Stop pushing the lie that mainland China …
… is on the brink of war with Taiwan
このようなメディアの報道は事態を悪化させ、緊張と恐怖を高め、世界の繁栄にとって極めて重要な中国の経済回復の試みから目をそらさせるだけだ。
by Bernard Chan
おもに米国の主要メディアが、中国本土は戦争状態にあり台湾を攻撃する準備が進められているという疑念を人々に植え付けているのを見るのは不愉快である。このような報道は、政治的緊張を高め、差し迫った軍事衝突に対する国民の恐怖を増大させる。このような報道は定期的になされ、大陸と台湾の間で戦争が起こるのではないかと心配するアメリカやその他の国の友人から私は何度も連絡を受ける。
このような虚偽のシナリオを盛り上げるのは、間違いなく中国を弱体化させるためである。また2024年の大統領選が盛り上がる中、アメリカの有権者内の派閥に影響を与えるための政治的な戦術であるとの見方もある。
残念ながら香港は射撃線上にあり、その結果多くの企業が巻き添えを食っている。中国を弱体化させることに既得権益を持つ体制側の人間による執拗なメディアのシナリオによって、投資家はますます神経質になっている。潜在的な紛争リスクや、もちろん常に存在する制裁の恐怖を軽減するために、香港や中国本土からの撤退を余儀なくされる投資家も出てきている。
1978年にジミー・カーター大統領によって発表された「アメリカ合衆国と中華人民共和国との外交関係の樹立に関する共同声明」によると、台湾に関するアメリカ政府の公式見解は、「中華人民共和国政府を中国の唯一の合法的政府として承認する」となっている。
また、「中国は一つであり、台湾は中国の一部であるという中国の立場を認める」としている。もちろん、どの社会でもそうであるように、政府の立場に反対する者もいる。それでも、どんなレトリックやポーズを使ってもその公式見解は変わらない。
ニューヨークを拠点とするシンクタンク、外交問題評議会によれば、「180億米ドル以上の武器を軍に売却」することで台湾との関係を深めたドナルド・トランプ大統領の下、台湾に関するアメリカのレトリックと行動は大きく変化した。
この地域における緊張の高まりは、昨年、当時アメリカの下院議長だったナンシー・ペロシが行った分裂を招く台湾訪問がきっかけとなった。この訪問は中国を激怒させ、台湾海峡での軍事活動の活発化を促した。
アメリカが台湾に強い関心を寄せているのは、テクノロジー分野の生命線である半導体の世界的リーダーという、うらやましい立場にあるためだと多くの人は考えている。この産業は、マシンによるディープラーニングやAIの開発に特に関連している。情報通の意見によれば、米国が台湾に追いつき、現在の能力に達するには少なくとも10年はかかるという。
ちなみに米国は海外で介入的な活動を行った実績がある。民主主義という旗印をかかげ、主権国家に西洋の信念を押し付けることは、イデオロギーや文化、政治体制が対立する国々への敵意や軍事行動を正当化するためにしばしば行われてきた。
長年にわたり、彼らは計り知れない損害を与えてきた。
私たちがよく知る例としては、ベトナム戦争や、実際にはなかった大量破壊兵器の疑惑に基づくアメリカ主導の湾岸戦争、アフガニスタンや中東諸国への介入などがある。このような侵略や政権交代行為の受益者は誰なのだろう?もちろん標的とされた国々ではないようだ。
アフガニスタンの麻薬中毒者。 写真 AP
明らかなことは、中国は国内の重要な問題にフォーカスしているということだ。パンデミック後の緩慢な回復を加速させ、経済成長を刺激する措置を導入することが第一の目的である。約8億人を貧困から救い出したにもかかわらず、貧富の格差の是正は依然として最大の関心事である。頻発する自然災害、若者の失業、低迷する不動産市場など、いずれも世界経済の繁栄に不可欠な中国経済の勢いを取り戻すための課題である。
国際エネルギー機関(IEA)によれば、中国は長期的な持続可能性の課題にも精力的に取り組んでおり、再生可能エネルギーの拡大では世界のトップランナーである。
中国本土から見える範囲に住む台湾住民、実弾射撃訓練に懸念の声
中国本土、香港、台湾の人々は紛争を望んでいない。彼らは平和の中で家族を養い、教育し、住まわせたいと思っている。子供たちや孫たちのために持続可能な未来を望んでいるのだ。彼らはまた、独立の名の下に台湾を中国から強制的に分離することは、全面的な紛争を引き起こす可能性があり、それは誰の利益にもならないことを理解している。
メディアのオーナーは、敵対的な活動を助長したり、他国を中傷したりしない、バランスの取れた客観的な報道をする責任がある。中国本土は台湾と戦争の瀬戸際にあるわけではない。常識を優先させ、虚偽や誤解を招くような報道を控えるべきだ。
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バーナード・チャンは1965年生まれの香港の政治家、実業家。バンコク銀行創業者の故チン・ソフォンパニッチの孫。元香港行政長官。
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