No. 2889 イラン、ホルムズ、濃縮ウランの空想を追い求めるトランプ

Trump Pushes Fantasy about Iran, Hormuz and Enriched Uranium

by Larry C Johnson

2026年4月17日金曜日、ドナルド・トランプ大統領はTruth Socialに楽観的なメッセージをいくつも投稿し、米イラン戦争はほぼ終結したか、速やかに解決に近づいていると主張した。彼の主張は、ホルムズ海峡の再開、より広範な和平合意に向けた進展、そして米国の影響力に焦点を当てていた。

トランプが書いた内容のほとんどをイランは強く否定した(上の画像参照)。以下はトランプが金曜日に述べた様々な主張の要約である:

ー「ホルムズ海峡情勢は終結した」そしてイランはホルムズ海峡を二度と封鎖しないことに同意した。トランプはは海峡は「完全に開放され、ビジネスと航行の完全な再開に向けて準備が整っている」と表現した。
ーイランは(米国の支援を受けて)先月海峡に敷設した機雷を除去している。
ーイランは核開発計画を「永久に」停止することを含め、彼の要求のほぼすべて(あるいは「事実上すべて」)に同意した。
ー戦争は「終結間近」であり、最終合意は「非常に速やかに」(おそらく今週末の協議で)成立するはずだと彼は述べた。ほとんどの事項はすでに交渉済みだと言った。
ー彼はパキスタン指導者からの要請を受け、イランが海峡を完全に開放することを条件に、2週間の双方による停戦(爆撃・攻撃の停止)に同意した。イランは海峡が開放されたと発表したが、イランとの全体的な取引/合意が「100%完了」するまで、イランの港に対する米国の海上封鎖は完全に継続される。
ー中国の習近平国家主席は、海峡が開放された/急速に開放されつつあることを「大変喜んでいる」と述べた。トランプ大統領は、これは「彼らのため、そして世界のために」行っていることであり、このような事態は「二度と起こらないだろう」と主張した。
ー中国はイランへの武器供与を行わないことに合意した。トランプ大統領は、間もなく行われる中国訪問は「特別なもの」であり「歴史的なものになる可能性もある」と述べ、習近平国家主席から「大きな、温かい抱擁」を受けるだろうと語った。
ー彼はNATOを「張り子の虎」であり「必要な時に役に立たない」と一蹴した。海峡が再開通した後、NATOは支援を申し出たと報じられているが、トランプは「石油を船に積み込むためだけに」来るのでなければ、近寄るなと告げた。
ー彼は、米国は既に軍事目標を達成し、さらにそれを上回る成果を上げていると強調した。イランには以前よりも「過激派がはるかに少なく、はるかに賢明な」新たな政権が誕生しており、長期的な和平合意が可能になったと主張した。また、米国はイランと「ゆったりとしたペースで」合意の最終化に取り組むと改めて表明した。

トランプの立て続けのメッセージ発信は、主に株式市場と原油市場の操作が目的だった。彼はその目的を達成し、米国株式市場は急騰し、原油先物価格は大幅に下落した。投資家たちは愚かにもトランプが真実を語っていると信じた。しかし彼は真実を語っていなかった…彼は嘘をついていた。

トランプ大統領はホルムズ海峡の「状況」は終わったと主張しているが、それは誤りだ。イランは依然として海峡を完全に支配している。イランは、米国やイスラエルと関係のない商船に対してホルムズ海峡を開放すると発表した。ただし、これらの船舶は依然としてイラン革命防衛隊(IRGC)の許可を得なければならない。また、イランはペルシャ湾への軍艦の進入は一切認めないとも明言した。以下は、4月18日午前0時20分(東部時間)時点のmarinetraffic.comの写真。米軍艦は1隻も見当たらない。

トランプはまた、イランの濃縮ウランに関する合意は事実上成立済みだと主張した。彼は米国は「多数のショベルカー」を投入してイランの濃縮ウランを回収できると主張し、ワシントンは「イランと一緒に」それを米国に持ち帰るだけだと述べた。イランはこの主張を即座に否定し、イラン外務省報道官のイスマイル・バガイは、イランはいかなる状況下でも濃縮ウランを移転しないと述べた。

トランプのやっていることは次の2つのうちの1つだ;(1) アメリカ国民を操って、戦争を終わらせる取引をして勝利を宣言し、撤収する。(2) あるいは、取引が間近に迫っていると主張して藁人形論法を仕掛け、その後、米国が 10 項目提案に示されたイランの要求を拒否すると、イランが交渉を拒否したと非難し、4 月 26 日までにイランへの新たな攻撃を開始する。米軍機がこの地域に流れ込み続けていることから、トランプは 4 月末までにイランへの新たな攻撃を命じるだろうと私は考えている。イランは 10 項目提案から少しも後退していない…

米国が行うべきことは 2 つだ;イランに対する制裁を解除し、イランの資産の凍結を解除することだ。

イスラエルは依然として予測不能な存在だ。トランプとその政権は、イスラエルに武器をしまわせ、攻撃を停止させることに成功したようだ。ヒズボラとの停戦が維持され、米国とイスラエルによるイランとの停戦が延長されれば、トランプは本気で出口戦略を模索していると言えるだろう。今後の展開に注目だ。

ウィルカーソン大佐と私は、いつものように金曜日にニーマと鼎談した。https://www.youtube.com/watch?v=ionE4H44LUA&t=5s

偉大なロバート・バーンズ氏との、私の番組「カウンター・カレンツ」の対談はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=hqY9uztGxKI&t=1s

ダニー・デイビス氏から招待されホルムズ海峡を巡る最新の動向や、ヒズボラとイスラエルとの停戦について話し合った:https://www.youtube.com/watch?v=uDovYahftB4&t=1s

スコット・リッター氏​​がレイと私と共に、ナポリターノ判事主催のインテル・ラウンドテーブルに参加しました。https://www.youtube.com/watch?v=-jrevdyOsXw&t=4s

https://www.unz.com/article/trump-pushes-fantasy-about-iran-hormuz-and-enriched-uranium/