No. 1812 台湾戦争が現実の脅威となりG7を恐怖に陥れる

Taiwan War Becomes Real Threat and It Scares the G7

by Karsten Riise

最近大きな問題がG7を覆っている。台湾での戦争の可能性である。

緊張の最大のポイントは、世界大戦の引き金となりうる、世界経済を破壊する可能性のある中国の台湾侵攻をどこまで食い止めるかである。

北京が自国と主張する台湾は、テクノロジー産業や防衛産業に不可欠な世界の高度なコンピュータチップのほとんどを供給している。

欧州のすべての政府が、この問題を優先的に解決する必要があると思っているわけではない。これを見てほしい。https://www.politico.eu/article/ghost-war-haunt-g7-leaders-face-china-menace-hiroshima-summit-japan-taiwan/

この記事から、私はいくつかのことを推察する:

1 台湾戦争の可能性は非常に現実的なものとなり、G7全体を苦しめている。

2 アメリカは明らかに、台湾戦争が起こった場合、遠くまで出て行く用意がある。アメリカは中国と戦争に突入することまで視野に入れているようだ。

3 アメリカはEUにまず制裁と貿易禁止で中国との戦争を支援し、さらにEUがアメリカとともに中国との戦争に参加することまで働きかけている。

4 ベルリンとパリは、台湾戦争が自分たちの主要な仕事だとは思っていない。

5 台湾戦争が起こるという見通しはEUを恐怖に陥れている。特にベルリンは敵対行為に参加したがらず、おそらく台湾戦争が勃発しても中国との貿易関係を断ち切ろうとしない。

台湾戦争の恐怖は、NATOとEUがウクライナ戦争でますます強くなるロシアに対してウクライナを支援するのに苦労しているときにやってきた。

昨夜、ロシアは、米国の最新鋭の防空システムであるパトリオットミサイル5基を破壊したと主張した。

米国はウクライナに対し、米国が対応策を決定するまで、残りのパトリオットシステムを停止するよう命じたとの報道がある。もしロシアがパトリオット防空システムを大規模に破壊できることが事実であれば、NATOや台湾は、ロシアのミサイルに対して完全に無防備になる。

ウクライナの「反攻」に対する期待値は下がり続け、「反攻」はずっと延期され続けている。アルテモフスク(バフムート)では、ウクライナは多大な犠牲を出しながらも、側面では一定の成果を上げている。しかし、ロシアはこの街そのものを完全に制圧している。ロシアのアルテモフスク攻略は間もなく発表される。

当然ながら、パリや特にベルリンは、台湾で2つめの遥かに大きな戦争に巻き込まれることに抵抗がある。その場合、敵はロシアよりもさらに強い相手となるからだ。

https://www.globalresearch.ca/taiwan-war-becomes-real-threat-scares-g7/5819669