No. 1320 完全に予防はできない

米ファイザーの製造する新型コロナウイルスワクチンの接種が日本でも始まった。すでに日本政府は英アストラゼネカと米モデルナとも契約済で、いずれも承認申請中であるという。

ワクチン接種で先行するイギリスでは3月末までに約2千人がアストラゼネカのワクチンを接種し、79人に血栓症が出て19人が死亡した。死亡したうち3人は30
歳未満だったことから、30歳未満については今後他社製のワクチンを勧めるという。しかしEUの医薬品庁(EMA)は血栓を「極めてまれな副反応」で安全性に問題はないとし、WHOの諮問委員会もアストラゼネカ製ワクチンに血栓との因果関係の確証はないとして大半の国が接種を再開したが、デンマークのようにアストラゼネカのワクチン接種を完全に中止した国もある。

日本の主要メディアの報道はワクチン接種ありきで、安全性に関する情報はほとんどない。日本でも接種後に10人の死者が出ている(4月23日時点)が、いずれもワクチンとの因果関係は評価不能とされている。これでは接種後何年かたって問題が出ても因果関係を証明することはもっと難しいだろう。ちなみにアストラゼネカと同じ手法のジョンソン&ジョンソンの新型コロナ遺伝子ワクチンでも血栓症が発生し、全ての臨床試験での接種が中断となっている。

米国では新型コロナワクチン接種を完了した約7700万人のうち約5800人が新型コロナに感染し、一部では重症者も出ていて74人が死亡したとCNNが4月15日に報じた。つまりワクチンは完全に感染や重症化を予防できないということである。これでも医師や専門家はワクチン接種を推奨し続けるのだろうか。特に日本の新型コロナ死者数は欧米とは桁違いに少なく、10代以下は1人も亡くなっていないし、50代でも200人もいない。ほとんどが基礎免疫の下がった高齢者で、他の疾患でも重症化して亡くなる確率が高い人々だ。昨年9月までのデータでは日本の超過死亡は増えていないし、新型コロナが国民全員にワクチンを推奨または強制するほどの感染症だとは思えない。

素人の見解はさておき、米国アイダホの独立系医療診断研究所のディレクターであるライアン・コール博士は医師であり感染症の専門家で、10万を超える新型コロナのラボ検査を行ってきた。そのコール博士は、コロナウイルス感染は季節性のもので、風邪やインフルエンザ同様、炎症を抑制するビタミンDが少ない患者が重症化すると述べ、ワクチンは長期的な安全性データが証明されていないとして推奨していない。重要なのは食事や睡眠、運動など日常生活を健全にし、特にビタミンDを摂取することだという。

イギリス政府は昨冬、ハイリスクの高齢者270万人に無料でビタミンDのサプリを提供した。米国立アレルギー感染症研究所所長のファウチ博士も毎日ビタミンDのサプリメントを摂取しているというから、私たちも権威ある専門家と同じ行動をとるに越したことはない。何よりも、これからの季節は外に出て日光の恩恵を浴びることが一番だろう。