Climate Jeezus Taketh Away
長年保険契約を結んでいたステート・ファームが火災の直前に私の、そして私の近隣の人々の保険を打ち切った。 ステート・ファームはそこにいなかった…
―ジェームズ・ウッズ
by James Howard Kunstler
いわゆる進歩派の人々は、彼らが警告していた、しかし本当は望んでいたことをついに実現させた。裕福な植民地主義者の子孫たち立ち退かせ、彼らの家の焼きはらい、そして他のどこよりも白人至上主義と征服の血塗られた歴史を象徴する都市を破壊したのだ。 ― マイケル・シェレンバーガー
アメリカ崩壊に関心のあるアメリカ国民にとって、ロサンゼルス火災は次々と恩恵をもたらし、ジョージ・ソロスが1セントたりとも使わずに実現した贈り物である。多様性、公平性、そして包括性の観点から見ると、火災はそれを成し遂げた。抑圧され、疎外された人々の「味方」である気取り屋で裕福な白人のパシフィック・パリセーズの住民のほぼ全員を一掃し、ロサンゼルスは抑圧された人々のものとなるのである。「改装のため閉店中」のシェ・ホワイティは再開できるとしても20年後になるかもしれない。
カリフォルニア州沿岸委員会が何かを言おうものなら、おそらく永遠に再開できないだろう。なぜ彼らがそうしないのか?彼らは一般的に、ビーチのすぐそばに何かが建設されることを認めていない。彼らは日曜日にラグジャリー信仰の教会でひざまずき、マリブとその丘を一掃した気候の神ジーザスに感謝したことだろう。
ロナルド・レーガンの娘のパティ・デイビスはニューヨーク・タイムズの日曜版オピニオン・エディトリアル・ページで、次のように嘆いた:
この壊れやすく、美しい地球に対して私たちが犯した罪に対する私の怒りは、先日の夜、コメンテーターのパネルディスカッションを放送していたニュース番組を見たとき嘆きにかき消された。話題はロサンゼルスで発生した山火事についてで、その原因としてある人が気候変動を挙げた。別のコメンテーターは笑って気候変動が原因だとは思わないと言った。
私は悲しみを通り越して怒りが込み上げてくるのを感じた。
最初に思ったのは、「科学者よりも自分が物事を知っていると思っているの?」だった。
もちろんこれを読んで私が最初に思ったことは、その科学者たちに誰が報酬を払っているのか?だ。新型コロナウイルス(COVID-19)は間違いなく武漢の研究所で作り出されたものではないと宣言し、mRNAワクチンは「安全かつ効果的」だと主張したCDC、NIH、FDA、NIAIDの科学者たちにも同じ質問をしたいだろう。私が次に思ったのは、エリート主義的なユートピア的Wokeのパフォーマンスの最たる例を他に挙げられるだろうか、ということだ。3つ目に思ったのは、いつから「専門家」が絶対的な存在になったのか? 4つ目に思ったのは、科学は継続的な議論に基づいて進歩するのではないだろうか? 5つ目に思ったのは、パティ・デイビスがニュースを見ているなら、彼女は燃え落ちなかった、快適でおそらく贅沢な場所にいるに違いないということだ。私の考えはこれまでにしておこう。
それよりも、火事そのものについてだが、今、避難を余儀なくされている何万人もの人々や家族に何が起こっているのか、皆さんは不思議に思っているに違いない。彼らのうち何人が、まだ煙の立ち上る自宅の外や車の中で眠っているのか、あるいはどこかの歩道で震えているのか。彼ら全員が避難場所を見つけたとは考えにくい。近所の家もすべて焼け落ちてしまったのだから、近所の家に行くことはまずないだろう。それに、「不法滞在者」が利用していないホテルの部屋はたくさんある。 ともかく、1泊1,000ドルもするホテルの部屋に何家族が何泊できるだろうか? 彼らのうち何人が、将来の可能性も含めて、すべてを失ってしまったのだろうか?
この大惨事の波及効果は、まだほんの始まりに過ぎないということが分かる。何万人もの焼け出された人々は、すぐに職場に復帰できるわけではない。連邦緊急事態管理庁(FEMA)の職員、カリフォルニア州の官僚、保険会社の請求担当者、その他の「支援者」とやり取りしながら、住居を見つけるのに精一杯だろう。再建に関する問題はすでにニュースで取り上げられている。政治家が建築基準法や区画整理法をすべて停止し、課税問題も保留にしたとしても、それほど多くの請負業者が妥当な時間枠内でどこからやって来るというのか? また、人々の生活があった場所に残る溶けたプラスチックのベタベタしたものや有毒な灰をどこに運ぶというのだろうか?
500万ドル(約8億円)の価値のある家を失った場合、それに代わるものを作るには少なくとも1000万ドルはかかるだろう。中堅の映画スターでもたいへんだ。もちろん、最近保険が打ち切られた、あるいは保険料が高すぎて保険に入っていなかったという場合は、マリブの丘の上で再び暮らすことを夢想することなど、まったく不可能だ。そして、マズローの欲求階層説における生存の欲求を満たすために、今は行くことができないあの仕事も、もう二度と行くことはないかもしれない。あなたが働いていた会社も、もうそこにはないかもしれないのだ。
もし、地滑りの最後の一粒の砂粒という諺があるとしたら、2025年のロサンゼルス大火は、米国経済、特に金融面において、確実にそれに違いない。多くの住宅所有者は、煙を上げる空き地に住宅ローンを支払うことはないだろう。銀行の経営状態は最近、あまり芳しくない。 どれだけの不良債権が発生すれば、すでに不安定な銀行は破綻するのだろうか? それに、担保物件はもう存在しない。 差し押さえ屋はもう関係ない。
保険会社はどうなるのか? 理論上は保険会社の後ろ盾となる再保険会社はどうなるのか? どうなるかというと、政府が後ろ盾となる。しかし、政府には後ろ盾となるだけの資金がない。しかし、画面上のピクセルから資金を作り出すだろう。つまり、インフレ率が大幅に上昇する(つまり、ドルの購買力が低下する)ことが予想される。これは、トランプ新政権にとって痛手となるだろう。米国経済全体にどのような影響が及ぶのだろうか?
まだ誰も正確にはわからないが、兆候はよいものではない。無数の連鎖反応を推測できる。金曜日の金融市場の動きは、これから起こる出来事の前兆のように感じられた。バブルの中のバブルは、いつまで続くのだろうか?