Sorry Mr Sullivan, But You Just Got China So Wrong
ジェイク・サリヴァンが中国を訪問した際、500万人のフォロワーを持つ中国の学者、Shen Yiは当初コメントを控えていた:「白昼夢を見ているだけの米国の政策決定サークル全体を論じることに意味があるとは思えない」。しかし最後に、彼はコメントを書いた。
by Shen Yi,(復旦大学国際関係学部教授)
8月27日、ジェイク・サリヴァン米国家安全保障顧問が北京に到着し、3日間の中国訪問の幕を開けた。初日は王毅外相と会談した。正直なところ、私はサリヴァンの訪問についてあまりコメントしたくない。中国と米国の戦略的関係を評価することになり、かなり不安な気持ちを誘うからだ。
今日の米国は半自閉症で半夢想状態の間にあるように感じられ、「あなたがどう思おうと構わない、私がどう思うかだけだ」とでも言いたげな世界観を持っている。それ以外のことについては「手を出すな」、である。今日の米国を相手にすると、必然的に深い無力感とフラストレーションが生じる。
単刀直入に言えば、米国の意思決定エリート、特に対外戦略チームは、その認識において正常ではない。チャス・W・フリーマンJrは、これを自己麻酔化、自己催眠と表現した。私は、これは思い病気だと言いたい。
この病気はすべてにいきわたっており、それは中国だけに向けられているのではない。世界全体に対する彼らの態度なのだ。しかし中国だけがそれを拒否しているため、米国の中国に対する歪みは他の地域よりも強い。中国は対等の立場で米国を見ることができるようになりつつあり、この異常性を認識している。有名な童話『裸の王様』のようなものだ。2人の詐欺師が透明の服を織り上げ、裸で走りまわる米国を他の国々は追うふりをしている。
では、サリヴァンが中国を訪問する目的は何なのか?イギリスのコメディドラマ『イエス・プライム・ミニスター』でも描かれているように、西側諸国政府が匿名の政府関係者を通じて2つの事柄の関連性を公式に否定するときはいつも、現実は正反対であることが多い。サリヴァンの目的は明確だ。民主党は2024年の米国大統領選挙でトランプを打ち負かすために中国の支援を必要としているのである。

第一に米国は、バイデンの外交政策がすばらしく、金融政策が堅実で、中国戦略が効果的であることを世界に伝えるために中国を必要としている。したがってバイデンは良い大統領であり、今度はハリスにバトンをわたし、彼女も良い大統領になる–だから、みんなハリスに投票すべきなのだ。
第二に、彼らは9月に経済政策を大きく動かすための根回しをしている。米国経済は現在、水門の開閉に依存している。水が多すぎる?水門を閉める。水が少なすぎる?水門を開ける。それ以外に実質的なものは何も生み出せない。米国の産業政策も、製造業のリショアリングも、インフラ整備も、ジョークに過ぎない。米国全体が巨大なバブルに巻き込まれている。したがって金利を引き下げる必要があり、その引き下げ幅は予想よりも大きくなるかもしれない。しかし、中国がマクロ経済、金融、財政支援に協力しなければ米国は深刻な事態に陥る可能性がある。だから米国は中国の助けを求めているのだ。
残念なことに米国の政界は現在、米国がナンバーワンで無敵であり、それが永遠に続くという考え方に支配されている。民主党はすべてがうまくいっていると主張するが、「トランプ・ウイルス」に感染した共和党はそう考えてはいない。共和党は、目を閉じて「米国は最高だ」と繰り返せば、そうなるはずだと主張している。だから中国に譲歩する必要はない。米国はすでに北京に丁寧な要請を持ってやって来たことで中国の顔を立てているのだから、中国は光栄に思い、感謝して頭を下げるべきなのだ。
そして共和党は、通路を挟んだ同僚たちよりもさらにたちが悪く、世界中が米国に「貢ぐ」べきであり、米国に搾取されることを光栄に思うべきだと信じている。交渉?あなた方はそれに値しない。
これが現在の膠着状態につながっている。米国は中国に「無私の貢献」を期待し、それについて良い気分さえ感じている。まるで米国に右の頬を叩かれると左の頬を差し出して、米国の手が痛くないかと親切に尋ねるようなものだ。米国は中国が進んで制裁を受け入れること、発言しないこと、報復しないこと、台湾を持ち出さないことを要求している。彼らはやりたい放題で、台湾はいわゆる法的独立を追求することは「許されない」ことを保証する。それで十分だ。感謝すべきだ。南シナ海でフィリピンと対立するとは何事だ?フィリピンは米国の弟分だ。そしてロシアについては、我々が言うように抹殺するべきだ。
サリヴァンは米国大統領の国家安全保障顧問だが、これは公職ではない。彼は大統領によって任命され、上院の承認は必要ない。彼は大統領に仕えるアドバイザーに過ぎず、古代中国における勅使のようなものだ。
サリヴァンと王毅外相は以前にも交流があった。しかし1年かけて中国を理解しようとしているにもかかわらず、米国はいまだに理解を正していない。率直に言えば、バイデン大統領以下、米国の外交チーム全員が集団で白昼夢を見ているような状態にあり、脳内で空想の世界に生きているのだ。
米国がこれほど扱いにくく、人々に無力感と当惑に陥れるのは、能力不足にもかかわらず、彼らの夢がかつてないほど美しいからである。
この状態を最もよく体現しているのが、ハリスの選挙綱領だ: あなたに欠けているから、私が与えよう。これが気に入らないなら、あなたの望むものに変えてあげる。コストや方法は関係ない。ハリスの名前を言うだけで、あなたの夢は叶う。これは西洋の国際関係史におけるシュールな瞬間であり、オズワルド・シュペングラーが予言したように西洋文明の衰退の現れである。
サリヴァンの訪問は見返りを提供することなく中国から譲歩を得ようとする米国による実りのない試みとなる運命にある。その目的は選挙でハリスのチャンスを最大化するために、中国から現実的な約束を取り付けることだ。民主党が勝てば、彼らははしごを外す可能性がたかい。なぜなら共和党はいつものように米中戦略に厳しいからだ。中国にとってこれは大きなチャレンジだ。
結局のところ、重要なのは強さだ。中国は特別で、重要な新興市場の特徴を持つ成長中の大国だ。これは謙遜ではなく、客観的な現実だ。それでも、中国は米国との関係に対して冷静な態度をとり、米国を同じ土俵で見ることができるようになってきている。
経済的には、中国は確かに課題に直面しているが、それは世界全体も同様で、長期的な景気後退とマクロ経済の停滞に突入している。主要国の中で、総合的な指標から見た中国の経済パフォーマンスは間違いなく最高である。
例えば、もし米国のマクロ経済データが彼らが主張するように良好だとしたら、私は3つの疑問の答えを待っている:
一つ目は、トランプの支持者の多くはどこから来ているのか?
もし現職が経済をうまく運営してきたと主張し、米国民がその通りだと思うなら、ハリスはトランプのような強力な挑戦者に出会うことはないだろう。さまざまな分析を通じて人々が経済への懸念を口にすることがある中国とは異なり、米国はすべてが絶好調だと主張する一方で、米国人自身は、この繁栄しているというものが自分たちの日常生活とどう関係しているのかわからないとよく言う。そんなに素晴らしいならなぜ利下げが必要なのか?
第二に、なぜ昨年4月から今年3月にかけて非農業部門雇用者数が81万人も下方修正されたのだろうか?
この間、米国は290万人の雇用を創出したと主張していたが、今回の修正でその30%が消えてしまった。これは都合よく、連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き下げなければならないシナリオを作り出している。もし本当に経済が好調なら、雇用も好調なはずではないだろうか?
この雇用統計は、米国が必要な程度に経済を刺激するためには利下げが必要であることを示唆している。この文脈において、中国は米国が中国に助けを求めていることを認識し、自信を持つべきである。米国が始めたこの戦略的ゲームに中国が応じる義務はない。中国は、米中関係に対するより建設的な戦略に力を注ぐべきである。
この建設的戦略には、1つの本質的な要素が含まれていなければならない。それは米国が常軌を逸した行動をとって米中関係の安定を乱し、関係が健全な軌道で発展しない場合、中国は米国を罰し、正さなければならない。これは避けられない道である。
第三に、CHIPS法、インフレ削減法、1.2兆ドルのインフラ計画など、米国のイニシアティブの実際の成果はどうだったのだろうか?
どれだけの充電ステーションが建設されたのだろうか?どれだけの新しい鉄道、道路、橋が建設されたのか?それが米国経済にどのような影響を与えたのか?新しいチップ工場はどのように進んでいるのか?新しいチップ工場の生産高は?先進的なコンピューティング・チップを使用したコンピューティング・パワー・センターが米国内にいくつ建設されたのだろうか?米国で真に価値を創造し、生産性向上を促進するような方法で大規模モデルを適用している企業はどのくらいあるのか?
これら3つの疑問について考えた後、私たちは米中戦略競争についてよりバランスの取れた理解を形成することができる。この新しい枠組みでは、中国が米国に譲歩する必要はないと考える理由がある。
我々はまた、サリヴァン訪中や現在進行中の中米戦略対話について、より広い視野を持つべきである。今、中国は、頑固な生徒を教育する忍耐強い教師のように、言葉と行動を組み合わせて米国の次の一歩を導くような行動をとるべきだ。
中国は、米中関係の健全でダイナミックなバランスを維持しながら、自国の国益を守ることを目指している。これは片方の一方的な責任ではない。これを達成することは双方に利益をもたらし、「言葉には言葉を、行動には行動を」という枠組みが徐々に形成され、今後の発展の一般的な傾向となるだろう。
サリヴァンが到着し、飛行機から降りると、赤い絨毯はなく、地面に赤い線が引かれているだけだった。たとえ絨毯がなくても彼は気にしない。それでも彼は来る。前回、ブリンケンが上海を訪れた際、彼は一人で取り残されたが気にしなかった。なぜか?なぜなら彼にはそのような振る舞いをするほどの地位もなければ、多くの要求を突きつけるだけの影響力もないからだ。誰もが現実的に物事を考えている。中国の態度に関係なく、彼らはまだ真剣に話し合う必要がある。これは力学における微妙な変化を示している。
非対称で不均等なパワーの成長と変遷のこの局面では、米中関係を十分に理解し管理するためにこうした詳細を認識し理解することは不可欠である。
Reference: https://www.guancha.cn/ShenYi/2024_08_28_746345.shtml