No. 2850 中国:ミサイルの行方を注視

China: Watching the missiles flow

ホルムズ海峡封鎖は西側を崩壊させるかもしれない。しかし中国は崩壊しない。

by Pepe Escobar

BRICSは深い昏睡状態にある。今年後半にBRICSサミットの開催国となるインドによって少なくとも一時的に崩壊させられた。まさに最悪のタイミングだ。インドはBRICSの正式メンバーであるロシアとイランの両方を次々と裏切った。エプスタイン・シンジケートとの連携を固めることでニューデリーは単に信頼できないというだけでなく、それ以上に、「グローバル・サウスを主導する」というその高邁なレトリック全体が永久に崩壊したことを証明した。

BRICSは全面的に刷新されなければならない。セルゲイ・ラブロフ外相でさえ、この避けがたい結論に達せざるを得ないだろう。かつてのプリマコフの三角形「RIC」はまたしてもその命を終えることになる。たとえインドがBRICSから追放されなかったとしても(一時停止処分となる可能性はある)、「RIC」は必然的にロシア・イラン・中国、あるいは「RIIC」(ロシア・イラン・インドネシア・中国)になるだろう。

「大チェス盤」における我々の立場について、マイケル・ハドソン教授は次のように要約している:アメリカが世界を救うという大いなる虚構は消え去った。アメリカはロシア、中国、イランから世界を守ってはいない。世界の石油取引を支配するというその長期的な目的のために、中東における継続的なテロと恒久的な戦争が必要なのだ。

次に何が起きようとも西アジア全域でテロは続くだろう。エプスタイン・シンジケートのように倒錯した無力感と純粋な怒りから、イラン人が政権交代を受け入れなかったという理由でテヘランの民間人に対して「黒い雨」を降らせたように。

さらに少なくとも今世紀半ばまでは、事態の核心はこれまで以上に明快である。国際的な混沌をもたらす「例外主義」体制が優勢となるか、あるいは中国が「背後から主導」する形でグローバル・サウスが牽引する平等な体制に取って代わられるかのどちらかだ。

これは、イランに対する戦争に関連するBRICS諸国間の主要な相互作用について、2回に分けて行う分析である。ここでは中国に焦点を当てる。次回はロシアとインドに焦点を当てる。

撃つな!私は中国資本だ!

中国がイランを支援する準備を進めていると米国情報機関が「示唆」しているというMICIMATT(軍産・議会・諜報・メディア・学界・シンクタンク複合体)による無知な憶測は、中国の洗練された知性が野蛮地帯から発せられる取るに足らない「分析」をいかに完全に凌駕しているかを改めて証明するものである。

まず第一はエネルギーだ。中国とイランは、エネルギーとインフラ投資を実質的に結びつける4000億ドル規模の相互利益をもたらす25年間の協定を結んでいる。

実質的にホルムズ海峡が封鎖されているのは、西側の保険会社がパニック状態で撤退したためであり、テヘランが封鎖したからではない。

イランの原油輸出総量の90%は中国が受け入れており、これは中国の輸入総量の12%を占める。重要な点は、中国がイランの輸出に加え、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、イラクの輸出にも依然としてアクセスできている。これはテヘランと北京の戦略的パートナーシップが鉄壁であるためであり、つまり中国行きのタンカーはホルムズ海峡を自由に行き来できるということだ。

北京とテヘランは、事実上多国間で封鎖されているこの重要な海上回廊において先週金曜日から運用されている二国間の安全通行協定を交渉で取り付けた。今やますます多くのタンカーが、トランスポンダーで「Chinese Owned(中国所有)」という魔法の言葉を送信しているのも不思議ではない。それが彼らの海軍外交パスポートなのだ。

そしてこれは極めて大きなゲームチェンジャーである。すなわち米国による海洋覇権の終焉である。

特定の海上回廊における「航行の自由」は、今や「中国との取引」を意味する。中国資本なら構わないが、欧州、日本、あるいは韓国資本は航行できない。

テヘランが受けているのはエプスタイン・シンジケートとの戦争に向けた中国のハイテク支援である。そしてそれは戦争が始まる前から始まっていた。

次世代のSIGINT(信号情報)および宇宙追跡艦である中国の情報収集艦「廖望1号」は、数週間にわたりオマーン沿岸を航行し、エプスタイン・シンジケートの海軍および航空機の動きに関するリアルタイムの電磁情報をイランに提供している。

これがイランの攻撃の大部分が極めて高い精度を誇る主な理由なのだ。

055型および052D型駆逐艦に護衛された「瞭望1号」は少なくとも5基のレーダードームと高利得アンテナを搭載しており、深層ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて、少なくとも1,200の航空機およびミサイル目標を同時に正確に追跡している。そのセンサーの探知範囲は約6,000キロメートルに及ぶ。

素晴らしいのはそれらのセンサーが中国の衛星もアメリカの空母も等しく追跡できる点だ。

つまり中国は国際水域にニューラルネットワーク処理監視プラットフォームを航行させるだけで、一発の銃弾も撃たずに戦略的パートナーを支援している。中国は24時間365日、戦争の様子をライブで記録し続けているのだ。

「廬王1号」を補完するように300基以上の「吉林1号」衛星が文字通りあらゆるものを記録しており、これらは米国の活動に関する膨大なISRデータベースを構成している。

テヘランからも北京からも公式な確認は出ないだろう。しかし北斗を通じて伝達された中国のリアルタイム情報こそが、テヘランがバーレーンにある米第5艦隊のインフラ――包括的なレーダー、情報、データベースセンターであり、西アジアにおける米国の覇権の要である――を完全に破壊する上で間違いなく決定的な役割を果たしたのだ。

驚くべきことだが、我々はリアルタイムでイランが米国に対して主要な海上要衝、港湾、そして海軍の接続回廊を封鎖している事実を目撃している。現時点ではペルシャ湾とホルムズ海峡である。まもなく、イエメンのフーシ派の協力を得てバブ・エル・マンデブ海峡もその対象となるかもしれない。

これはまさに中国だけでなく海上輸出ルートの確保を必要とするロシアにとっても利益となる極めて大きなゲームチェンジャーなのだ。

金があるなら、東へ行け

では、資金の流れを追ってみよう。中国は7,600億ドルの米国債を保有している。北京当局は銀行システム全体に対し、急いで米国債を売却し、同時に金を買うよう命じた。

中国とイランはすでに人民元で取引を行っている。今後、代替決済システムの実験を行っているBRICS諸国は急がなければならない。これには、BRICS Payから「ザ・ユニット」に至るまで、あらゆる仕組みの試験が含まれる。

資金の流出も始まっている。サウジアラビア、UAE、カタール、クウェートはすでにワシントンと結んだあらゆる取引(怪しいものも含めて)を「見直している」。さらにこれら諸国は米国への投資を2兆ドル以上も掌握している。米国債、シリコンバレーのテクノロジー企業への出資、不動産、その他あらゆる資産だ。

巨額の資金の波は東アジアに押し寄せ始めている。現時点での主な行き先は香港ではなく、タイである。いずれ香港への流入も起こるだろう。香港は深圳や広州と並びグレーターベイエリアの主要拠点の一つであるため、中国は再び莫大な利益を得ることになる。

中国の戦略的・商業用原油備蓄は最大4カ月分ある。それに加え、ロシア、カザフスタン、ミャンマーからの原油や天然ガスの輸入を海上ルートやパイプラインを通じて増やすことも可能だ。

十分な戦略的備蓄、複数の供給源、そして「石油から電力への需要シフト」の組み合わせがここでもまた中国のレジリエンス(回復力)を証明している。ホルムズ海峡の封鎖は西側を崩壊させるかもしれない。しかし中国を崩壊させることはないだろう。

https://strategic-culture.su/news/2026/03/10/china-watching-the-missiles-flow/