米国の先住民であるアメリカ・インディアンが、NATOの空爆を受けるセルビア人に自分たちの受けた苦悩をなぞらえ、Truth in Mediaに次にような投書を送っています。米国国内の反応として興味深いとともに、米国の要求に屈する日本人も耳を貸していただきたい意見だと思います。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。
月別アーカイブ: 1999年5月
No.280 受刑者移送協定締結へ
今回の小渕首相の訪米で、受刑者移送協定の締結が実質的な合意に達しました。この協定が締結されれば、殺人、強姦、強盗、窃盗、詐欺、住居侵入などの罪で、日本で裁判にかけられ有罪になった米国人受刑者を、すべて日本から米国に移送することが可能になります。これによって、1998年2月に米軍機がイタリアのスキー場で20人を死亡させるという事故を起こしながら、米国の軍法会議によって全員無罪になったように、受刑者を日本から本国に移すことにより無罪にしようというつもりなのでしょうか。
さらに、この受刑者移送協定は日本にいる米国人受刑者にだけ適用され、米国にいる日本人受刑者にも同じように適用されるかどうかは疑問だと思います。なぜなら、米国政府は連邦裁判所で有罪になった受刑者を移送する法的権限は持っていたとしても、例えばカリフォルニアやニューヨークなど、州の裁判所によって有罪になり投獄された受刑者に対しては、法的権限をまったく持たないからです。さらに最近あったように、カナダ人、ドイツ人、イタリア人の犯罪者に対し、母国からの強い抗議があったにもかかわらず死刑を執行しました。こうしたことを行っている米国が、日本と対等な受刑者移送協定を受け入れることはまずないと思われます。
以下は受刑者移送協定の締結が実質的な合意を伝える『日本経済新聞』の記事です。是非、お読み下さい。日経以外の主要な新聞は、日米首脳会談の内容として、このことを大きくは取り上げなかったようです。皆様からのご意見をお待ちしております。
No.279 クリントンの「思いやり戦争」の標的にされて
今回は、『ジャパンタイムズ』紙(1999年4月28日付け、および5月12日付け)に掲載された、中国北京からの投書をお送りします。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。
No.278 小渕首相の訪米に見る日米関係の片務性
4月29日から5月5日の小渕首相の訪米は、日本にどのような利益をもたらしたのでしょうか。資金援助だけを見ても、コソボ紛争による被害地域へ総額2億ドルの支援策を約束し、また北朝鮮への軽水炉供給事業では、日本が朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)を通じて10億ドルを資金供与する協定に調印しました。米国の外交政策を後押しするために合計12億ドルの提供を約束した小渕首相は、その見返りに日本のためにどのような約束を米国から取りつけたというのでしょうか。以下に5月3日の共同通信の記事から、私の目を引いた報道を私のコメントをつけて取り上げます。 続きを読む
No.277 日本の静かな改革
今回は、5月の訪米に合わせて、小渕総理大臣が『ニューヨーク・タイムズ』に投稿した記事と、それに対する私のコメントをお送りします。
No.276 偽りの時代、バルカンでの行動は言葉よりも大きな影響力を持つ
前回までの4回にわたって、チャーリー・リースによるコソボに関する論評(『オーランド・センティネル』紙より)をお送りしてきましたが、今回はそのシリーズ最後の論評をOW読者の皆様にお届けします。米国の政策を批判するものですが、新ガイドライン関連法案が国会で審議されている今、日本の行く末を考える上で有益な示唆を与えてくれるはずです。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。
No.275 難民はコソボだけではない
今回も前回に引き続き『オーランド・センティネル』紙から、チャーリー・リースが書いたコソボに関する論評をお送りします。米国の政策を批判するものですが、新ガイドライン関連法案が国会で審議されている今、日本の行く末を考える上で有益な示唆を与えてくれるはずです。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。
No.274 我々は本当に第二次世界大戦という悲運の時代と遠く隔たったのか
今回も前回に引き続き『オーランド・センティネル』紙から、チャーリー・リースが書いたコソボに関する論評をお送りします。米国の政策を批判するものですが、新ガイドライン関連法案が国会で審議されている今、日本の行く末を考える上で有益な示唆を与えてくれるはずです。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。
No.273 コソボが人類の危機などではないことをクリントンは知っていた
今回も前回に引き続き『オーランド・センティネル』紙から、チャーリー・リースが書いたコソボに関する論評をお送りします。米国の政策を批判するものですが、新ガイドライン関連法案が国会で審議されている今、日本の行く末を考える上で有益な示唆を与えてくれるはずです。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。
No.272 道理に合わないクリントンのバルカン政策
『オーランド・センティネル』紙から、チャーリー・リースが書いたコソボに関する論評を、今回より5回にわたってお送りします。米国の政策を批判するものですが、新ガイドライン関連法案が国会で審議されている今、日本の行く末を考える上で有益な示唆を与えてくれるはずです。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。