No. 2607 そして1、2、3、私たちは何のために戦っているのか?

And it’s one, two, three, what are we fighting for?

NATOの戦争

サーカスの団長のようなパフォーマンスは、BRICS/グローバル・サウスの高速列車のスピードをさらに加速させるだけ

by Pepe Escobar

ベトナム戦争の退役軍人や徴兵拒否者ならこの記事のタイトル{1}の由来がわかるだろう。そう、もう1960年代後半ではない。それを刷新し、拡張する時だ。AIは必要ない。これからは、荒野の西部で生きる者たちは3つのNATO戦争に強制的に参加し、または耐えなければならないのだ。

1つめの戦争

もちろんヨーロッパ対ロシアの戦争である。もはや代理戦争ではない。直接的で激しい戦争だ。ウクライナ戦線の腐敗が深刻化していることから、新たな戦線が既に拡大している:南カフカス、バルト海での秘密作戦、中央アジアでのMI6の募集熱、黒海、特にクリミアでの新たなテロの脅威。

ローレンス・ウィルカーソン大佐{2}は簡潔に指摘している:我々はすでに第三次世界大戦の中にある。実際、我々は第三次世界大戦に続く序章の真っ只中にいる。ワシントンD.C.のサーカスの団長と、その背後の億万長者/寄付者層は当然ながらなにもわかっていない。ケインズの『平和の経済的結果』(1919年){3}を再読することは今までにないほど絶対に必要だ。歴史は繰り返す。しかし1914年や1935年ではない。今、核兵器が使用される可能性がある。

クレムリンとロシアの安全保障会議はその高いリスクを十分に認識している。セルゲイ・ショイグは最近、コメルサントのインタビューでロシアが直面している脅威を強調するためにNATOの主要な数値{4}を提示した:戦車と装甲車両5万台以上、戦闘機7,000機以上、軍艦750隻以上、軍事用と民間用の衛星350基、そして莫大な攻撃予算。

しかし狡猾なショイグが言わなかったのは、いざという時には、キンザル、サルマット、ジルコン、オレシュニクなどのミサイルが「名刺」を届けるぐらいの手軽さでNATOの軍事体制を数分で麻痺させることができるということだった。

2つめの戦争

西アジアでは、米国対イランの戦いが繰り広げられており、イスラエルは代理戦争の主役として機能している。

サーカスの団長——その唯一の「戦略」は自身と側近の詐欺師を豊かにするための怪しい取引をでっち上げること——は、イスラエル中心の中東を夢見ている。これはアブラハム合意2.0とIMEC回廊の毒々しい融合であり、アラスタール・クロークが定義したように 「テルアビブを中心としてビジネス主導の西アジア(トランプが事実上の『大統領』になる)、そしてこのビジネス接続回廊を通じて『さらに遠くへ打撃を与えることができる——湾岸諸国がBRICSの南アジアの心臓部へ浸透し、BRICSの接続性と回廊を混乱させる』」。

アラブをBRICSに対して戦わせる戦略は、UAEのムハンマド・ビン・ザイード(MbZ)とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(MbS)が、ガザに真の平和がなければビジネス詐欺は機能しないことを理解している現在、通用しない。パレスチナ人に対する何らかの人道的な解決策とガザ地区の再建が不可欠だ。

テルアビブの死のカルトは上記のいずれをも決して許さないだろう。彼らの計画はパレスチナ人を全員殺し、彼らの土地を全て奪い、彼らの文化を根絶することなのだ。そしてNATO圏が完全に正当化しているジェノサイドが続く中、死のカルトは目に入るものを全て爆撃し、シリアのバルカン化を推進し、イスラエル拡大を続けている。

3つめの戦争

それはNATO 対 中国だ。これはロシアに対する戦争の継続と並んで、ハーグでの最近のサミットで既に決定されている。

しかし、実際にはこの詐欺ははるかに大きい。それはNATO による BRICS に対する戦争なのだ。

それはさりげなく発表された。例の言葉にするのもおぞましいオランダの凡庸な男、あのかつてノルウェーの木片(元首相のストルテンベルグ)を量子物理学のスターに見せてしまう男が言った。NATO事務総長のルッティ・フルッティは、実際にインド、中国、ブラジルを直接脅迫し、「パパ」トランプが次の関税トラブル(Tariff Temper Tantrum=TTT)を解き放つのを防ぐために、プーチンに電話しろと命じたのだ。

だが北京はまったく動じていない。中国は貿易・関税戦争で一歩も譲歩しなかったことでサーカスの団長を辱めた。ロシアはNATO の再軍備を容認するという哀れな「停戦」に屈服しなかったことでサーカスの団長を辱めた。イランは無条件降伏に署名しなかったことでサーカスの団長を辱めた。フーシ派は、10 億ドルの爆撃を失敗に終わらせた後、サーカスの団長に停戦を余儀なくさせたことで、米海軍を辱めた。これは軍事史に残る出来事だ。

ブラジルのルラ大統領は、全面的な貿易・金融戦争(トランプは人気のブラジルデジタル決済システムPIXへの課税を脅迫した)に対し、ブラジルの主権を主張することでサーカス団長を屈辱に追い込もうとしている。50%の関税を課せられた場合、ルラはブラジリアが報復法に基づき米国に反撃すると言った。

サーカスの団長のすべてのパフォーマンスは、傲慢と空虚な威嚇で覆われた展開の連続だが、これはBRICS/グローバル・サウスの高速列車をさらに加速させている。この同盟はリオサミット{5}で再確認されたように、大陸を越えた規模の地理経済的、地政学的、地戦略的同盟として形作られつつある。

これらすべては、私が「新プリマコフ・トライアングル」と呼ぶものによって導かれている。新しいRIC(ロシア、イラン、中国)は相互に絡み合った戦略的パートナーシップを確立している。多くの中国のトップ学者たちは、偶然ではなく、BRICSの新たな「I」としてインドではなくイランとインドネシアが台頭する「ポスト西洋」環境の中心にあるべきだと考え始めている。

一方、ヨーロッパでは、トリコンティネンタル {6} の分析が、戦争推進派のドイツのブラックロック首相が「2035年までにNATOの5%目標を達成するため、今後5年間で650億ユーロを軍事支出に充てる」と約束したことを指摘している。これはベルリンが「年間約1440億ユーロ」を緊縮財政と債務を通じて調達する必要に迫られることを意味し、それがドイツの消費者に対する大規模な追加課税として転嫁される、ということだ。

要約するとこれが近未来の分断された西側集団全体のための「プログラム」である。すべての人(0.01%の人を除く)に「ダイヤモンドは永遠に」ではなく、「緊縮財政とNATO戦争は永遠に」をもたらすのである。

Links:

{1} https://www.youtube.com/watch?v=ft0vkKCadgk&list=RDft0vkKCadgk&start_radio=1

{2} https://globalsouth.co/2025/07/16/larry-wilkerson-with-nima-trumps-50-day-ultimatum-to-russia/

{3} https://www.amazon.com/Economic-Consequences-Peace-Maynard-Keynes-ebook/dp/B0CHSZG8GZ/ref=sr_1_5?crid=2DONCV97BA2YJ&dib=eyJ2IjoiMSJ9.eKysSnKSs0oomy4STCkP40lld1i9UE8uHy1I8qhtRxNRBP5aM6a6mm8w7cJ4bAxKKvnFo9cGzq4fWUyCaDAAylNMe6sNHPeteSubsrO_MQOLtHl0eG10PZr6Cu06ESYhPJdjNkiBmBw5QBgn10e6V3ARLcSyuxGaREYMNRUA8MuKBO3zrlVWHD9wlDjO-9aeriG9EG85mbnkcfXATA2Pgwzt3GNDPOs2xgYRp7IX18U.J4iPkITzVGyZK8SHZEp3bTYY_dWP4mQxKNW0nG87a7g&dib_tag=se&keywords=John+Maynard+Keynes&qid=1752751403&s=digital-text&sprefix=john+maynard+keynes%2Cdigital-text%2C173&sr=1-5

{4} https://globalsouth.co/2025/07/16/ruyssia-security-council-secretary-sergey-shoigu-nato-still-remains-a-key-threat-to-russias-national-security/

{5} https://sputnikglobe.com/20250709/let-the-sunshine-in—what-brics-in-rio-really-delivered-1122419931.html

{6} https://thetricontinental.org/newsletterissue/peace-development-nato-brics/

And it’s one, two, three, what are we fighting for? NATO’s wars