West Declares Russian Elections “Undemocratic”
— なぜなら勝者が気に入らない
by Brian Berletic
ロシアの2024年選挙とプーチン大統領の大勝利を受けて、西側諸国はこの結果を「不正」「演出」「既定路線」「あらかじめ決められた」選挙などと非難している。
見出しは多岐にわたる。CNN{1}の「確かな反対派がいない演出された選挙の後、プーチンはロシアで一人支配を拡大」という見出しは、プーチン大統領が87.3%の票を集めたことを認めている。ポリティコ{2}は、「プーチンが不正選挙で87%の得票でロシア選挙に “勝利”」。ニューヨーク・タイムズ紙{3}は「新たな6年の任期で、プーチンはロシアの指導者としての地位を固めた。まともな競争のない既定路線の大統領選挙で、ウラジーミル・プーチンは国内支配とウクライナ侵攻に対する国民の強い支持を主張できるようになった」と主張している。
ロシアの選挙を茶番劇として描くことを意図したこれらのすべての記事から抜けていることは、ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンが、実際ロシア国民の間で絶大な人気を誇り、広く支持され、高く評価されている指導者であるという現実である。これはクレムリン独自の世論調査の結論ではなく、米国政府出資の世論調査機関レバダ・センターが毎年出している結論である。
米国政府は、レバダ・センターへの資金提供を全米民主主義基金(NED*)を通じて行っており、NEDは公式サイトのページ{4}「ロシア:民主主義のための世論調査、ユーリ・レバダ分析センター」で次のように認めている:
ユーリ・レバダ分析センターはモスクワに本拠を置くNED*の助成団体で、ロシア国内および世界各地の社会政治問題に関する調査で有名な独立世論調査機関である。
NED*の助成先であるレバダ・センターによると、2024年2月現在、ロシアのプーチン大統領の支持率{5}は86%に達している。これはプーチン大統領の支持率が85%だった2023年、83%だった2022年よりも高い。
*NEDはロシア国内で活動を禁止されている
レバダ・センターの2024年支持率86%と最近の選挙結果を比較してみると、87.3%の有権者がプーチン大統領を再選したのだから、この選挙がロシア国民の真の感情を反映していることは明らかである。それなのになぜ西側諸国やその政府、メディアは、国民感情を反映した選挙が「演出」されたもので、「不正操作」され、「既定路線の大統領選挙」だという結論を導き出すのだろうか?
このような主張をする人々は決してその説明をしない。
その代わり西側のメディアはCNNが記事で報じたように、「野党候補」が排除されたことで、プーチン大統領には「彼の支配に対する確かな挑戦がなくなった」と主張する。このような記事は、故アレクセイ・ナワリヌイを「プーチンの最も激しい対抗者」として引き合いに出しているが、ナワリヌイが選挙に立候補していたら、彼が勝利していたと信じられる根拠があるのだろうか?
根拠がない
米国政府出資のレバダ・センターは、アレクセイ・ナワリヌイの人気(あるいは人気のなさ)に関する世論調査を何度も行っている。2023年の時点でレバダ・センターはロシア国民のわずか9%{6}が「アレクセイ・ナワリヌイの活動を支持する」とし、57%は支持せず、さらに23%はナワリヌイが誰なのかさえ知らなかった。
ロシア政府は確かにナワリヌイを投獄した。しかしそれは、彼がロシアの現政権にとって政治的脅威だったからではない。彼がロシアの法律に違反したからだ。ナワリヌイと彼の西側支援者が主張するように、過激主義に関連するものを含む罪状は「政治的動機」とは言い難い。米国の外交公電{7}はナワリヌイの野党グループの少なくとも一つである「民主的オルタナティヴ」{8}が、NED*を通じて米国政府から資金提供を受けていたことを裏付けている。国家の政治的独立は、国連憲章を通じて国際法で保護されている。その政治的独立を損なおうとする他国の努力から自国を守ることは、「反民主主義」ではなく、まさに自決のプロセスを守るために行われているのだ。
結局のところ、西側諸国がロシアの選挙結果を台無しにしようとしているのは、プーチン大統領が選挙を不正に操作して、人気がないにもかかわらず人気があるように見せかけたからではなく、選挙によってプーチン大統領が人気であることが確認されたからである。
そしてここで露わになるのは、何が「民主的」で、何が「民主的」でないかを世界で決めるのは自分の役割だと西側が裁定者を自認しているという現実である。民主主義とは自己決定のプロセスである。ロシアの民主主義とは、ロシア人民が、そしてロシア人民だけが自分たちの政治的未来を決定することを意味する。米国とヨーロッパがこのプロセスに干渉しようとすることは、米国政府のNED*がそのウェブサイトで主張しているように「自由を促進する」ことではなく、自由を簒奪しようとする試みなのだ。
西側諸国はほんとうにロシアの選挙が不公平だったとは思っていない。彼ら自身の世論調査が選挙が公正であったことを裏付けている。選挙結果がロシア連邦の政治的掌握、不安定化、分裂、解体、搾取を含む西側集団自身の利益に合わないだけなのだ。西側諸国が他国の内政問題に大声で文句を言えば言うほど、彼らは自由を促進するのではなく、侵害し、世界の民主主義を支援するのではなく、弱体化させようとしている。
世界中の自由と民主主義を守る最善の、おそらく唯一の方法は、そのような介入を行うことに何十億ドルも何十年間も費やすことではなく、外国からの干渉を暴き、防ぐことなのである。
Links:
{1} https://edition.cnn.com/2024/03/17/europe/putin-wins-russia-presidential-election-intl/index.html
{2} https://www.politico.eu/article/putin-wins-rigged-russian-election-with-88-of-the-vote-exit-poll/
{3} https://www.nytimes.com/2024/03/17/world/europe/russia-putin-election.html
{4} https://www.ned.org/democracy-story/russia-polling-for-democracy-the-yuri-levada-analytical-center/
{5} https://www.levada.ru/en/ratings/
{7} https://wikileaks.org/plusd/cables/06MOSCOW12709_a.html
{8} https://www.theguardian.com/world/2024/feb/16/alexei-navalny-obituary