Prof. Jeffrey Sachs : War For War’s Sake.
Judge Napolitano – Judging Freedom
ナポリターノ:地政学と外交政策について世界で最も賢い人物の一人であるサックス教授ほど、昨日のイスラエルのイラン攻撃についてお聞きするのにふさわしい人物はいない。
サックス:賢いかどうかわからないが、率直に言って昨夜の出来事に少し驚いている。今週末、米国とイランの間で核問題に関する新たな交渉が行われる予定だったにもかかわらず、イスラエルは米国と事前に連携してイランとの戦争を開始した。
交渉が継続しているにもかかわらずだ。外交などなく、あるのは戦争、武力だけだ。正直言ってこれは非常に憂鬱だ。米国の反応、トランプの反応は、完全にイスラエルと米国の共同行動であることを明かしている。トランプは「見ろ、イスラエルはあなたたちを破壊できる。あなたたちを全員殺す。だから私と同意しろ」。これが米国流の交渉なのだ。これは一種のファシズムだ。つまり、我々が物事をどう見るかに同意しない限り、あなたたちを殺すということだ。だからその極端さにおいて驚いている。
トランプが「平和の大統領」として述べた言葉の全てを嘘にしている。平和と、私たちは平和を愛しているからあなたも同意すべきだ、というのは正反対だ。私たちはこの種の状況に以前もいたことがある。前回は第二次世界大戦に終わった。私たちは再びこの種の状況に陥っている。第三次世界大戦に向かうのは確実だ。私たちが進んでいる方向を考えると。注目すべき事実、あるいは少なくとも推測されることは、イスラエルで報じられていることで、イスラエルが数年かけてドローンをイランに密輸しこれらのドローンが昨日使われたということだ。これは信憑性があり、ウクライナが数週間前にやったことと似ている。私の推測では、これはモサドの作戦で、ウクライナのSPUが協力してロシアの戦略的爆撃機を攻撃したようにイランの軍事指導部を首謀し、イラン国内を攻撃するモサドの作戦だったのではないかと推測する。おそらくCIAも関与していた。モサドの作戦がパレスチナ、レバノン、シリア、イラク、そして今イランにも拡大しており、中東全体が米国とイスラエル主導の戦争状態にある。
ナポリターノ:ルビオ米国務長官は、米国はこれとは何の関係もないという話を流している。昨夜、彼は次のように述べた。
マルコ・ルビオ:今夜、イスラエルはイランに対して一方的な行動を取った。私たちはイランに対する攻撃には関与していない。私たちの最優先事項はこの地域における米軍の保護だ。イスラエルは私たちに、この行動は自衛のために必要であると判断した、と言った。私たちは必要なあらゆる措置を講じて米軍を保護し、この地域のパートナー諸国と緊密な連絡を取り続けている。はっきり言っておくがイランは米国の利益や米国人を標的にしてはならない。
ナポリターノ:これは大統領がトゥルース・ソーシャルで述べた内容とまったく逆だ。
ドナルド・トランプ: 私はイランに何度も取引の機会を与えた。もっとも強い言葉で、取引しろ、と言ったが、彼らはどんなに努力しても、どれだけ近づいても、実現できなかった。私は彼らが予想しているよりもはるかにひどい結果になるだろうと彼らに伝えた。米国は世界中で最も優れ、最も致命的な軍事装備を圧倒的に多く保有しており、イスラエルも多く保有し、さらにもっと保有する予定である。あるイランの強硬派は勇敢に発言したが彼らには何が起ころうとしているのかわからなかった。今、彼らは皆、死んだ。状況はさらに悪化するだろう。すでに多くの死者や破壊が出ているが、まだ時間はある。次のさらに残忍な攻撃によってこの虐殺を終わらせる。すべてがなくなる前に、かつてイラン帝国として知られていたものを救うためにイランは取引をしなければならない。そうすればこれ以上死も破壊もない。手遅れになる前に取引をしろ。God Bless You All!
ナポリターノ:交渉が進行中であるにもかかわらず攻撃を計画していることをトランプは知っていながら。
サックス:トランプは、これは米国とイスラエルの作戦であると説明している。マルコ・ルビオは決して真実を語らない。広報官の話を聞くのは無駄だ。ちなみにバイデン政権の広報官だったマット・ミラーは数週間前に、「私が国務省の演壇で言ったことは嘘だった。しかし、話す事は政府を代表することであり、真実を話すことではない」と言った。トランプは少なくとも「従わないなら、みんな殺す」という小さな冗談は教えてくれた。「私は言っただろう、みんな殺すって。私たちは最も致命的な武器を持っている、あなたたちを破壊できる、でも、私たちはそれとは何の関係もない。」どういうわけか彼らはこうして世界が機能していると考えている。米国に外交はない。交渉は茶番だ。要するに、「私たちは交渉するが、もし私たちに同意しなければ、あなたたちを全員殺す。」これがトランプ大統領が言ったことだ。
ナポリターノ:戦争屋の血に飢えた米国上院議員は、これはゲームだと思っている。
リンゼー・グラハム:ゲーム開始。
リンジゼー・グラハム:イスラエルのために祈れ。
サックス:これがアメリカなのだ。私たちの政府は止まらない戦争状態にある。戦争マシンだ。それは年間1兆ドルを超える事業だ。それは完全に責任を負わない。秘密の、そして広範に嘘をつく機関の集合体によって運営されている―CIA、モサド、MI6、いわゆる安全保障機関、いわゆる諜報機関は実際には秘密の軍隊であり、決定権を握っている。そして残りは空虚な言葉だ。
ナポリターノ:私たちはトランプがネオコンから離れ、「アメリカ・ファースト」という概念に傾くと思っていたが、これはネオコンによる米国の外交政策の乗っ取りの素晴らしい勝利だ。また、トランプはおそらくウクライナによるロシアへのドローン攻撃のように最初から全てを知っていたが、ウクライナを欺き続けていたことも明らかだ。今後誰が米国大統領と米国の国際外交を信頼するだろうか。
サックス:以前も信頼性は高くなかったが、「信頼」するとすればそれはナイーブだ。米国にとって重要なのは武力であり、「我々はあなたを殺せる」と思っていることだ。昨日、外交官たちと話をしたが、私は実際に交渉が進んでいると考えていた。しかしこれが交渉だった。彼らは、大量の死の脅威で、世界を叩きのめせると思っている。イスラエルは(ガザの)ジェノサイドと、このイランとの戦争を米国議会の支持の下で行っているのだ。あなたは疑問に思うだろう、モサドが脅迫をしているのか、買収されているのか、またはこれらの人たちが本当に愚かなのかと。私もわからないが、世界にもたされた危険は極めて重大である。米国安全保障は過去12時間で再び外交から後退したからだ。米国だけがこの世界で人を殺せると思っているのかもしれないが、残念なことにそうではないことが判明するだろう。
ナポリターノ:1月20日、トランプは反戦姿勢と政権の公的政策について次のように述べた。
トランプ:私たちの成功は、勝った戦いでだけでなく、終結させた戦争、そして最も重要なのは、戦争をはじめなかったことによって測られるだろう。
ナポリターノ:これは茶番だ。彼はジェノサイドの資金を提供している。ガザでのジェノサイドの資金提供率はジョー・バイデンよりも高い。彼は無意味なウクライナでの戦争を継続している。そして今、彼の政府は昨夜の攻撃を計画し、資金提供した。
サックス:私たちは拡大する戦争の中にあり、背景には崩壊するグローバル外交がある。興味深いことに、私は先ほどフランス政府の声明を見た。「イスラエルは自衛する権利がある。」これは非常に興味深い「防衛」の概念だ。しかし同じ言葉、同じ論理がこの西側グループでは使われている。この戦争同盟は米国主導で、イスラエルが運営しドイツが支援し、フランスとイギリスが支援している。これが戦争同盟で、この方向で進めば第三次世界大戦を引き起こすだろう。
ナポリターノ:あなたは、ここでの真の目的はイランの核能力の破壊ではなく、イランの政権交代だと思わないか?それはトランプが繰り返し言ってきたコンセプトだ。
サックス:そう、それが目的だと確信している。外交政策には数十年にわたる一貫性がある。ウクライナで起こっていることは1990年代のCIAの幻想の現実化だ。イランで過去12時間に起こっていることは、ネタニヤフの1996年に発表された「クリーン・ブレイク」と呼ばれる米国のネオコンが作った計画である。戦争の標的リストはこれについて何度も言及してきた7カ国だ。そのリストは1990年代に作成され、2000年代初頭に実際の作戦に移行されたが戦争が行われなかった唯一の国はイランだった。いまそれが始まったのだ。イラク、シリア、レバノン、スーダン、ソマリア、リビア、そして7番目のイランだ。リストは完了した。これは長期的な戦略だ。大統領は交代するが、物事をコントロールしてはいない。彼らは指示に従っているだけだ。トランプが何を考えているか、知っているかどうかも分からない。実際、それはほとんど関係がない。長期的な米国政策であり、現在進行中であり、それが完全な大惨事となっている。中東全体がこのリンゼー・グラハム、リチャード・ブルメンタール、トム・コットン、CIAとモサドなどの超シオニスト同盟によって深刻に不安定化されている。ガザではジェノサイドが進行中だ。いまイランでも戦争が勃発した。これは、いわゆる「クリーン・ブレイク」の一環なのだ。私は分からないが、これは、私は本当に絶望的だと言わざるを得ない。今朝、これらの事態が進行中であるにもかかわらず交渉が行われていたはずなのにトランプは「これが我々が言う『交渉』の意味だ。我々があなたたちと合意すれば、お前たちは我々に同意するか、殺されるか、だ。我々が殺した後は、殺したことを自慢する。我々は世界で最も致死性の高い武器を保有しており、イスラエルも多くの武器を保有している。さらに多くの死と破壊が待っている」これが米国大統領の発言なのだ。
ナポリターノ:ネタニヤフは一夜にして多くの発言をした。その一部は信じがたいもので、私はこれまで聞いたことがないが、以下が彼の言葉だ:
ネタニヤフ:イランは現在、「イスラエルを破壊する新計画」と呼ぶものを進めている。古い計画は失敗した。イランとその代理勢力はイスラエルを「火の輪」で包囲し、10月7日の恐ろしい攻撃で私たちを攻撃したがイスラエルの国民、イスラエルの兵士たちはライオンのように立ち上がり祖国を守った。私たちはハマスを粉砕し、破壊した。シリアとイエメンでイランの代理勢力を攻撃し、イランが昨年2度直接攻撃してきた際もイラン国内で反撃した。しかし自分たちを守るために戦うことは他者を守ることも意味する。私たちはアラブの隣国も守る。彼らもイランの混乱と虐殺のキャンペーンで苦しんできた。私たちのイランの代理勢力に対する行動によりレバノンで新たな政府が成立し、シリアのアサドの殺人的な政権が崩壊した。その2つの国の国民は異なる未来、より良い未来のチャンスを得た。イランの勇敢な人々にも同じことが言える。私は彼らにメッセージを送る。私たちの戦いの相手はあなたがたではない。私たちの戦いは、あなたがたを46年間抑圧してきた残虐な独裁政権である。私は、あなたがたの解放の日は近いと信じている。その日が来れば、私たちの二つの古代の民族の偉大な友情は再び花開くだろう。
ナポリターノ:彼はまさに自分自身と自分の政権について話していたのかもしれない。彼がイラン人にあるという属性は彼自身が極端な形で示している。
サックス:私は彼がイスラエルを破滅に導いていると思う。なぜならイスラエルは法のないファシスト政権であり、大量虐殺を犯しており、状況は悪化する一方だからだ。ジョージ・オーウェルがその脚本を書けたかもしれない。その傲慢さ、厚かましさ、イスラエルという800万人の国が1億人のイラン人に対して「我々があなたたちを救う」と言っている。あまりにも幻想的であまりにも妄想的で、あまりにもファシスト的だ。私たちは戦争によって中東を私たちのイメージに再構築する、これがイスラエルのメッセージだ。
ナポリターノ:他の国々はついに関与すると思うか?エジプトは巨大な軍隊を持ち、トルコも巨大な軍隊を持っているが、
サックス:私はそうは思わない。関与すると思わない。しかし、私はイスラエルの行動は時間とともに憎しみと絶望そして拒絶を招き、いずれ何らかの形でイスラエル自身に壊滅的な影響を与えるだろう。あの国の政治はグロテスクとしか言いようがない。