Everything, All at Once
世間には多くの愚かな言動があり、そのほとんどは注意を払うに値しない。しかし、時折、あまりにもグロテスクで、その存在自体が私たちの文化について何かを教えてくれるような種類の愚かさがある。 – リチャード・ハナニア
by James Howard Kunstler
時間とは、すべてが一度に起こらないようにするための自然の摂理である、と彼らは言う。「彼ら」が誰であれ(最近では一人の人間である可能性もあるが)、2023年の米国に住んでみたことがないのは明らかだろう。この宇宙的な奇妙さに、尊敬すべきナオミ・ウルフのような観察者は、私たちは超自然的な何かに支配されているのではないか、そしてそれは良いものではないのではないかと考えている。
古い映画『ポルターガイスト』(1982年)を思い起こすといい。覚えているだろうか?ポップカルチャーの世界のあらゆる邪悪な存在が一斉にテレビから飛び出してきて、私たち全員を代表している平凡で穏やかな郊外の地域を無秩序にするのだ。最近は、トマトの驚くべき価格を見るためにスーパーマーケットに車を走らせると、ジョイ・リードが蹄と角を持つクラウス・シュワブにおんぶされて、気持ち悪い赤い薄明かりの空を走り、彼女の叫び声が葉のない木をひしゃげさせアスファルトにひびが入るのを半ば期待している。アメリカの歴史と後世におけるあらゆるものの影がこの地に緩み、私たちの国はついにディランの「Desolation Row」(1965年)そっくりになってしまった。
吊り下げる絵葉書を売っている、パスポートは茶色に塗られている、オーライ。美容院は船員で溢れ、サーカスが町にきた。
今週の決定的な出来事は、ジル・バイデン博士と彼女の側近トニー・ブリンケンがインターナショナル・ウイメン・オブ・カレッジ(勇気ある女性)賞をアルゼンチンのアルバ・ルエダ(生物学的には男性)に贈るというホワイトハウスのセレモニーだった。もちろん! キスもしまくった。『全体主義の心理学』(2022年)の著者であるマティアス・デスメットは少し前に、精神病の政治体制は国家の無効化に向けた死に物狂いの努力の中で、物事が進むにつれて、ますます大きな不条理を飲み込むことを国民に要求すると指摘している。
しかしあの短いシーンは、政権がウクライナで行っているキャンペーンより不条理なものだった。ウラジーミル・プーチンを罰するためとか、なんとか。それとも本当に狙っているのは核戦争だろうか?大陸の灰皿になることが勝利であるかのように、彼らは自分たちに言い聞かせている。一方、米国の諜報機関は、ノルド・ストリーム・パイプラインを爆破したのは外部(つまりアメリカの諜報機関)の助けを借りて、結局のところウクライナだった…かもしれない、ということがわかったのだという。
しかし待てよ。それでどうやってこの大損害を免れるというのだ?NATOはウクライナを支援するはずだろう?そしてドイツはNATOのヨーロッパのリーダーだろう?つまりウクライナは、ウクライナを支援する主要国のシステム的に重要な資産を爆破したと言うのか?そのパズルは何か腑に落ちない。考えるだけ時間の無駄だ。米国のスパイ産業複合体はあなたを別のやり方で操っている。その「あなた」の中には、先進国のはずの国から選ばれた史上最大のマヌケ、オラフ・ショルツが率いる哀れなドイツも含まれていて、ショルツの名前は「マヌケ」の代名詞として永遠に歴史に刻まれることになるだろう。
遅かれ早かれ次のいずれか、あるいは両方が起こるに違いない。ドイツ国民はこのバカを捨てて、あるいは彼の後任者は、アメリカの愚かな対ロシア代理戦争へドイツがコミットすることから手を引く方法を見つけ、それが早急にNATOの崩壊を招き、アメリカのワクチン中毒のニューハーフの軍隊にオフショルダーのカクテルドレスを着たトニー・ブリンケンに率いられて、ドンバスとクリミアを再制圧させるのだろう。
いずれにせよこの幻覚が終わる頃には、同時に起こっている他のすべてのことがアメリカの顔面に鮮明に映し出され、「歩くWoke」の壮大な夢遊病者は脳天を牛追い棒で叩かれるような衝撃で終わることになるだろう。例えば金融市場の崩壊と、信頼できる通貨としての米ドルの突然の衝撃的な失効だ。海をわたって聞こえてくる力強い音は資本が蒸発していく音だろう。この出来事によって債務上限や予算、ウクライナへの10億ドルの拠出など、あらゆる話が中断される。吐き気を催すような沈黙が国中に広がる。それから、どうなる?
今週、私は連邦準備制度理事会がウォルマート、クロジャース(スーパーマーケットチェーン)その他の全国的な食品流通業者を密かに夜間融資で救済しているという噂を耳にした(そう、単なる噂だ)。彼らのビジネスモデルは破綻している。誰も物を買うお金なんか持っていない。終わりのない特別セールはついに暗転した。どうぞお好きなように。ある種のフェイクニュースかもしれない。しかしもしそうでないとしたら、私たちは大企業が深刻な問題を抱えていて、潰れるかもしれないという話だけでなく、国内を移動する食品に関する大きな問題についても話していることになる。そうすれば、人々の関心を集めることができるのではないだろうか?
他にも2つの大きな出来事が起こっている。アメリカは、「ワクチン」詐欺を含むCOVID-19の煽りにいかに踊らされていたかを知り、それが今、傷害と死亡の増加という悪夢へと急展開している。今週、CDCの前任者であるロバート・レッドフィールドが、トニー・ファウチ博士とその手下たちから新型コロナウイルスがどのようにして誕生したのか、そしてこの大失敗の責任はいったい誰にあるのか、まったく知らされていなかったことが明らかになったばかりだ。アメリカの公衆衛生当局では何かが非常に間違っていた。起訴されるのだろうか?
もうひとつの衝撃はクリス・レイ長官自身でなくとも、FBIの誰かが、議会委員会に公表せざるを得なくなった時に訪れるだろう。2021年1月6日の米国議会議事堂での暴動は、米国政府エージェントの相当な一団が、トランプを終わらせる完璧な大失敗を演出するために、あわれな抗議者の群れに働きかけて煽ったということだ。それが「ジョー・バイデン」の終焉となる。しかし、その後、何がくるのだろうか?