No. 2218 BRICSの台頭とUSSAの衰退?

The Rise of the BRICS and the Fall of the USSA?

アメリカン・プラウダ

by Ron Unz (September 4, 2023)

ソ連ブレジネフ書記長

賀茂川耕助注:これは2023 年9月の記事だが、書かれた時と同じか、それ以上に今日も意味を持つものだと思う。

私のように1970年代から1980年代初頭に成人になった米国人にとって、USSR(ソビエト連邦)は常に、自国民の信頼を失って久しい老朽化した政治指導者層に支配された、朽ちた匂いのするイデオロギー帝国だった。

それが当時の私の考えであり、その後何を学んでも考えは変わらなかった。その時代、ソ連はレオニード・ブレジネフ、ユーリ・アンドロポフ、コンスタンチン・チェルネンコという3人の指導者が統治していたが、いずれも高齢で弱々しく、最後の2人の在位期間はあまりにも短かく、かつてロナルド・レーガン大統領は、彼らがあまりにも急に死んでしまったのでサミットの予定を立てられなかったと言った。ソ連の指導者たちは明らかに衰弱していたので、アナリストたちは、彼らは名目上の支配者であり、衰退しつつあるUSSRの巨大組織の実質的な意思決定者は彼らではないと認識していた。その代わりに、ほとんどの権力は、上級補佐官やアドバイザー、しばしば外部からはよく見えない人物たちの、移り変わる連合の手に委ねられていたと思われる。このようなトップの深刻な弱体化の結果もあってか、USSRは社会的にも経済的にも急減期に入り、数年のうちに世界から姿を消した。

これらはすべて真実だが、西側メディアから、弱ったあるいは老いぼれとさえ揶揄されていたUSSRの老指導者たちの正確な年齢をウィキペディアで調べたところかなり驚いた。ブレジネフは1982年に75歳で亡くなり、アンドロポフは68歳で政権に就いて15ヵ月後に亡くなり、チェルネンコは72歳で後任となってから1年しかもたなかった。つまり、現在の米国では、私たちが軽蔑の目で見ていた、混乱し困惑したUSSRの指導者たちは、現在80歳で再選を目指すジョー・バイデン大統領や、その有力なライバルであるドナルド・トランプ前大統領(77歳)に比べれば、若い政治家ということになる。この40年間で医学がかなり進歩したのは明らかだが、それ以上に、世界的なメディアが完全に欧米支配であるために、両者の描写に大きな違いが生まれたのだと思う。バイデンは本当にブレジネフやチェルネンコよりも鋭敏なのか、それとも単にメディアが彼の無力さを一般大衆のほとんどから隠すのに長けているだけなのだろうか?

政治家としての全キャリアの中で、バイデンは他人が書いた原稿やスピーチをただ読んでいるだけで、悪名高く、40代の頃でも自分が口にしている虚偽や全くの不条理にまったく気づいていないように見えることがあった。最近彼は、重要な政策問題についての公式見解で混乱することがあり、側近が素早く「明確に言い直す」必要があった。ブレジネフやチェルネンコがその立場だったら同じことをしたに違いない。

ブレジネフは共産主義の世界的な先導者でありながら、個人的にはマセラティ、ロールスロイス、ジャガーなどの高級車を大量にコレクションするなど、ほしいままにしてきた。こうした恥ずかしい話は、ソ連の偽善を証明するものとして強力な西側メディアによって広く宣伝された。しかしハンター・バイデンのノートパソコンが直接の証拠となり、バイデンとその家族が外国人から何百万ドルもの報酬を密かに受け取っていたことが明らかになっても、主要メディアはその事実を隠してきたため、おそらく多くの国民はまだそのことを知らないままである。

USSRでは、書記長下の最高会議が政治的権限を握っていた。この議会は一般的に、西側諸国では腐敗した年配のタイムサーバー(個人の利点のために現在の方法と意見に従う人)で埋め尽くされたゴム印のような組織として描かれており、彼らは静かに糸を引く人物が決める政策を承認するだけだった。このような厳しい批判はおそらく正しかったのだろうが、米国の今日の議会はそれとどう違うのだろうか?ミッチ・マコーネル上院議員は81歳で、この16年間上院で共和党を率いてきた。彼はおそらく米国で最も力のある共和党のリーダーの一人である。しかし数日前、彼は「脳がフリーズ」して簡単な質問に答えられないことが明らかになり、そのビデオはツイッターで何百万回も再生された。

https://x.com/JoJoFromJerz/status/1696945709575033246?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1696945709575033246%7Ctwgr%5E461cd6e7f0ac9748e5f2a09247d50a61d0c7d2de%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fbilltotten.wpcomstaging.com%2F2024%2F07%2F21%2Fthe-rise-of-the-brics-and-the-fall-of-the-ussa%2F

アンドリュー・アングリンは、マコーネルが質素な環境で育ち、政治家としてのキャリアを全うする中、年収が17万4000ドルを超えたことは一度もなかったのに、どうやって数千万ドルの私財を蓄えることができたのだろうと嘲笑うコメントをした。腐敗し衰退したUSSRは、吸い上げる富ははるかに少なかったが、その共産主義指導者たちは同様に、惨めな臣民よりもはるかに優れた生活を享受していた。

カリフォルニア州選出のダイアン・ファインスタイン上院議員は90歳を超え、明らかに老衰しているが、それでもいくつかの重要な上院委員会で決定的なポジションにある。数十年にわたる任期中、彼女は中国をはじめとする諸外国との外交関係に多大な政治的影響力を行使し、その間に亡き夫リチャード・ブラムは中国への投資で大成功を収め、億万長者となった。

多くの点で、最近のUSにおける明白な政情不安の兆候は、1980年代、外部観察者が目にしたUSSRの状態よりもはるかに深刻なように思われる。

つい先週、1月6日のトランプ派デモ参加者数名に、不法侵入や軽微な破壊行為以上の罪を犯したとは思えない者も含め、極めて厳しい判決が下された。ジョセフ・ビッグスは携帯用金属フェンスを動かした罪で連邦刑務所に17年、ドミニク・ペッツォーラは窓ガラスを割った罪で10年の刑を受けた。彼らは、明らかに現職のドナルド・トランプから票が盗まれた極めて接戦の大統領選挙に抗議したのであり、このデモが起こる数か月の間、前例のない程の暴動、放火、略奪の全国的で繰り返されながら重大な訴追はほとんど起こっていない。さらに、国会議事堂でのトランプ主義者の抗議行動は、民主党が先にブレット・カバノーの最高裁判事指名に反対して組織した抗議行動と大差なかったと指摘する者もいる。しかしセレブのエイミー・シューマーとその仲間たちは、連邦刑務所に10年や20年収監されるかわりにメディアから称賛を受けた。

現在70代後半の保守派コメンテーターであるジョン・ダービシャーは、普段はかなり抑えて感想を述べるが、これらの極端な判決やその他の関連する政治的動向を、最近の共和党の大統領討論会が、「無関係なもの……もはや実際の意味を持たない形式的な儀式の演技であり、そこから何の結果も生まれないと思えるほど、非道なものだ」と評した。実際、彼の記事のタイトルは、米国が「選挙による解決策を超えつつある」ことを示唆していた。

トランプ自身その盗まれた選挙に激しく異議を唱え、その結果、州裁判所と連邦裁判所で刑期500年間の約90の重罪に直面している。しかし、金曜日に行われた最新の世論調査では、これらの罪状によって彼の共和党大統領選での支持率はさらに上昇し、現在では59%に達し、共和党の予備選で最も近いライバルに46ポイントの差をつけていることが明らかになった。

その同じ世論調査では、バイデン大統領とほぼ互角という結果も出ており、2024年11月の投票では、彼が刑務所の独房から選挙活動をしているかどうかにかかわらず、勝利する可能性が非常に高いという、何度か話したことがあるこの奇妙な状況になっている。

* https://www.unz.com/runz/donald-trump-eugene-debs-and-amlo/

タッカー・カールソンは圧倒的に共和党員や保守派に人気のあるコメンテーターであり、彼のツイッターでのトランプ・インタビューは、同時期に開催された共和党大統領討論会をはるかに上回る視聴者数、約1500万回の動画視聴を集めた。数日前、カールソンは、トランプの政敵たちは、トランプ暗殺を画策することが、トランプのホワイトハウスへの凱旋を阻止する最大のチャンスだと最終的に結論づけるだろうと述べた。その同じインタビューでカールソンは、2008年、ワシントンのメディア界では広く知られていることだが、バラク・オバマ大統領候補が男性とセックスし、クラックを吸っていたことをさりげなく言及した。民主党でも共和党でもどのジャーナリストもそうした驚くべき事実を、米国の有権者に報道しようとはしなかった。

https://x.com/TheChiefNerd/status/1696842931372429744

その苦しい選挙戦でのオバマの共和党の対抗馬はジョン・マケイン上院議員であったが、なぜ民主党が、マケイン上院議員自身のベトナム戦争での非常に陰惨な記録に関する衝撃的な証拠を利用したがらなかったのか、今ならよく理解できるかもしれない:

* https://www.unz.com/runz/american-pravda-when-tokyo-rose-ran-for-president/

先月、私はトランプ大統領の刑事訴追に関する記事を、崩壊しつつある米国の政治システムの正当性を次のように評価して締めくくった:

アダム・スミスがかつて「国家には多くの破滅がある」と述べたが、米国は急速にその限界に近づいている。共和党員の70%近くが、2020年の選挙ではドナルド・トランプが実際に勝利し、不正投票によってジョセフ・バイデンがホワイトハウスに入ったと考えているが、トランプは現在、それと同じ立場をとったことで長期の実刑判決に直面している。

   最近のニューヨーク・タイムズの記事が強調しているように、刑務所行の元大統領がホワイトハウスに立候補するという考えは、絶対に異常な出来事であり、米国は「未知の領域」に突入することになる。しかし、トランプが勝利する可能性も非常に高い。タイムズ紙が相談した法律の専門家は誰も、それが何を意味するのか見当もつかなかった: 「誰にもわからない」。

米国の政治システムは、おそらく1990年代初頭に旧ソ連を崩壊させた危機と同じくらい深刻で、致命的となりうる、巨大な正統性の危機に直面している。恐ろしいほどの財政赤字と貿易赤字は永久に続くように見えるが、明らかに持続不可能であり、最近40年間で最も高いインフレに見舞われ、3年前には1960年代以来最悪の都市暴動を経験し、記録が始まって以来最大の殺人率の急上昇を記録した。私たちはこの18カ月間、ロシアの国境で核武装したロシアとの代理戦争を戦って敗れた。冷戦の最盛期には想像もできなかったような驚くべき無謀な行動である。新型コロナの大流行は100万人以上の米国人の命を奪い、昨年私はこの災難は、数年後のソビエト連邦崩壊に大きな役割を果たした1986年のチェルノブイリ原発事故に酷似していると主張した。

* https://www.unz.com/runz/a-thousand-times-greater-than-the-chernobyl-nuclear-disaster/

私たち自身の政治的衰退と、冷戦時代のライバルであった超大国の衰退との間に、このような歴史的共鳴があることは明らかに気がかりだ。しかし重要な相違点があり、そのうちのいくつかは、必ずしもわが国の状況に有利に働くものではない。

USSR時代末期は眠ったような国で、慎重で保守的な指導者たちは強大な帝国が次第に錆びついていく中、水面下では満足していた。当時、私はUSSRを軽蔑し、やがて崩壊することを望み、期待していたが、高齢の指導者たちがぼけて世界大戦を引き起こすことを恐れたことはなかった。

それとは対照的に、極めて無謀で攻撃的なネオコンは、両政党を支配する政治とメディアを完全に掌握している。そのため名目上、国民を統治する選挙で選ばれた役人の糸を簡単に引いてしまうのだ。彼らが長年ロシアに対して断固としてNATOの圧力をかけてきたことは血なまぐさいウクライナ戦争を引き起こし、3世代以上におけるヨーロッパで最も破壊的な紛争を引き起こし、その一方で彼らは中国への攻撃を開始し、それは軍事的になるぎりぎりのところにある。

今年初め、ハーバード・ケネディ行政大学院の創設者であるグレアム・アリソン学長は、フォーリン・ポリシーの重要な論文の最後に、われわれの執拗な挑発行為がいかに中国・ロシアの同盟を生み出し、それが今やわれわれの同盟を上回っているかを説明した:

    国際関係論101の初歩的な命題はこうだ: 「私の敵の敵は私の友」。中国とロシアに同時に対峙することで、米国はズビグニュー・ブレジンスキー元米国国家安全保障顧問が言うところの 「不当な扱いを受けた者の同盟 」を作り出す手助けをした。これにより習近平は、冷戦における米国の勝利に大きく貢献した、中国と米国の主要な敵であるソ連との間の溝を広げた1970年代のワシントンの「三国間外交」の成功を覆すことができた。今日、中国とロシアは、習近平の言葉を借りれば、同盟よりも緊密な関係にある。

    習近平とプーチンは両国の現職大統領であるだけでなく、事実上、任期満了のない指導者であるため、米国は世界で最も重大な未宣言の同盟に直面していることを理解しなければならないだろう。

30年以上前にソ連が消滅し、米国は唯一の世界的超大国となった。その勝利を受けて、米国の政治指導者層は、米国の世界的覇権が自然で永続的なものだと考える世代になった。しかし、彼らの極めて攻撃的な行動、特にロシアと中国に対する絶え間ない敵意は、今やその時代をついに終わらせようとしているのかもしれない。

メディアのプロパガンダの泡の中で一生を過ごしてきた傲慢な人々は、自分たちが直面している潜在的な力の大きさに気づいていないのかもしれない。数ヶ月前に述べたように、中国の実質的な生産経済規模はすでに米国の3倍であり、米国、EU、日本の合計を上回っている。一方、中国の補完的なパートナーであるロシアは、エネルギー供給とその他の天然資源の世界最大の貯蔵庫であり、軍事生産能力も米国とヨーロッパの属国を合わせたものより明らかに大きい。

* https://www.unz.com/runz/playing-a-game-of-fools-mate-on-the-grand-eurasian-chessboard/

米国の覇権主義に対抗するこの新たな世界的連合の中心的要素は、中国とロシアが推進し、インド、ブラジル、南アフリカも加わったBRICS同盟の台頭である。先週、BRICSは新たに5カ国を加盟させ、大きな一歩を踏み出した: イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプト、エチオピアである。この暗黙の反欧米ブロックは、今や世界のエネルギー供給と人口の約半分を掌握し、米国主導のG7を大幅に上回るGDP総額を有している。

BRICSの台頭によって、私たちはワルシャワ条約機構同盟の崩壊と、それを生み出したソビエト政権の崩壊と同じくらい重大な地政学的変化を目の当たりにしているのかもしれない。

このような地殻変動の動きをおべっか使いの主要メディアは過小評価し、あるいは無視してきたが、聡明な人々は風向きを見抜いてきた。何十年もの間、ヨーロッパを拠点とするロジャー・コーエンはニューヨーク・タイムズの最も著名な記者の一人で、先週の月曜日、彼は一面トップ記事で、ヨーロッパ大陸の多くのトップ政治家たちのロシアへの驚くべきシフトを描写した:

  パリ: ニコラ・サルコジ前フランス大統領は、自由市場、自由奔放な討論、エルヴィスをこよなく愛し、かつては 「サルコ・ザ・アメリカン 」として知られていた。しかし最近では、プーチン大統領の冷酷さが以前にも増して明らかになっても、「ロシアのサルコ 」と呼ばれるようになった。

  2007年から2012年まで大統領を務めたサルコジ氏は、回顧録の出版に合わせたインタビューで、ロシアによるクリミア併合を覆すことは「幻想」であり、ウクライナがEUやNATOへの加盟を否定し、なぜなら「中立」を保たなければならないからだと言い、ロシアとフランスは「お互いを必要としている」と主張した。

    「ウラジーミル・プーチンは私が会った時とは別人だと言われる。私はそうは思わない。私は彼と何十回となく会話をした。彼は分別のない人ではない」と彼はLe Figaro紙に語った。「ヨーロッパの利益は、今回は米国の利益と一致していない」と彼は付け加えた。

    同紙やテレビ局『TF1』での彼の発言は元大統領としては異例で、フランスの公式政策と大きく対立している。この発言は駐仏ウクライナ大使の怒りを買い、エマニュエル・マクロン大統領を含むフランスの政治家数人から非難を浴びた。

その同じ日、ウォールストリート・ジャーナルの一面トップは、ヨーロッパ有数の工業国であるドイツのひどい経済状況に焦点を当てた別の記事だった。同国の苦境における最も重要な要因のひとつは安価なロシア産エネルギーの喪失と中国向け輸出の減少で、両方ともドイツが米国の外交政策に完全に追従したためである。現政権の指導部と伝統的な政党は、依然としてワシントンの緊密な政治軌道にあるが、まったく異なる立場をとるポピュリスト政党「Alternative for Germany」が最近、世論調査で急浮上しており、現在支持率は20%を超え、2位につけており、法的に禁止するというとんでもない反民主主義的な話も出ている。

ノルド・ストリーム・エネルギー・パイプラインはヨーロッパで最も重要な民間インフラであり、それを破壊した爆発事故がドイツを苦しめてきた主な理由である。今年初め、著名な調査ジャーナリストであるシーモア・ハーシュは、この攻撃がバイデン大統領の命令を受けた米軍の破壊工作チームによって行われたことを明らかにした。これまでのところ、ドイツのメディアはこの情報を自国の有権者から隠すことに成功しているが、いずれ国民が真実を知ったとき、そして知った場合、NATOは崩壊するかもしれない。

* https://www.unz.com/runz/standing-upright-amid-a-sea-of-lies/

米国の中国やロシアとの経済的・軍事的対立は悲惨なほど誤った方向に進んでおり、この認識にイデオロギーの枠を超えた著名人が集まっている。ちょうど1週間前、著名な世界的経済学者で穏健派リベラリストのジェフリー・サックス教授がインタビューに応じ、傲慢な米国の世界覇権主義に対抗するBRICS同盟の歴史的台頭について語った。https://youtu.be/zJboBdQeJzg

同じ頃、左派エコノミストとして影響力のあるマイケル・ハドソン教授も、BRICSの拡大についてほぼ同様の見解を示している。https://youtu.be/g32m8XaSnEE

そして先週末には、元CIA高官で政治穏健派のレイ・マクガヴァンが、ウクライナでの代理戦争に敗れた米国についての見解を述べた:https://youtu.be/OL1A9QGncSg

ダグラス・マクレガー大佐は、非常に著名な軍事専門家であり、強力な右翼である。その彼はウクライナについて同様の見解をしている。

これらの異なる人々、いずれも高い信頼と評判を得ていてイデオロギーの立場は実に幅広いジョン・ミアシャイマーやシーモア・ハーシュのような人物も同じように米国政府の政策を痛烈に批判している。

数十年前、これらの同じ人物の多くは、勇気、誠実さ、知識を示し、米国に何兆ドルもの犠牲を払い、中東の大部分を破壊するに至った悲惨なイラク戦争を最も批判していた。2005年、私の旧友であり、ロナルド・レーガンのためにNSA(国家安全保障局)を指揮した三ツ星将校のビル・オドムは、イラク侵攻を「米国史上最大の戦略的大失敗」と評したことは有名である。今再び、われわれの真の国益は、非常に広範なイデオロギー的な非狂人連合によって実現されようとしている。

彼らの努力によって、迫り来る破滅的なアメリカ帝国の崩壊が一世代以上前に同じように破滅的だったソビエト帝国のように流血を伴うことなく済むことを願うばかりである。

Related Reading:

* https://www.unz.com/runz/donald-trump-eugene-debs-and-amlo/

* https://www.unz.com/runz/playing-a-game-of-fools-mate-on-the-grand-eurasian-chessboard/

* https://www.unz.com/runz/standing-upright-amid-a-sea-of-lies/

* https://www.unz.com/runz/standing-upright-amid-a-sea-of-lies/

* https://www.unz.com/runz/russia-china-iran-and-saudi-arabia/

* https://www.unz.com/runz/assassinating-vladimir-putin/

https://www.unz.com/runz/the-rise-of-the-brics-and-the-fall-of-the-ussa/