No. 1749 家族や友人のおかげで 中国人は世界で最も幸せな国民である

Thanks to family and friends,Chinese are the happiest people in the world, global satisfaction survey finds

* Ipsosによると91%の中国人が、自国の政治、社会、経済状況への満足度は低いものの全体として幸福を感じていると回答している。

* 中国では人間関係が幸福の主な要因だが、それ以外の地域では、人生の意味や「自分の人生をコントロールできていると感じること」が満足度の上位に挙げられている。

by Sylvie Zhuang in Beijing
https://www.scmp.com (March 21 2023)

中国の回答者の約89%がパートナーや配偶者との関係に満足しており、子どもは幸せの源であると答えている。写真 VCG

パリに拠点を置く市場調査会社Ipsosの新しい調査によると、中国本土、サウジアラビア、オランダは幸福な国民の割合が最も高い国であることがわかった。

木曜日に発表された調査結果によると、中国は回答者の約91%が幸福を感じていると答えており、幸福な国民の割合が最も高い国となった。

サウジアラビアとオランダは、それぞれ86%と85%の回答者が幸福を感じていると答えた。

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この報告書は、12月22日から1月6日にかけて、発展途上国や主要先進国を含む32カ国で実施された世論調査に基づいている。

中国の回答者は、他の国の回答者と比べてさまざまな分野で非常に高い満足度を示している。自国の経済・政治状況については他の項目と比べると相対的に満足度が低いものの、他の国よりは依然として高いと報告している。

中国の経済状況に満足していると回答した人は78%で、サウジアラビア(85%)、UAE(82%)の回答者に次いで3位であった。

中国の社会的・政治的状況について尋ねたところ中国の回答者の83%が満足していると答え、調査対象の国の中で1位となり、インド(72%)、シンガポール(71%)がそれに続いた。

これは世論調査によって明らかになった世界的な傾向の一部であり、調査対象国の回答者は、自国の経済、社会、政治状況に最も満足していないことが明らかになった。

報告書はIpsosが測定した世界の幸福度は2年連続で上昇していると結論付けている。

“1年前より6ポイント高く、新型コロナが世界中の人々の生活を混乱させた数ヶ月後の2020年8月より10ポイント高い “と報告書は述べている。

幸せな人の割合が最も多い国としてランクインしているが、幸福の原動力という点では、中国は世界の潮流に逆行しているようである。

世論調査の結果を総合すると、世界中の人々が「自分の人生に意味があると感じること」と「自分の人生をコントロールできていると感じること」を幸福の原動力の上位2項目として挙げている。

しかし中国の回答者は異なる見解を持っており、この2つの要素はどちらも上位に入っていない。

「人生のさまざまな側面にどの程度満足しているか」という質問に対しては、中国の回答者の89%がパートナーや配偶者(いる場合)との関係に満足していると答え、89%が友人にも満足していると答えている。

今回の調査で明らかになったのは、中国の回答者が友人を持つことを最優先事項としていることだ。実際、この分野での満足度は中国が最も高かった。

また中国の回答者の71%が困ったときに頼れる友人がいると答えており、日本など他のアジア諸国の回答は50%程度にととどまっていることを考えると、かなり高い数値を示している。

次に多かったのは、「自分の子ども」(子どもがいる場合)だった。中国の回答者の88%が、この項目を幸せの原動力と見なしている。

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より広い意味で、すべての国においては回答者の子供に対する満足度(子供がいる場合)は、測定した30項目の中で最も幸福度とは関係がなかった。Ipsosは「人生の他の事柄に不満でも、ほとんどの親は子供に満足しているから」としている。

中国の経済状況や個人資産に対する満足度は満足度は相対的に低かったものの、消費者信頼感と幸福度の相関関係は中国が一番高かった。言い換えれば、中国の人々は、より多く消費できるという確信があれば、より幸せになれるということだ。

また、世界的に見ると、多くの人が幸せであると答えているが、人間関係の将来に対する悲観的な見方が多く、サポート体制が整っていないことがわかった。

全体として、欧米諸国では幸福を感じる割合が減少し、中国やその他の中所得国では幸福を感じていると報告されているということである。

Ipsosが最近実施したこの世論調査はオンライン調査プラットフォームを使用し、調査対象32カ国からそれぞれ少なくとも500人の成人をサンプルに合計22,508人の参加者を集めた。

またこの調査では、中国をはじめとするいくつかの国のサンプルは、一般国民と比較してより都会的で、教育を受け、豊かな人々であるという事実を認めており、これは調査結果を解釈する際に留意すべき点でもある。

Sylvie Zhuangは、多国間開発組織のコンサルティングから5年間のリサーチとナレッジマネジメントの経験を持つ。イリノイ大学で学士号を、シカゴ大学で修士号を取得。

https://www.scmp.com/news/china/politics/article/3214318/thanks-family-and-friends-chinese-are-happiest-people-world-global-satisfaction-survey-finds