No. 1553 「核の先制攻撃」に使われる 「米国製」B61-12ミニ核兵器

もうすぐイタリア、ベルギー、ドイツ、オランダに配備される

日本には配備されないと思っているのか?(耕助)

「核の先制攻撃」に使われる
「米国製」B61-12ミニ核兵器

by Manlio Dinucci

“核爆弾B61-12の製造開始”、こう発表したのは米国サンディア国立研究所である。B61-12は米国がアヴィアノやゲディなど、欧州の基地に配備している従来のB61に代わる新型兵器である。4種類の出力を持つ核弾頭を搭載し、破壊する目標に応じて選択できる。核弾頭は垂直に投下されるのではなく目標から離れた位置に投下され、衛星システムによって誘導される。核先制攻撃では地下に潜り込み、深部で爆発して司令部バンカーを破壊することができる。

B61-12は「非戦略核兵器」に分類され、イタリア、ドイツ、ベルギー、オランダ、英国、そしておそらくは他の国にも配備される。これはロシアを攻撃できる距離だ。したがって戦略核兵器に近い攻撃力を持つ。

米国がロシアに対してヨーロッパに設置する準備を進めているもう一つの核兵器システムは、地上発射型の中距離ミサイルである。 米国がルーマニアのデベセルとポーランドのレツィコヴォに配備した「対ミサイル・シールド」施設や、ロシアに近い地中海、黒海、バルト海を巡航する5隻の軍艦から発射することも可能である。

このような設備に攻撃能力があることはロッキード・マーチン社自身が認めている。 陸・海軍の両施設で使用されるMk41垂直発射システムの特徴を説明し、「トマホーク巡航ミサイルを含む、防衛と長距離攻撃の両方のあらゆるミッションのためのミサイル」を発射できると明記している。これらには核弾頭を搭載することができる。

このようにヨーロッパは、米国によって、冷戦時代よりもさらに危険なロシアとの核対決の最前線にされようとしているのである。

Manlio Dinucci:イタリア、ピサ出身の受賞歴のある作家、地政学的アナリスト、地理学者。グローバル・リサーチ・センターのリサーチ・アソシエイト。

https://www.globalresearch.ca/the-b61-12-mini-nukes-made-in-america-to-be-used-in-a-nuclear-first-strike-coming-soon-to-italy-belgium-germany-netherlands/5786765