Slouching Towards the Final Solution
ウクライナにおけるロシアとの戦争と、ガザにおけるイスラエルの「テロとの戦い」は、一つの恐ろしく進化する世界戦争の並行戦線にすぎない。
by Pepe Escobar
あなたは私の先祖の果樹園を盗んだ
私が耕した土地を
私たちのために何も残さなかった
この岩以外は...
もし私が空腹になれば
簒奪者の肉が私の食べ物となるだろう。
– パレスチナの国民的詩人マフムード・ダルウィーシュ

アル・アクサ・フラッド{1}作戦のわずか3日前にエジプトの諜報機関が、ハマスから何か “大きなもの “がやってくるとイスラエル側に警告していたことはもはや確認されている。テルアビブ、その数十億ドル規模の治安組織、そして「世界最強の軍隊」イスラエル国防軍(IDF)はそれを無視することを選んだ。
その結果、2つの重要なベクトルが作られた。
1 テルアビブはこの「真珠湾攻撃」を口実に、「対テロ戦争」のリミックスと「ガザ問題」の最終解決策を実行に移す(すでに行われている)。
2 米国はノヴォロシヤ(ウクライナの新ロシア派によって占領された地域)の草原でホワイトハウスとNATOが共同で宇宙的な屈辱を味わうことになるという物語から、突然話を変えた。この戦略的敗戦はアフガニスタンでの前の屈辱をディズニーランドでの仮面舞踏会にするほどだ。
ガザにおける “人間の獣”(イスラエル国防省の言葉)の全面封鎖、実際、230万人の市民が住むガザは、この月曜日に全面封鎖された。食料も、水も、燃料も、必需品もない。
これは戦争犯罪であり人道に対する罪であり、武力紛争法(LOAC)の4つの基本原則{2}を踏みにじるものだ。NATO諸国やオリガルヒに支配された主流メディアはこのような行為に拍手喝采を送るか、せいぜい完全に無視するのが関の山だ。
キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、その他の民族は、人種差別主義者であるシオニスト・プロジェクト(入植者植民地主義のあらゆる分断と支配を伴う)が押し付けられるまで、パレスチナで何世紀にもわたって平和に暮らしていた。
ナクバは75年前の古い記憶だ。私たちは今、アパルトヘイトをはるかに超え、パレスチナ人の祖国からの完全な排除と追放に突入している。
2023年1月、イスラエルのネタニヤフ首相は自ら、「ユダヤ民族はイスラエルの土地のすべての地域に対して排他的で疑う余地のない権利を持っている」と強調した。
そして今、イスラエル国防軍はガザ北部の全住民(110万人)をエジプトとの唯一の国境であるラファに近いガザ南部に完全に避難させるよう国連に命令を発した。
この強制的な民間人の大量強制送還は、ガザ北部の全土を壊滅させる前段階となる先祖伝来のパレスチナ人の土地の追放と没収と相まってシオニストの最終解決策に近づいていく。
ソシオパス・ユナイテッドへようこそ
社会病質者の実績があるネタニヤフがその連続戦争犯罪から逃れることができるのは、ホワイトハウス、「バイデン」コンビ、そして国務省の全面的な支援のおかげにほかならない。そして取るに足らないEUの属国は言うまでもない。
私たちは、低い知能指数を持ちあらゆる問題で能力不足のブリンケン米国務長官が、「同じユダヤ人として」集団的な罰を支持するためにイスラエルに行くのを目撃したばかりだ。
ブリンケンは、「祖父はロシアのポグロムから逃れてきた」(1904年のこと)と言った。そしてナチスとの直接的なつながりとして「継父はアウシュビッツ、ダッハウ、マジャダネクを生き延びた」と言った。感動的だ、続けて3つの強制収容所だ。明らかにブリンケンは、ソ連がこの3つの収容所すべてを解放したという事実に気づいていない。
そして、ロシア-ナチス-ハマスというつながりである。少なくとも、すべては明らかだ。
イスラエル国内でネタニヤフが首相でいられるのは、2人の狂信的な超シオニストで人種差別主義者で至上主義者の連立パートナーのおかげである。ネタニヤフは国家安全保障相にイタマール・ベン・グヴィール、財務相にはベザレル・スモトリッチを指名し、両者が事実上ヨルダン川西岸一帯の入植地を大規模に拡大する責任者である。
スモトリッチは「パレスチナ領などというのは存在しない、なぜならパレスチナ人など存在しないからだ」と公言している。
ベン・グヴィールとスモトリッチは、記録的な速さでヨルダン川西岸地区の入植者人口を50万人から100万人へと倍増している。パレスチナ人(事実上の非市民)は370万人である。テルアビブによって正式に承認されていない違法入植地が、各地に出現している。
ガザの貧困率は60%に達し、若者の失業率が高くなっており、国連機関は差し迫った人道的大惨事を必死に警告している。
ガザでは100万人以上の人々が、そのほとんどは女性と子どもで、国連の食糧支援に頼っている。何万人もの子どもたちがUNRWAの学校に通っている(UNRWAはパレスチナ難民のための機関)。
テルアビブは今、彼らを静かに殺している。この1週間で少なくとも11人のUNRWA職員(教師、医師、エンジニアを含む)、少なくとも30人の子どもたち、そして5人の国際赤十字・赤新月社のメンバーが殺された。
そのうえさらにガザのガスを盗むという、パイプラインの側面もある。
2000年にガザ・イスラエル沿岸で発見された膨大なガス埋蔵量の少なくとも60%は、合法的にパレスチナのものである。
ガザに適用される最終的解決策の重要な帰結は、ガス田の主権がイスラエルに移ったことでまたもや国際法を踏みにじっているのだ。
グローバル・マジョリティはパレスチナ
ガザの北半分全域から住民を排除するという恐ろしい展望の中で、テレビで生中継され、NATO諸国のゾンビの大群に声援を送られるイスラエルの姿を見て、トルコ、エジプト、シリア、イラク、イラン、レバノン、イエメン、湾岸君主国がさまざまなレベルで協力し、シオニストの最終解決の実施に対して圧倒的な圧力をかける可能性を考えるのはあながち突飛な話ではない。
事実上グローバル・サウス/グローバル・マジョリティ全体がパレスチナ側についている。
トルコは厄介なことにアラブの国ではなく、最近ではハマスとイデオロギー的に近すぎる。現在のネタニヤフ政権が外交に参加すると仮定すると、最も可能性の高い調停チームはサウジアラビア、カタール、エジプトの外交部門によって構成されるだろう。
インドはグローバル・マジョリティのリーダーとしての自らの頭を刺したばかりである。インドの指導者はイスラエルに直面すると興奮するようだ。
次に大きな主権国家がいる。ロシアと中国の戦略的パートナーシップである。
ロシアとイランは最先端の軍事レベルも含めて、戦略的パートナーシップで結ばれている。中国が仲介し、取りまとめたイランとサウジアラビアの和解が今週モハメド・ビン・サルマンとエブラヒム・ライシの初めての電話会談につながり、両者はパレスチナ人の正当な権利への揺るぎない支持を調整している。シリアのバッシャール・アル=アサドは中国を訪問し、最大の敬意をもって迎えられた。
中国のトレードマークである外交の洗練度はアル・アクサ・フラッドをはるかに超えており、パレスチナの正当な権利を支持することに相当する。アラブ世界全体とイスラムの地域は明らかにそれを感じているが、イスラエルとNATO諸国は微妙なニュアンスがわからない。
ロシアとの関係においては重要な段階に入っている。今週初め、イスラエルの駐ロシア大使であるアレクサンダー・ベン・ツヴィは、何度か試みた末{3}、ようやくミハイル・ボグダノフ副外務大臣に受け入れられた。実際に会談を求めていたのはイスラエル側だった。
ボグダノフは単刀直入に言った。ベン・ツヴィに対し、イスラエル国防軍がガザを文字通し破壊し、住民を追放し、「人間の獣」とされるガザ住民の民族浄化を行うという計画は、「この地域の人道的状況に最も壊滅的な結果をもたらす」と警告したのだ。
それは非常に可能性のあるシナリオとなり、その結果は同様に壊滅的となり得る。つまりモスクワがアンカラと協力してグローバル・サウスの支持を受けてイスラエルに対する包囲網突破作戦を展開するというものである。
その手法とは別に、プーチンとエルドアンがガザへトルコの人道的輸送船団の可能性について話し合ったことは秘密ではない。この輸送船団はシリアのタルトゥース基地にいるロシア海軍とヘメイミム基地にいるロシア空軍によってイスラエルの攻撃から守られることになっている。そうなれば事態は予測できないレベルにまで高まるだろう。
すでに明らかなことは、ウクライナにおける米国によるロシアへの代理戦争とガザでのイスラエルによる「テロとの戦争」は、恐ろしく進化した一つ世界戦争の並行戦線にすぎないということだ。
Links:
{1} https://new.thecradle.co/articles/the-geopolitics-of-al-aqsa-flood
{2} https://www.icrc.org/en/doc/assets/files/other/law1_final.pdf
{3} https://johnhelmer.net/the-silence-of-the-bears-russia-is-reorienting-towards-the-arabs/#more-88656