No. 2484 プーチン、停戦歌舞伎の仮面を剥がす

Putin peels off the masks of the ceasefire kabuki

by Pepe Escobar

プーチンは、2021年12月にワシントンに突きつけたロシアの「安全保障の不可分性」要求を決して譲らないだろう。

チーム・トランプ2.0が大げさな言葉で発表した「停戦」は、安っぽいマトリョーシカの中のいかがわしい歌舞伎と見るべきだ。

いくつもの仮面を剥がすと、マトリョーシカの中に最後に立っているのは仮装したミンスク3である。

「停戦」を合図に、それが復活だ。軍服を着たプーチンは特別軍事作戦(SMO)開始以来2度目のクルスクの最前線を訪れた。

いよいよ実際に仮面を剥がす作戦の出番である。それがモスクワでのルカシェンコとの会談後のプーチンの記者会見であった。

停戦?もちろん。我々はそれを支持する。そして、整然と、外交的に、ロシア大統領はカラヴァッジョのように、アメリカの策略の地政学的、軍事的な細部に至るまで全面的に切り込んでいった。完璧な芸術的解体である。

結果はこうだ: ボールはドナルド・トランプのコートに戻ってきた。ちなみに、現在進行中のカオスの帝国(米国)の指導者の手にカードはない。

 外交的ニュアンスの技

それこそが、ルビオのようなアメリカ人にはできない最高レベル外交である。

プーチンは、「アメリカ大統領であるトランプ氏が紛争の解決に多大な関心を寄せてくれた」ことに感謝した。

結局のところ、アメリカ人も「崇高な使命、敵対行為と人命の損失を止める使命」の達成に関与しているようだ。

そしてプーチンは極めつけに「この停戦は長期的な平和につながり、この危機の最初の原因を取り除くものでなければならない」と言った。

少なくとも2024年6月以来、広く知られているロシアの主要な要求は満たされなければならないだろう。結局のところ戦場で勝っているのはロシアであり、アメリカでも、すでに分断されたNATOでも、ましてやウクライナでもないのだ。

プーチンは停戦に固執した。 「われわれは賛成だ」。

しかし微妙なニュアンスがあった。これも「外交」と呼ばれるものだ。プーチンが挙げた理由を検証しよう:

この30日間をどう使うのか?ウクライナで強制動員を続けるためか?さらなる武器供給を受けるためか?新たに動員された部隊を訓練するのか?それとも、これらのどれでもないのだろうか?

 コントロールと検証の問題はどのように解決されるのか?このようなことが起こらないという保証はどのようにして得られるのか?コントロールはどのように構成されるのか?

 誰もがこれを常識的なレベルで理解していることを望む。これらはすべて深刻な問題である。

いや、ロシア恐怖症に陥っているEU諸国は「常識」を理解していない。

プーチンは繰り返し外交的に、「アメリカのパートナーと協力する必要がある。トランプ大統領と話すかもしれない」と言って先延ばしにした。

というわけで、近々また電話会談があるだろう。

トランプは常に大風呂敷を広げているが、プーチンの停戦歌舞伎に対する詳細な回答が出る前から、交渉に「テコ」を働かせていた。

彼はロシアの石油、ガス、銀行業に対する制裁を強化し、ロシアの石油販売に対する制裁の一時停止措置を今週で失効させた

つまり、EUの属国やその他の「同盟国」はアメリカの制裁を回避しなければロシアの石油を買えなくなったのだ。

それ以前から、キエフの犯罪者一味は「和平」計画の一環としてロシアへの制裁強化を懇願していた。トランプは明らかに、またしても基本的な外交を回避して同意した。ドンバスからクルスクに至るまで、戦場では実際に勝利している戦争を終わらせようとして制裁を受けるような停戦/「和平プロセス」をモスクワが支持すると信じられるのは、IQがゼロ以下の人間だけだろう。

制裁が米ロ交渉の中心になる可能性がある。少なくとも、この数千のうちの何割かは、最初から手放さなければならないだろう。ロシアの資産3000億ドルほどが「押収」され、そのほとんどがブリュッセルに保管されている。

私は併合する、ゆえに私は在る

プーチンのカラヴァッジョの停戦の絵は、彼が悪名高い激しいトランプと敵対することには全く関心がないこと、あるいは米露デタントの可能性を危うくすることに全く関心がないことを明らかにした。

キエフとEUのチワワについては、メニューには載っているがテーブルには載っていない。

予想通り、西側の主流メディアは、自然な海岸に打ち寄せる有毒廃棄物の波のように、停戦に関する交渉を打ち切る前段階として、プーチンが停戦の策略に「ニェット」と言ったと報じた。

このような人にはたとえ彗星が空を貫いたとしても「外交」の意味は理解できないだろう。

停戦の策略を練るのを、イギリスがアメリカとウクライナに「協力した」というスピンについては、モンティ・パイソンのくだらないスケッチにすら値しない。

英国の支配層、MI6、メディア、シンクタンクは、いかなる交渉も嫌っている。彼らはロシアと直接、正面から戦争をしており、彼らのプランA(プランBはない)は変わらない。それはモスクワに「戦略的敗北」をもたらすことであり、ロシア政府もそれを知っている。

問題の核心は黒海だ。タス通信に説明されたウラジーミル・カラセフの分析は的を射ている:

 イギリスは重要な場所とみなしているオデッサにすでに入っている。彼らのスペシャル・サービスはそこに深く関与している。イギリスはオデッサに海軍基地を建設したいという願望を隠していない。

オデッサはすでにウクライナの豊富な資源メニューの一部であり、スターマーとゼレンスキーとの間で結ばれた完全に違法な100年協定によってすでにイギリスに引き渡されている。

怪しげな協定とその脚注によれば、ゼレンスキーはすでに鉱物、原子力発電所、地下ガス貯蔵施設、主要港湾(オデッサを含む)、水力発電所のあらゆる支配権をイギリスに譲っている。

ウクライナで現在進行中の鉱物/レアアース(希土類)問題、あるいは今後残るであろう問題に関して、イギリスはアメリカに対して、悪意ある直接的な競争関係にある。CIAが内通しているのは明らかだ。この騒動はすぐに醜態をさらすだろう。

モスクワの情報通の間では、プーチンが2021年12月にワシントンに突きつけたロシアの「安全保障の不可分性」要求を決して犠牲にすることはないだろうという真剣な議論が交わされている。もちろんNATOは同意しないだろう。最終的な決定はアメリカ大統領が下さなければならない。

そしてそれは、結局のところNATOの哀れな役割に行き着く。アメリカ大統領執務室で、NATO事務総長であるオランダ人のパシリ、トゥッティ・フルッティ・オ・ルッテの目の前で、カナダとグリーンランド(ともにNATO)の併合が嬉々として進められているのだ。

かびたゴーダチーズのようなルッテは、併合について一言も発しなかっただけでなく、トランプの前では赤ん坊のようだった。

それが裸のNATOだ。主人が思い通りに支配し、主人が決めたことは何でもする。加盟国の「安全保障」と領土保全さえ危うくなるかもしれない。だから戻って砂場で遊ぼう。次はプーチンとトランプの電話会談だ。

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