No. 2134 もし米英に恥じる心があるなら、パレスチナを国連加盟国として歓迎するだろう

If the US and UK have any shame, …
… they will welcome Palestine as a UN member State

by Jeffrey D Sachs and Sybil Fares

パレスチナ自治区ラマッラー。2024年3月31日。ラマラで行われたパレスチナ新政府の宣誓式に出席するアッバス大統領。画像: Ayman Nobani/dpa/Alamy Live News

今週、米国と英国はパレスチナ{1}を第194番目の国連加盟国として迎えることで、イスラエル・パレスチナ紛争における数十年にわたる露骨な地政学的誤りを正す機会を持った。他のどの国よりも、米国と英国はその不断の干渉と帝国的傲慢さによって中東を破壊してきた。今週、彼らは償いをする機会を得たのである。

すでに139カ国がパレスチナ国家を承認しており、これは国連加盟国の3分の2以上にあたる。ヨーロッパの数カ国も間もなくこのリストに加わるだろう。しかし米国はこれまでパレスチナの国連加盟を阻止してきた。米国は英国と共にイスラエルのパレスチナに対するアパルトヘイト支配を執拗に支持しており、現在もイスラエルによるガザ破壊{2}を積極的に支援している。{3}

今週、おそらく金曜日に、国連安全保障理事会はパレスチナの国連加盟に賛成票を投じるだろう。米国と英国が拒否権を行使して阻止しなければの話だが。2011年当時、パレスチナは国連安全保障理事会の支持を得ていたが米国はパレスチナに「オブザーバー」の地位を受け入れさせ、すぐに正式加盟が実現すると約束した。これも米国のいつもの騙しだった。

英国と米国ほど中東を破壊してきた国はない。その主役は英国であることは間違いない。英国はこの地域でさかのぼると19世紀から、今日にいたるまで帝国的な策略を続けてきた。英国は1880年代から1950年代までの数十年間、エジプトを支配下に置いた。第一次世界大戦中に、サイクス・ピコ協定でフランスに、マクマホン・フセイン書簡でアラブ人に、そしてバルフォア宣言でシオニストにと、三度も、オスマン帝国領の中東の重なり合う部分について秘密協定を結んだが、もともと自分たちのものではなかったのであある。

第一次世界大戦後、英国は新たに創設された国際連盟のいわゆる委任統治領としてパレスチナを手に入れ、フランスはレバノンとシリアの委任統治領を手に入れた。英国は1947年にパレスチナを荒廃させたが、1956年にはフランスとイスラエルと組んでエジプトを侵略し、執拗な干渉を続けた。英国の干渉は、イエメン、イラク、その他中東の多くの地域の破壊と混乱にもつながっている。

第二次世界大戦後、米国は英国が去った後を引き継ぎ、まず1953年にMI6とCIAがイランのモサデグ首相を打倒する作戦に参加し、その後、アフガニスタン、イラク、シリア、リビアなど、CIA主導の政権交代作戦を長く続けた。戦後の全期間を通じて、米国はイスラエルとパレスチナの間の不誠実な仲介役を務めてきた。例えば、2006年にパレスチナの立法選挙を呼びかけたが、選挙でハマスが勝利するとボイコットしてハマスを倒そうとした。2011年にパレスチナが国連加盟を申請し、国連安全保障理事会の加盟委員会の支持を得たとき、米国はパレスチナに待機してオブザーバーの地位を受けるよう働きかけ、すぐに正式加盟が実現すると約束した。これもまた嘘だった。

イスラエル・パレスチナ紛争の2国家解決を求める国連安保理決議が何年にもわたって何度も出されているにもかかわらず、ベンヤミン・ネタニヤフ率いるイスラエル政府は、パレスチナの独立をあからさまに拒否してきた。現在のネタニヤフ内閣には、ベザレル・スモトリッチやイタマール・ベン・グヴィールのような右翼過激派が含まれており、彼らはヨルダン川から地中海に至る大イスラエルを作るために、ヨルダン川西岸とガザの民族浄化{5}を公然と要求している。しかし、イスラエルによる執拗な挑発行為、日常的なパレスチナ人の殺害(俗に「草刈り」と呼ばれる)、度重なる国連安全保障理事会への違反、そして今回のガザでの虐殺にもかかわらず、まるで何も問題がないかのように米国と英国はパレスチナに反対する姿勢を崩さず、イスラエルを支持してきた。

問題は、この時点で米国と英国に良識と恥じる心があるかどうかだ。彼らはパレスチナの国連加盟を阻止することで、イスラエルを支援しているつもりかもしれないが、イスラエル政府の過激主義、パレスチナ人に対する衝撃的な暴力、アパルトヘイト支配のせいで、イスラエルはこれまで以上に孤立し、危険にさらされているのが事実である。昨年秋の開戦以来、公式には33,000人のパレスチナ人が死亡したとカウントされているが、実際の死者数はもっと多く、さらに数万人がいまだに瓦礫の下に埋もれているか、食料、水、医療を極度に奪われて死んでいる。

残念ながらここ数日、米英のダブルスタンダードと虚偽が全面的に露呈している。イスラエルが4月1日、シリアのダマスカスにあるイランの外交官官邸を堂々と違法に爆撃したが、米英はそれを非難することを拒否した{6}。その2週間後、イランが反撃した際にはイランを激しく非難した{7}。この理不尽なダブルスタンダードは、米英両国を、他の国々から見れば粗野ないじめっ子のように見せている。

一世紀以上にわたって英米が中東に干渉してきた今、事実と解決策について正直になるときである。最も重要なことは、パレスチナを国連加盟国として迎え入れ、国際法に従って2国家間解決を実施することが、イスラエルとパレスチナ双方にとって平和、正義、そして安全への道であるということだ。世界の大半は、この解決策を熱心に支持している。問題は英国と米国が拒否権を行使するかどうかなのだ。

中東の破壊にもっとも力を発揮した2つの大国は、イスラエルの強硬派によって永遠に阻まれる伝説の未来ではなく、真の平和への道を支持するために、今すぐにでもパレスチナを主権国家として国連に歓迎するべきである。

Links:

{1} https://www.commondreams.org/tag/palestine

{2} https://www.commondreams.org/tag/israel

{3} https://www.commondreams.org/tag/gaza

{4} https://news.un.org/en/story/2024/01/1146097

{5} https://www.nbcnews.com/news/world/right-wing-israeli-ministers-join-thousands-event-calling-countrys-res-rcna135863

{6} https://press.un.org/en/2024/sc15650.doc.htm

{7} https://press.un.org/en/2024/sc15660.doc.htm

If the US and UK have any shame, they will welcome Palestine as a UN member State