Attitude Adjustment
そのルーツを忘れ、世俗化され、無神論に傾倒したヨーロッパは、自国民の個人的自由を守るつもりはないことを実演している。 – Jim Shea
by James Howard Kunstler
整理してみよう。英スターマー首相はこう言っている。「英国はウクライナに「地上部隊と航空機を配備」し、有志連合(NATO)を率いてロシアに対抗したいと考えている。」どうも英国首相は、官邸で降霊会を開き、広大で神秘的なユーラシア大陸の東部で破滅的なクマ狩りを始めた往年のヨーロッパの指導者たちの霊と交信しているようなかんじだ。(誰の霊が思い浮かぶ?)
なぜヨーロッパはこれほどまで戦争を熱望するのだろうか? 80年以上にわたり世界中から旅行者を集めカフェでくつろぐいでいるうちに、戦争とはどのようなものか忘れてしまったのかもしれない。ニューヨーク・タイムズは次のように報じている。ウルスラ・フォン・デア・ライエンは、EUはウクライナを経済的・軍事的に支援し、潜在的な侵略者にとって「消化できない鋼鉄のヤマアラシ」に変えることを目指すと述べた。これには、ロシアが西ヨーロッパを侵略しようとしているという偽りの考えを信じ込む必要がある。 EUがアメリカの民主党のように振る舞っていることに注目してほしい。つまり、敵対者に敵対的な空想を投影しているのだ。
また、アメリカの民主党のように、ヨーロッパは忘れ去られようとしている。ドイツとフランスの与党を突き動かしているのは、自国民を検閲や専制政治で罰し、ヨーロッパ文化を破壊しようとする異星人の侵略を支援するという精神である。彼らの経済の専門家たちはヨーロッパ大陸を中世に戻し、虫を食べる敗戦農民が住む世界の僻地にしようとしている。私はスターマー、フォン・デア・ライエン、フリードリヒ・メルツのような人物が、来年のクリスマスまでに怒れる暴徒によって権力の座から追い出されるだろうと予測している。
それまでの間、ヨーロッパは自らを滑稽な存在にしてしまった。ヨーロッパには、ウクライナやロシアに関して何かを成し遂げる力はない。英国軍の現役兵士は74,296人で、これはアルジェリアと同等の規模だ。英国の北海油田の生産量は2000年以降、約73パーセント減少している。ドイツの石油生産量は1日あたり約2万3千バレルで、国内の石油需要の2%しか満たさない。いずれにしても、ちょうど1年前、ショルツ首相は「欧州諸国やNATO加盟国はウクライナ領内に地上部隊も兵士も送らないだろう」と言っていた。誰が誰を欺いているのだろうか?
この状況は、米国とロシアを必然的に同盟関係に追い込んでいる。目下の目標は、ジョージ・W・ブッシュにまで遡るトランプ以前の政権(およびEU)が引き起こした狂気の戦争を阻止することだ。この戦争は、ウクライナで「カラー革命」(政権交代)を繰り返し、ウクライナをNATOに引き入れることでロシアの「玄関先」に敵対的な前進基地を置くことを目的としている。 最も熱狂的なネオコンの妄想の中にある考えは、ロシアを分裂させてその石油や鉱物資源を奪うことだ。
そのプロジェクトは実現しなかった。ソ連崩壊後10年間の混乱を経て、プーチンはロシアを再び秩序ある国にし、かつてのヨーロッパの普通の国家の定義に近づけた。そしてロシア文学でさえ、皮肉なことに、ヨーロッパの他の国々が集団自殺のキャンペーンを開始する中、西欧文明を守る要塞となった。歴史は常に人を欺き、時代精神はその相談役である。
明らかにトランプとその側近たちはわかっている。すなわち、ウクライナはスラブ語の語源である「Украина」(ウクライナ)が意味するとおり、まさに「国境、辺境、周辺、郊外」であるということだ。ウクライナはロシアの端にある。何よりもウクライナは地政学的にロシアの影響圏内にあり、それはメキシコが米国の影響圏内にあることと同じである。ウクライナはほとんどが平坦な平原であるため、歴史的にロシアへの侵略の踏み台として利用されてきた。そのため、特にドローンやミサイルの新時代において、ロシアがそこにNATOが居座るという見通しに快く思わない理由が分かるだろう。
ヨーロッパが今、無力にももがき、自らを破滅させている中、アメリカとロシアはウクライナを巡る不必要な世界大戦に巻き込まれることを回避しようとしている。ゼレンスキーはカラー革命の時代遅れの産物に過ぎず、そのカラー革命は「ジョー・バイデン」とともにようやく終わった。バイデンは、ウクライナでの巨大な金儲け作戦の先頭に立っていた人物である。その仕組みについてはすでに多くのことが知られているが、実際の反逆行為の度合いを含め、さらに多くのことが明らかになるだろう。ジョー・バイデンの周辺の人々は、この件で刑務所行きか、それ以上のことになるだろう。
また、私はあえて予測するが、 ゼレンスキーはそれほど長くはかからずに、自国の将軍たちによってその地位から解任されるだろう。ウクライナは世界にとって危険でない辺境の地という、長年の地位に戻ることになるだろう。アメリカとロシアは、野心的な中国から、残された西洋文明を守る態勢を整えることになるだろう。そして、もしヨーロッパの狂気じみた国家指導者たちが、1945年以前の2千年間のように、再び互いに争い始め、この地域を再び虐殺の場にしてしまうようなことがあれば、神のご加護があれ。
トランプがその争いに巻き込まれないようにしていることは正しい。我々には、過去30年間に自らに与えたダメージを修復するという十分な課題がある。良いニュースは、その修復がすでに始まっているということだ。