Mediated by China, Iran and Saudi Arabia Restore Ties
勝ち組と負け組がいる
これは大きい!
by b
地域のライバルであるイランとサウジアラビア、長年の緊張を経て関係修復に合意{1}。
両国がお互いの首都で大使館を再開することを意味するこの合意は中国での会談において締結され、金曜日に共同コミュニケで発表された。
長年のライバルであったイランとサウジアラビアは金曜日に国交回復に合意し、長年にわたる地域のライバル国間の緊張の高まりの後、中国が仲介して劇的な突破口となった。
この合意は、両国がお互いの首都に大使館を開設するというもので、中国での会談で成立した。これは国際舞台での仲介者として米国に対抗する北京の努力を後押しするものである。
この合意はまたイスラエルが現在進めているアラブ近隣諸国との関係正常化にも水を差すことになりかねない。
サウジアラビア通信社が発表したテヘラン、リヤド、北京の共同コミュニケによると、「対話と外交を通じて両者の意見の相違を解決したいという共通の願いと、兄弟的な絆に照らして」会談が行われたという。
声明によると、イランの最高指導者ハメニ師の側近であるアリ・シャムカニとサウジアラビアのムサード・ビン・モハメド・アル・アイバン国務大臣の間で集中的に交渉した結果、合意に至ったという。
さらに両国の外相が「これを実施し、大使の帰任を手配し、二国間関係を強化する手段を議論するために会合する」とも付け加えている。
サウジアラビア、イラン、中国による共同声明はこちら{2}:
中華人民共和国国家主席習近平の崇高なイニシアチブ、そしてサウジアラビア王国とイラン・イスラム共和国との間の善隣関係の発展に対する中国の支持に応え、
また、習近平国家主席とサウジアラビア王国およびイラン・イスラム共和国の指導者との間の合意に基づき、中華人民共和国がサウジアラビア王国とイラン・イスラム共和国の会談を主催・後援することになった。
両国の間の意見の相違を対話と外交を通じて解決したいという共通の願いと、両国の兄弟的な関係に鑑みて、
中国がこの協定を前進させ、実現させたことを祝福する。
これには勝者と敗者が存在する。
勝者は:
* イラン。これで米国が張り巡らせた制裁の壁を破ることができるようになる。
* サウジアラビア。イエメンでの悲惨で費用のかかる戦争を終わらせることができるだろう。
* 中国。これを達成することによって、米国国務省を出し抜いた。
* イラク、シリア、イエメン。自国の政策に影響を与える2つの中堅国が対立を解消することで、より平和になるだろう。
敗者は:
* イスラエル。米国をイランとの戦争に巻き込もうとする可能性が低下したため。サウジアラビアとの同盟を望んでいたが、それは実現しないだろう。
* 米国。中東における伝統的な「ホームグラウンド」で劣勢に立たされた。
* どこにでもいる反イランのタカ派。
* アラブ首長国連邦。制裁を受けているイランとの貿易の少なくとも一部をサウジアラビアに奪わるため。
この関係刷新は中東を変えるだろう{3}:
イスラム教スンニ派の大国サウジアラビアとシーア派が多数を占めるイランとの間の緊張は、何十年にもわたってこの地域を支配してきた。
この2つの国は、支配をめぐって激化する争いに巻き込まれ、その対立はイエメン戦争を含む代理戦争によって悪化している。
サウジアラビアはイスラム教の発祥の地であり、その2つの聖地があることから歴史的に自らをイスラム世界のリーダーとして位置づけてきた。1979年のイラン革命はサウジアラビアをはじめとする湾岸諸国を震撼させ、テヘラン政権をライバルとみなした。
何年も緊張が続く中、2016年、抗議者がイランのサウジ外交官事務所を襲撃し、テヘランの大使館に放火したため、サウジアラビアは関係を断絶した。
その数日前、サウジアラビアは著名なシーア派聖職者ニムル・アル・ニムルを処刑していた。
プレスTVによると、「テヘランとリヤドの関係における誤解を解き将来を見据えることは、間違いなく地域の安定と安全の発展、既存の課題を管理するためのペルシャ湾諸国とイスラム世界の協力の拡大につながる」とシャムハニは金曜日に署名した後、述べたという。
2016年、私はニムル・アル・ニムルの殺害を、サウジ国内の現実政治の意味での賢い動き{4}と表現した。しかし私はそれがサウジの地域政策、主にイエメンでのコスト{5}をエスカレートさせることになるだろうとも言った。それが実際に証明された。
サウジアラビアとイランの関係が復活すれば、さまざまな新しいことが可能になるだろう。
イランとサウジアラビアが中国の仲介を受け入れたことは、世界の政策における北京の新たな立ち位置が認められたことになる。ホワイトハウスにとってはそれだけでもこの協定を嫌う十分な理由になる。
Links:
{2} https://www.spa.gov.sa/viewfullstory.php?lang=en&newsid=2433231#2433231
{4} https://www.moonofalabama.org/2016/01/the-saudi-execution-of-al-nimr-was-a-smart-move.html