ニホンミツバチの分蜂

ニホンミツバチの飼育を始めて3年目になります。

最初は2011年、私の良き友人でありメンターである森孝之氏より、農業をし、京都大学の研究者である志賀生実氏を紹介していただいて養蜂を始めました。志賀氏は蜂を飼育し、100以上の巣箱を手作りし、また私のように飼育を始めようという人たちを助けてくれています。

志賀氏から巣箱を3つもらいました。それぞれの巣箱はセメント台の上に箱が5段重なっていてアルミの屋根が付いています。各箱の大きさは29平方センチで、高さは15センチです。


Our First Beehive


Bees at their Hive 1


Bees at their Hive 2


Bees at their Hive 3

最初のコロニーは、網で囲ったスタンドにキンリョウヘンを置いて引き付けました。キンリョウヘンは蘭の一種です。キンリョウヘンの花の香りは蜂を引き寄せますが、網が花を蜂から守っています。うまくいけば網が蜂のコロニーを集めます。


Kinryohen next to beehive


Bees attracted to Kinryohen 1


Bees attracted to Kinryohen 2


Bees attracted to Kinryohen 3

2011年秋、志賀氏は私の巣箱からおよそ4キロの蜂蜜を収穫し、我が家と志賀氏とで2キロずつ分けました。


Bee Harvest 1


Bee Harvest 2


Bee Harvest 3

女王蜂が羽化する前に、それまでいた女王蜂は働き蜂と雄蜂を引き連れて新しい巣を探して飛び発ちます。これは分蜂と呼ばれます。


Swarming Begins 1


Swarming Begins 2

2012年4月24日、我が家の巣箱の最初のコロニーが分蜂しました。しかし私が注意を怠ったために、それらがどこへ行ったのかわからず、2つ目のコロニーを捕獲できませんでした。

さらに2012年にはキンリョウヘンは新しいコロニーを引き寄せませんでした。
それでも志賀氏は、2012年の夏、私の巣箱から8キロの蜂蜜を収穫し、4キロずつ分けました。

(写真参照:Bee Harvest 1、Bee Harvest 2、Bee Harvest 3)

今年初め、里美の友人から、亡くなったお父様が飼っていたという蜂の新しいコロニーを譲りうけました。私は志賀氏と数週間前にそれをもらいに行き、コロニーとそれが入っていた巣箱を頂きました。巣箱は志賀氏の巣箱とは違う形です。


Our Second Beehive

志賀氏は私に、蜂を引き寄せるためにキンリョウヘンから作った誘引剤を送ってくれました。4月13日土曜日の朝届いたので、すぐに新しい蜂のコロニーから約2メートルのところにある、空の巣箱に固定しました。


Kinryohen Lure

2時間もしないうちに新しいコロニーが、巣箱から約3メートル下のイチゴのプランターの下と、移動して欲しいと思っていた巣箱から1メートル下に分蜂を始めて集まりました。


Mid Swarm 1


Mid Swarm 2

私はコロニーが空の巣箱に行くよう、誘引剤を置いて数時間待ちました。その間ずっと数匹の蜂は空の巣箱を探索していましたが、午後遅くにイチゴのプランターの下に残りのコロニーが分蜂し、新しい巣箱には入りませんでした。そこで私は志賀氏の指示どおり、イチゴプランターの下にテーブルを置き、テーブルの上に新しい巣箱の最上部の箱を置き、手袋をした手でできるだけ多くの蜂を逃がさないように移しました。

それから箱の上に蓋をして中のが逃げないようにし、薄い石を置いて箱のはじを少しだけ開けるようにして、残りのコロニーが自分で入れるようにしました。
志賀氏から、もし女王蜂が手で移動させた蜂の中にいれば、残りも夜までに入るだろうと言われました。


Capturing Swarm 1

Capturing Swarm 2

Capturing Swarm 3

Capturing Swarm 4

そしてその通り、彼らは入りました。志賀氏の指示通り、暗くなってから箱を彼らの新しい巣箱に運び、他の4つの箱の一番上に置いてその上に屋根を置きました。志賀氏から、蓋をされた箱の中に集まった蜂は暗くなったらおとなしくなると言われたように、空いている箱の下部のあなから逃げる蜂はほとんどいませんでした。

日曜日になんども蜂をチェックしたら、とても活発で、明らかに新しい家に満足しているようでした。こうして私のコロニーは3つになりました。

4月14日日曜朝10時ごろ、我が家の最初のコロニーが分蜂し始めました。志賀氏に相談して、コロニーに選んで欲しい巣箱をチェックし、掃除しました。それは志賀氏が2011年に最初にくれた3つの巣箱の3番目です。そして新しい巣箱の入り口の上15センチくらいのところに誘引剤を置きました。


Kinryohen Lure on Hive 1

Kinryohen Lure on Hive 2
※誘引剤に引き付けられた最初の蜂たち。飛んでいる蜂と地上にいる蜂。

ところがこれらの作業をしている間に新しいコロニーは群がってしまい、よく探しましたが蜂たちを見つけることができませんでした。
しかし、徐々に見つけました。最初は数匹、そしてたくさんの蜂がこの新しい巣箱を探索にきました。志賀氏に電話をすると、探索にきた蜂が全員いなくなっても、それは新しい巣に残りのメンバーを呼んでくるためにいなくなることがあるので新しい巣箱に触らないように、といわれました。
そして午後2時頃、お昼を食べようと思っていると、コロニー全員が新しい巣箱の空中に到着しました。


Arrival 1

Arrival 2

1時間後、ほとんどの蜂は新しい家に入りました。いま、幸せなことに私たちはの4つのコロニーの飼育者となりました。

志賀氏はすぐに新しいコロニーを引き寄せるために2つの新しい巣箱を送ってくれ、今朝届きました。

2013年4月15日