A Bit of Good News
by Paul Craig Roberts
エカテリーナ・ブリノバが、「グローバリゼーションは死に、2023年のダボス会議はその葬式だった」と報じている。
新保守主義者によるロシアと中国への攻撃には明るい兆しがある。それはグローバリズムを殺したことだ。ロシアと中国、そしてロシアのエネルギーと中国の商品と金融に依存している国々は、アメリカの覇権の下で世界を統一しようとする世界経済フォーラム(WEF)の勢力から切り離されたのである。グローバリズムは米国が他の国々から搾取するための手段以外の何物でもない。ブリノバが言うように世界経済フォーラムはエリートクラブであり、ワシントンのルールを他の国々に押し付けることを意図している。「グローバリズム」の名の下にワシントンが世界を支配するのである。
80歳を過ぎたクラウス・シュワブはもうすぐこの世からいなくなり、WEFも一緒になくなる。ビル・ゲイツは彼の病めるアジェンダのためにWEFを存続させようとするかもしれないが、今日、世界の舞台における米国の力はレーガン大統領の時代よりかなり小さくなっている。
ワシントンは近親相姦のようなシステムなため愚かな考えしか生まれない。公式のシナリオの外側で考えることができる人々にとっては、まったく受け入れられないものだ。客観的な現実に基づいたリーダーシップは、もはやワシントンには存在しないのである。
米国では自由な社会に必要なすべての要素が取り除かれてしまった。法律は議会から法律を実施するための規則を決める行政府の規制機関に移った。裁判官は、例えば中絶や生命への権利など、彼らが奉仕する目的のために任命されるのであって法律の知識や憲法上の規則へのコミットメントのために任命されるのではない。安全保障機関は政治化され、米国の安全保障ではなく既得権益に奉仕している。教育は、1619プロジェクトや批判的人種理論のような、反白人、反米の教えで構成されている。大学を含む米国の学校制度は、白人は「有色人種」を抑圧する罪を犯した人種差別主義者であると若者たちに教えている。
このような支配的なドグマを前に、新保守主義者によるアメリカは神に選ばれた国であり例外的で不可欠なものであるという主張は、神に選ばれたというイスラエルと同じであり、それは洗脳された若者の中で支持を欠いている。明らかに新保守主義者の主張は若者たちが受けている教育と矛盾しているのだ。
新保守主義者が意図するように、経済的にも軍事的にも強力なロシアや中国と戦争する国があるのだろうか。その国の教育制度が若い世代に自国は悪と言えるほど差別的であると教えているのなら、その国はどうなるのだろうか?人種差別的で搾取的なアメリカのために、予算が危うい軍事・安全保障複合体以外の誰が戦うのだろうか?人々は兵役に強制的に参加させられるが、もし彼らの心がそこになければ、どれだけの戦いができるだろうか?
感受性を訓練し、白人異性愛者が昇進を拒否される一方で、性別や人種の「平等」が達成され、黒人、トランスジェンダー、同性愛者、女性将校に白人男性異性愛者が従属することで米軍から魂が奪われている。米軍は統一された力ではなく、アイデンティティ政治によって分裂した組織であり、現在、覚醒政治による軍隊の士気低下を免れた二つの新興勢力に直面している。
ロシアと中国が力をつけている一方で、西側諸国ではいたるところで破滅が頭をもたげている。ワシントンの「強制による外交」を支えるインフラは侵食されつつある。西側の支配が崩壊すれば我々は核のハルマゲドンから救われるかもしれない。
WEFダボス会議 – 新しいソドムとゴモラ?
https://www.globalresearch.ca/wef-davos-new-sodom-gomorrah/5805074