No. 2552 ヨーロッパのカキストクラシーはロシアとの永久戦争に縛り込まれた

European kakistocracy locked in a Forever War against Russia

敵が連続自殺をしているときは邪魔してはならない。

敵が連続自殺(連続殺人犯が必ず復活する逆アメリカン・ゴア・スタイル)をしているときは、決して邪魔をしてはならない。EUのカキストクラシー(最悪の者たちによる支配)の場合、連続的な自己破壊は確実であり、それは急増している。

したがってブリュッセルのEU官僚は、いわゆるロシアの影の艦隊のタンカー200隻近くを対象とする「対ロシア制裁の第17弾」を採択した。EU加盟国によって承認されたこのパッケージには、資産凍結とビザ発給禁止が含まれている。

EU+英国のコンボはロシアのエネルギー収入を「痛めつける」ことを目的に、ロシアに対する原油価格の上限を1バレル50ドルまで引き締める方法も画策している。

ここでグローバルサウス(特にインドや中国)から、怪物級の笑いのパイプラインが炸裂しそうだ。まるで「シャドウ船団」のタンカーを誰が拿捕するものか、ましてやOPEC+がEUのお役人様たちのちっぽけな一方的な石油価格制限なんぞ気に留めるわけがない、という感じで。

EUの行動を自滅的な反知性主義だと決めつけるのは実は穏当なことだ。ブリュッセルのトップにいる人々のIQは、4億5000万人のEU市民の外交政策を理論的に代表するエストニアの気違い女に代表されるように、バラバラにされた虫レベルである。ブリュッセルはイギリス訛りのある哀れなエストニア人プロパガンダの蛇穴に成り下がった。

「絶対的な無能さ」からEU首脳との「橋渡しができない」ことで知られるこの愚かなエストニア人を起用した「過ち」に対して、ブリュッセルでは絶望が広がっているとSVR(svr.gov.ru)は指摘した。彼女はすでにEUの戦略的防衛政策立案から外されている。

それでも、制裁パッケージの認知症は続くだろう。自分の退職金パッケージのことしか考えていない高給取りのキャリア志向の人々によって修正されながら。

ブリュッセルの噂によれば、次の第18弾は史上最大の制裁措置になるらしい。ハイブリッド戦争や化学兵器の使用疑惑(実際にはウクライナのネオナチが化学兵器を使用した)でロシアを何度も非難するだけでなく、ロシアの防衛関連企業数社に加え、制裁対象製品をロシアに供給している第三国の企業や仲介業者を標的にする。

それに加えてドイツのブラックロック首相はノルドストリーム・パイプラインのEU禁止を積極的にロビー活動している。これはトランプによってすでに示唆されている米国とロシアのビジネス協力の可能性を阻止するものである。この禁止措置は18番目のパッケージの一部となるだろう。

グランドマスターのセルゲイ・ラブロフの出番だ。彼は最近ノルドストリームの返還を禁止する政治的なEU官僚は「病気か自殺行為」だと強調する必要性を感じている。

ロシアを完全に盗む:幸運を祈る

バルト海の前線ではさらに「バルト海の海賊」レジスターという、ロシアの海洋活動を阻止することを目的とした、SIGINTを駆使したバルト海の哨戒任務がある。フランスが関与しているということは、ノルウェーのような地域外のNATO加盟国が直接関与していることを意味する。

ロシアは動じない。可能性としてはロシアは偵察と戦闘装備を完備した多機能の艦艇と空中ドローンでロシア艦船を護衛するだろう。

それでもオーウェル的な面では、5月9日にEUの外相たちがキエフとともにリヴィウで発表した、「ロシア指導部のトップの責任を問う」ための反ロシア「法廷」に勝るものはない。この法廷には、イギリスとオーストラリアを含む30カ国が参加している。米国は入っていない。

その詐欺はトーマス・ローパーによって詳細に分析された。彼はジャーナリストでありドイツ国籍を持つEU市民であるにもかかわらず今EUからひどく悪者扱いされ、検閲を受けている。そう、ブリュッセルは今、批判的思考ができる自国民を、資産凍結や母国への訪問禁止という形で制裁しているのだ。そして、これは始まりに過ぎない。

新しいEUの私的な「裁判所」が欧州評議会によって設立されるだろう。そして欠席裁判が行われ9年間の任期を持つ15人の裁判官が判決を下す。これによってEUの官僚制度全体に約10億ユーロかかる見込みである。

付け加えるまでもなく、この私的「裁判所」は国連の承認を受けていないため国際法上の根拠はまったくない。その代わりに、それは断片化された西側のプライベートクラブなのだ。その論理的根拠を理解するには金の流れを追えばいい。

昨年、欧州委員会(EU)がキエフに500億ドルの融資を行ったことを覚えている人はほとんどいないだろう。実際はEUが350億ドル、G7が150億ドルだ。問題はこのEUとG7の共同融資を返済する責任がブリュッセルにしかないことだ。そしてその融資はEUで凍結されたロシアの資産から生じる年間収益から支払われることになっており、これらの資産は「盗まれた」とも言えるものであり、ブリュッセルは今後45年間放出を拒否している。

これらはすべてEUの公式決定で規則2024/277に明記されている。この意味は、欧州の主要メディアは、EUが少なくとも今後45年間はロシアと戦争することを正式に決定したことを、EU全域の国民に知らせていないということだ。

ブリュッセルは、「没収」したロシアの資産を永久に盗むためにあらゆる手を尽くしてきた。問題は、ECの官僚たちが国際法を迂回するメカニズムを見つけられなかったことだ。

ここで「裁判所」の登場だ。EU官僚は私的な「法廷」で、戦争と特別軍事作戦(SMO)に関連するすべてのことでロシアを非難し、ロシア政府メンバーに長期実刑判決(欠席裁判)を下し、そしてロシアが賠償金を支払わなければならないという判決を下させるだろう。結論として私的な「裁判所」は凍結されたロシアの資産を永久に盗むと決めるのである。

繰り返すがこれは国際法上、強盗行為である。結果として、グローバル・サウス全体がユーロとヨーロッパの金融センターを信用しなくなるのは避けられないだろう。

トランプ2.0がウクライナの解決を通じてロシアとのある種の正常化に賭けているのと同じように、このロシアを悪者とするEU官僚のシナリオが進行している。しかしここでの重要な要因は、EUのカキストクラシーたちの臆病な集団的恐怖である。ロシアから徹底的に強奪しなければ、彼らはキエフのチンピラへの500億ドルの融資を返済する手段がないからだ。

それが、この政治的雑種犬の集まりがなぜロシアに対する事実上の永久戦争を、ノンストップでエスカレートさせる必要があるのかを説明する主な要因なのだ。

だから、当面ブリュッセルからは痴呆症しか出てこないだろう。例えば、兵器製造のための融資を行う軍事銀行を設立するという素晴らしいアイデアだ。これはロンドンに本部を置く世界銀行のレプリカである。1200億ユーロの欧州単一軍事資金を調達することはできなかった。例えばドイツ経済は崩壊の一途をたどっている。だから彼らのプランBはこの銀行なのだ。

このような音と怒りが渦巻く中、ロシアはまたしても平然としている。プーチンの最側近で元国家安全保障顧問のニコライ・「ヨーダ」・パトルシェフは、NATOが「ここ数十年で前例のない規模で国境で演習を行っている」と指摘した。「彼らは、ヴィリニュスからオデッサまで広範囲に攻勢をかけ、カリーニングラード地方を占領し、バルト海と黒海に海上封鎖を敷き、ロシアの核抑止力の拠点への予防攻撃を実行するための訓練を行っている」。

訓練がんばってくれ。軍事銀行もうまくいくように。そして盗まれたロシアから、反撃されないことを祈ろう。

European kakistocracy locked in a Forever War against Russia