No. 2909 中国・ロシアの共同声明:「日本の急速な再軍備路線」への批判

中ロ首脳会談後の共同声明:「日本の急速な再軍備路線」への批判

中国とロシアは首脳会談後に共同声明を発表し、その中で日本の防衛政策を厳しく批判した。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2091S0Q6A520C2000000/

この声明は、2026年5月20日に北京で行われた中国・ロシア首脳会談後の共同文書として発表された。会談では「新時代における包括的戦略パートナーシップ」の深化がテーマとなり、両国の政治・経済・軍事協力をさらに強化する方針を確認した。

声明の該当部分(日本批判の核心)

共同声明では、日本の最近の安全保障政策に対して以下のような強い表現が使われている。

「日本の急速な再軍備路線は、地域の平和と安定に深刻な脅威をもたらしている」

「日本に対し、新たな軍国主義と再軍備を放棄するよう求める」

さらに声明は、日本国内の右傾化や「非核三原則の見直し」などの動きを「挑発的行為」と非難し、歴史的な反省を欠いた「軍国主義の再来」を強く警戒する姿勢を示した。

 日本政府の反応

これに対し、日本政府は直ちに反論した。

林芳官房長官(当時)は記者会見で、「中国とロシアの批判は根拠がなく、全く受け入れられない」と述べた。

その上で、真に国際社会の平和と安定を脅かしているのは、中国の軍事活動の拡大やロシアのウクライナ侵攻であると反論。

日本は専守防衛の立場を堅持しており、「新たな軍国主義」と断じる中ロの主張は事実誤認であると強調した。

https://www.sankei.com/article/20250510-MBU3KRNDJ5PLLJ7MQP3ZP3G43E/

 中ロ両国がここまで強い表現で日本を批判する背景には、以下のような戦略的意図があると見られている。

歴史問題の強調:第二次世界大戦の「戦勝国」として、日本の防衛力強化を「戦後国際秩序の否定」と位置づけ、国際世論を味方につけようとしている。

米国への牽制:日本の再軍備を「米国の対中・対ロ包囲網の一環」とみなし、日米同盟の強化を間接的に批判している。

中ロ結束のアピール:ウクライナ侵攻後も中国との連携を誇示し、国際社会における孤立を防ぐ目的がある。

この共同声明により、日本と中ロとの間の対立構造はさらに固定化される可能性が高い。日本は引き続き防衛力の強化(敵基地攻撃能力の保有など)を進める一方、中ロは「反軍国主義」の旗を掲げて日本の行動を批判していく構図が見込まれている。

https://equity.jiji.com/oversea_economies/2026052000159

https://www.yomiuri.co.jp/world/20260520-GYT1T00308/

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2674745?display=1

https://jp.news.cn/20250509/157aa03803b142f4b57d58e98b528335/c.html

https://jp.reuters.com/world/security/HNDZDLRJDBIDTMTKJBCXB2QHSQ-2024-05-16/