No. 2071 米中の経済関係に関心のある人はこれを見るべき

EVERYONE interested in the economic relationship …
… between the US and China should watch this, as it is sure to challenge many beliefs you may have.

あなたの信念の多くが問われるのはまちがいないから

By Rrnaud Bertrand

ウィリアム・C・カービーは、この話題に関して最も詳しい欧米の専門家の一人である。彼はハーバード大学のチャイナ・スタディーの教授であり、ハーバード・ビジネス・スクールの経営学教授でもある。ハーバード・チャイナ・ファンドの会長でハーバード上海センターの教授でもある。つまりビジネスと中国に関しては、欧米で彼ほど適任の学識者はいないのだ。

以下、彼の言葉の要旨を紹介する:

米中のビジネスへの開放性について、彼は次のように述べている。

 ‥‥実際、中国は、(中華人民)共和国の下でこれまで以上に外国投資に対して開かれているかもしれないが、米国は著しく閉鎖的になっている。…いま、米国の多国籍企業や中国の多国籍企業が両市場でビジネスを行うことを考える際の規制リスクを見るなら、最大のリスクはワシントンからくる。なぜなら次の規制や公聴会がいつ行われるかわからないからだ。この点において、中国は米国よりも奇妙だがかなり予測可能になっている。

 彼は、彼が取り組んでいる企業のいくつかの例を挙げている。

最初の例はTikTokで、次のようにコメントした:

  世界の二大国がティーンエージャー向けの動画アプリについて対立しているという事実は、外交や国際関係史上における最低の状況だと言っても過言ではない。

もう一つの例として、EVバッテリーメーカーのCATLを挙げた:

…フォード・モーター・カンパニーはこの国で競争力のあるEVを開発するために、【CATL】と提携したかった。そうすればフォードはこの国で競争力のあるEVを持てるようになる。しかしそれは政治的に不可能となり、彼らの持続可能性の目標は確実に後退し、米国の目標も後退する。

あるいはまた、

 … ここマサチューセッツ州ケンブリッジにある地下鉄の車両は、マサチューセッツ州スプリングフィールドでCRRC(中国企業)によって製造されている。CRRCへの投資は、共和党のチャーリー・ベーカー知事が監督し、実現させたスプリングフィールドにおける半世紀で最大の産業投資である。それにもかかわらずシューマー上院議員は上院の議場で、スパイウェアがあるかもしれないし、あなたが何を読んでいるのか知られてしまうかもしれないので、中国車を地下鉄(レッドライン)で使うべきではないと言うのだ

彼が最後に挙げた例は:

     1910年に上海で創業し4代目になるエスケールという織物会社がある。同社は世界の高級メンズ織シャツの半分を生産し、最大の市場は北米とヨーロッパである。汚染度の高い繊維産業におけるサステナビリティのリーダーである。彼らは新疆コットンに依存しているため政治的な対立に巻き込まれている。戦略国際問題研究所[CSIS]の大学院生が、新疆の紡績工場で強制労働が行なわれているとして杜撰なレポートで告発したのだ。私が実際に訪れた工場は完全に自動化されていた。そのため同社は北米市場と3万人の従業員を失い、新疆の綿花農家、つまり近年彼らが綿花を購入していた個人農家は綿花の市場を失った。

そうなのだ。中国は「ますます抑圧的」になり、ビジネスにとって友好的でなくなっているなどと組織的に述べられているが、カービーのように、このトピックをかなり深く知っている人たちは中国でのビジネスや中国とのビジネスに関連する不安定さやリスクの大部分は、実際にはワシントンからもたらされていることをよく理解している。

続く新疆ウイグル自治区の話は、その結果、新疆ウイグル自治区のウイグル人農民が困窮し、収入のかなりの部分を奪われることになっても、ワシントンが中国から切り離すために「人権」の主張をどのように利用しているかを示しており、特に興味深い。

https://twitter.com/i/status/1759073971872625094