは「ロシアとの戦争に備える」ためだと思うか?
グレン・グリーンウォルド:ロシアがアメリカの重大な敵だと考えるなら、彼らが勝てない戦争に誘い込もうとするのは理にかなっている。我々が20年間アフガニスタンに誘い込まれたように、あるいは1970年代にソ連をアフガニスタンに誘い込んだように、敵を消耗させることができるからだ。問題は、なぜロシアを敵と見なす必要があるのか、ということだ。オバマもトランプも、ロシアをそのように見る理由はないと言っている。ロシアの軍事予算は米国の15分の1だ。アメリカの国境を脅かしているわけでもない。なぜ私たちはアメリカ市民の生活に役立つように自国で使うことができる何百億ドルものお金を、ロシアを弱体化させるために費やすことに執着しているのだろう、ロシアのおかげでトランプが大統領になったと信じている狂った「レジスタンス」でないとしたら?もしあなたがそう信じてないなら根拠は何なのだろうか?何もない!
タッカー・カールソン:わかってる。そしていつものように、彼らはアメリカ人の最高の本能である思いやりを乗っ取り、それを逆手に彼らに敵対させた。グレン・グリーンウォルド、今夜はありがとう。
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