No.322 国民の税金に依存する銀行

ここ数年来、不良債権問題に始まって、数々の銀行の破綻や公的資金による救済、最近では大手銀行の合併と、銀行に関するニュースが新聞やテレビで取り上げられない日はありません。そうしたニュースを毎日目にするにつけ、銀行は本当にそれほど困っているのだろうかという素朴な疑問を持ちました。そこで、銀行が公表している貸借対照表や損益計算書などの財務諸表をもとに、過去30年間の銀行に関する基本的データを分析してみることにしました。この分析を通じて、我々一般市民や他の企業に適用される所得や消費の増加に応じて納税額が増えるという一般原則が銀行には適用されないという事実が明らかになりました。以下に私が試みた分析過程とその結果をお送りします。

 

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No.321 スキャンダルではなく、国家の略奪だ

ロシアにおけるマネーロンダリング(資金洗浄)が問題になっていますが、これには欧米がロシアの改革を信じるふりをして資金援助をしたことが大きく関係していると以下の記事が指摘しています。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。

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No.320 米軍は沖縄の悩みの種

日本政策研究所所長のチャルマーズ・ジョンソン氏が、沖縄では軍用機事故がいつ発生してもおかしくない状況にあることを、空軍特務曹長の署名入り書簡を引用しながら、以下に説明しています。その軍用機事故を回避するためには、沖縄から海兵隊を撤退させるよう小渕首相が米国に要求すべきだと解決策も提示しています。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。

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No.319 7ヵ国蔵相・中央銀行総裁会議(9月25日)についての所見

9月に開催された7ヵ国蔵相・中央銀行総裁会議について、ニューヨーク在住のエコノミストである私の友人、マイケル・ハドソンが所見を送ってくれましたので、以下にお送りします。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。

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No.318 ベンチャーは精神の狂乱

今回のOWメモでは、株式会社秀明出版会より発行されている『発言者』(1999年9月号)の中から、主幹編集者である西部 邁氏の記事をお送りします。“アントレプレナー”、“企業家”という言葉がもてはやされている昨今ですが、西部氏はベンチャー・ビジネスの危険性を説いた上で、バブル崩壊後の今こそ必要なのものは企業内部の独創性や判断力であると結んでおられます。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。

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No.317 石原慎太郎氏との対談記事「日本はどこへ行く」(『産業経済新聞』より)

去る8月19日の『産業経済新聞』(東京朝刊)の特集記事の中で、石原慎太郎都知事と私との対談が2ページにわたって掲載されました。日米関係をはじめ、現在の日本が抱えている問題や日本がとるべき政策について触れていますので、是非、お読み下さい。

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No.316 隠れた湾岸戦争:空爆500回、死者は100人以上

日本人の友人に尋ねたところ、昨年末の「砂漠の狐」以来、英米によるイラク空爆について日本ではほとんど何も報道されていないようです。日本だけではなく英米両国でも、ユーゴ空爆で空爆が日常化したせいか、ほとんど大きなニュースにはならないと、以下の記事でも触れているとおりです。この記事をお読みいただければ、イラクへの空爆がすでに500回以上におよび、それが実際どれほど大きな被害をもたらしているか、おわかりになると思います。皆様からのご意見をお待ちしております。

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No.325 米国に戦争なしの繁栄はあり得るのか

今回は、イズィー・ストーンの著書『The Truman Era』から「米国に戦争なしの繁栄はあり得るのか」に関する記述を抜粋しました。この著書は、トルーマンが政権に就いていた1945~53年に関するものですが、財界に支配された米国政権が軍需を減らせないために戦争を続けるしかない今の状況とまったく同じであることがよく理解できるはずです。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。

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