No. 1709 訂正:ハーシュが正しかったこと

Correction:ハーシュが正しかったこと(そして私が間違っていたこと)

by Mike Whitney

コメント欄を読んで自分の犯した間違いに気づくまで、ハーシュの記事に対する自分の分析はかなり良いものだと思っていた。確かに私が問題視している文章の矛盾はあるが、それはノルト・ストリームの破壊の責任者を特定することによってハーシュが行う貢献とは比較にならないほど小さい。これはすごく重要なことだ。ハーシュの記事は、大統領自身を含む政権トップたちを重大なテロ行為の罪で刑事告発する役割を担っている。私はそうした疑惑の意味合いに注目するのではなく、この記事の欠点と思われる点を探ることにして、私の弁解になるが、本文中には目に余るほどの矛盾があるがそれらの矛盾はバイデン政権が歴史上最大の産業破壊行為に直接的に関与したというハーシュの論文の中心的な論点を損なうほど強調されるべきではなかったのだ。それが私の主な関心事になるべきだったのだ。

コメント欄を読むまで、私の記事がいかにアンバランスなものであったか気づかなかった。そこには、多くの識者である読者が、私のハーシュ批判が「あら捜し」と指摘していたが、これは作品に対する正確で公平な批評である。Mugglesというある読者は、次のように言っている。 

    ハーシュの妨害工作に関する非常に信憑性の高い記述に対するこの批判は、ホイットニーによって、単にロシア・ウクライナ侵攻全体に関するホイットニーの既成概念を推進するために、その記述に小言を言ったり反論を作ったりする口実として使われているにすぎない。

    つまり、この記事はノルドストリーム2やパイプラインについてではなく、ホイットニーがあなたに売り込みたいと思っている物語についてなのだ。

    おとり商法だ。

 だからハーシュの記事や犯罪の理論についてではない。天才ホイットニーについてだ。(コメント終わり)

これは痛かった。

これは非常にフェアな批判で、筆者が感謝すべき類のフィードバックだ。確かにちょっと辛辣で侮辱的だが、このコメント欄にくるのは主に男性で、男性にとってコミュニケーションはすべて死闘の一形態である。でも人の心を変えたいなら、合理的かつ知的に自分の主張をしなければならない。Mugglesはそれをやっている。彼や他の同様のコメントは、私が「全体像」に焦点を当てるべき時にハーシュの記事を「あらさがし」していると指摘することで私の犯した間違いを気づかせてくれた。

Can’t see “the forest for the trees”(木を見て森を見ず)という言葉を聞いたことがあると思う。これは、状況の細部に焦点を当てすぎてより大きな問題を見逃してしまう人のことを指す。確かにその通りだ。事実、ハーシュの記事は、権力者の信頼を損ね、それによって戦争を速やかに終わらせる可能性を持っている。それが「全体像」であり、私が全面的に支持する目的である。残念ながら、私はこの点で失敗した。そしてそれを後悔している。

https://www.unz.com/mwhitney/correction-what-hersh-got-right-and-i-got-wrong/