The awesome power of the Israel lobby
by John J Mearsheimer
バイデン政権の中東における目標と真っ向から対立する政策をイスラエルが追求している証拠はたくさんある。
まずバイデン政権はガザの停戦を切に望んでいる。しかしネタニヤフ政権は停戦交渉が失敗するよう尽力しており、これまでのところ失敗している。
第二にバイデン政権は、イスラエルに対し銃撃が止んだ後のガザの統治計画を打ち出すことを望んでいる。しかし、ネタニヤフ政権はそれを拒否している。
第三にバイデン政権は、イスラエルとパレスチナ間の紛争を終結させるために、2国家間解決策に向かうことを望んでいる。しかし、ネタニヤフ政権はその考えを明確に否定し、紛争に代わる代替案を提示していない。
第四はバイデン政権はイランとの戦争を避けたいと考えている。しかし、ネタニヤフ政権はこれまで2度、米国をイランとの戦争に引きずり込もうとした。最初は2024年4月1日、イスラエル国防軍(IDF)がダマスカスのイラン大使館を攻撃したときである。2度目は2024年7月31日で、公式訪問でテヘランにいたイスマイル・ハニエをイスラエルは暗殺した。
第五にバイデン政権はレバノンのヒズボラとイスラエルとの対立拡大を避けようとしている。事態が地域戦争にエスカレートし、米国が戦いに巻き込まれることを恐れているからだ。しかしネタニヤフ政権は、ヒズボラとの戦争を引き起こしたいと考えている。
第六は、バイデン政権は中東の安定に深い関心を持っている。しかしネタニヤフ政権は、イスラエルのあるコラムニストが最近指摘したように、「この地域を燃え上がらせる」ことを望んでいるようだ。
このような大きな政策の違いを考えると、米国がイスラエルよりはるかに強大で、イスラエルが外交的、経済的、軍事的に米国に深く依存していることを考えれば、バイデン政権がこの巨大な影響力を行使して、イスラエルが米国の国益に沿うように行動を変えるように仕向けることを期待するだろう。
しかしそうはなっていない。
バイデン政権はその代わりに、あらゆる場面でイスラエルを支援し、同時にイスラエルがやっていること、あるいはやっていないことを哀れにも抗議している。
さらに悪いことに、議会も共和党指導者も主流メディアも、バイデン政権に対し、イスラエルに行動を改めるよう何らかの圧力をかけるよう求めなかった。
この不穏な状況は明白な疑問を投げかける。「なぜ?」
答えはこうだ。「イスラエル・ロビーの力が強大だからだ」