No. 1901 選挙写真

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ジョージア州は次の大統領を決める可能性がある。弁護士チームが一票一票数えるのを見守る必要がある。彼らは、水が漏れているフルトン郡から始めることができる。        – フルトン郡地方検事ファニ・ウィリス(2020年11月04日)

by James Howard Kunstler

このマグショット(逮捕後に撮影される人物写真)から何を読み取るべきか?心臓発作みたいに深刻?そんな運命の日、君にはなりたくない。局面転換?エネルギーシフト?ゲーム開始?お父さんが登場?よいキャリアの選択?逃げることはできても、隠れることはできない?お願いだ、ブレア・キツネ、私をその茂みに投げ込まないで...!

ファニ・ウィリス地方検事、この事件での成功を祈る。そしてどうか法廷内にテレビカメラを設置してほしい。1925年のスコープス裁判にとって代わる、アメリカの歴史における最も有名なばかげた裁判になろうとしているのだから。テネシー州で起きたあの事件は「サル裁判」と呼ばれた。高校の教師であるジョン・スコープスが彼の生物学の授業で進化論を教えたことを罪に問われたものだ。この裁判は全国的なニュースとして注目を浴びた。州は3度の民主党大統領候補者ウィリアムズ・ジェニングス・ブライアンを特別検察官として起用した。ブライアンは南部の7月の暑さで有名になるほどに汗をかきながら、シカゴの弁護士クラレンス・ダローによってばかにされた。裁判が終わった数日後ブライアンは脳卒中で亡くなった。それは彼の名声をも失わせるものだった。

今週、ウィリス地方検事は、ウルグアイに亡命しようと考えている者がいた場合に備えて大勢の起訴者(そのほとんどがトランプ氏の代理人弁護士)に対し郡拘置所での指紋採取と顔写真撮影の儀式を強要するという、サーカスのような予約手続きを演出した。選挙を否定する有名人、ルディ・ジュリアーニとシドニー・パウエルの屈辱にケーブルニュースのギャラリーは大喜びした。木曜日にはジョージア州法に基づく不正選挙の場合の補欠選挙人を集める手続きについてジョージア州共和党幹部に助言したケネス・チェスブロ弁護士は、迅速な裁判を要求した。

ジョージア州の迅速な裁判法に従えば、チェスブロの裁判は今秋に行われなければならない。(これが法律の策略だ)。アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙はこれを「積極的な提訴」と呼んだ。ウィリスは2024年の大統領予備選シーズンに19人の被告全員を一斉に裁判することを望んでおり、これはRICO(組織犯罪防止法)の訴因を支持するためだった。一方、元ホワイトハウス首席補佐官マーク・メドウズを含む他の3人の被告は、告発されている行為が米国政府への勤務中に起こったものであるため、連邦裁判所に事件を移送するよう申し立てた。メドウズはペンシルバニア州の選挙担当官の電話番号を電子メールで入手しようとしたことで訴えられている。

ウィリスの訴えはいくつかの斬新な命題にかかっている。まず第一に、選挙結果に異議を唱えることがどういうわけか違法であるということ。そして第二に、ジョージア州の選挙争議法や1887年に制定された米国の選挙人数法に規定されている、そのような場合の救済手続きがトランプと彼の弁護士には適用されないということ。選挙結果に異議を唱えようとする者は、州当局が適切かつ誠実に選挙を認証できない場合、必然的に代替選挙人の委員会を組織しなければならない。ウィリスはこれを誤って「偽の選挙人」と呼んでいる。トランプとその共同被告は、2020年のジョージア州大統領選挙が適切かつ誠実に認証されなかったという証拠を提出しなければならない。

被告たちは、2020年のジョージア州の選挙結果に重大な不正があったという証拠を提出することが許可されるのだろうか?もしそうでない場合、それは取り下げの理由となるのではないだろうか?これまでのところ、全米で法の機構を担当する民主党は、2020年の選挙は公正であったという単なる主張で済ませている。ジョージア州では、アメリカの法制度における真実究明の最良の手段である反対尋問が、この論争に関与した主要人物の誰一人として行われていない。ジョージア州のブライアン・ケンプ知事とブラッド・ラフェンスペルガー州務長官は、2020年11月3日とその後に実際に何が行われたのか、特に「ジョー・バイデン」の勝率がわずか11,799票だった州における10万票以上の郵送投票の正当性については、あまり公表したがらないかもしれない。

2024年の選挙に出馬するトランプは4つの裁判を起こされ、その苦難の中で輝いているようだ。新たな告発があるたびに、彼の支持率は上昇している。これらの裁判が明らかにバカげていて虚偽のものであることが、彼を大いに助けている。もしこれらの事件のいずれかで初めに有罪判決が出された場合でも彼は大統領選挙に立候補し、選ばれることができる。例えばユージン・デブスが1920年に社会主義党から出馬し、アトランタ連邦刑務所で服役中のまま913,693票を獲得して大統領選挙に立候補している。彼はアメリカの第一次世界大戦への参戦に反対を唱え、1917年のスパイ法により投獄されていた。

カオスの党(民主党)は怯えている。誰もが、ジョー・バイデンが次の任期に出馬することなど不可能だと知っており、それでも、公開討論が行われないのは異常なことなのに誰もそれについて話すことはない。特に可笑しいのは誰が彼の後任になるのかについて語ろうとしないことは。彼らが主要な対抗者に対するこの一連の起訴で実際に示しているのは、党がどれほど壊れ、卑劣で堕落しているか、そして米国の民主主義にとっていかに危険であるか、ということだ。

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