アメリカ合衆国40代大統領を務めたロナルド・レーガン氏が亡くなった。その国葬に日本から政府特派大使として派遣された中曽根元首相は「共産主義との冷戦を自由主義への勝利に導いた偉大な大統領だった」とレーガン氏の業績をたたえたという。
月別アーカイブ: 2004年6月
No.634 景気回復は国内投資で
5月の記者会見で、竹中平蔵経済財政・金融担当大臣は主要銀行の3月期決算を受け、政府が掲げた2005年3月期末の主要行の不良債権比率4%台の目標は、半年前倒しの九月中間期末にも達成することが可能との見方を示し、景気は回復が続いていると認識していると述べたという。今回はこれについてコメントしたい。
No.633 拷問と戦争の残虐性
米兵によるイラク人拷問の舞台となったイラクのアブグレイブ刑務所を、代替施設の建設を待って取り壊すとブッシュ大統領は発表した。(注:6月13日、イラク暫定政府のヤワル大統領は米ABCテレビのインタビューで、アブグレイブ刑務所を解体する考えがないことを明らかにした。同刑務所は1億ドル以上の費用をかけて建設した施設で、国家再建のため1ドルも無駄にすることはできないと述べた。)アグレイブ刑務所はサダム・フセイン政権時代の「処刑と拷問の象徴だった」とアメリカ政府が呼ぶものだが、そこで米兵によってひどい虐待を受けたイラク人の多くは法に基づいて拘束された「囚人」などではなく、イラクを不法に侵略し占領する米軍によって不法に強制抑留されているイラク人であるということを、まず私たちは忘れてはならない。そしてたとえアブグレイブ刑務所がなくなったところで、代替施設で同じことが繰り返されないとは限らず、アメリカのこれまでの記録を見ればそれで拷問がなくなると思うほうがどうかしている。
No.632 復帰32年、今なお沖縄軽視
去る5月15日、本土復帰32年目を迎えた沖縄では米軍基地の撤去を訴える平和行進が行われ、米軍普天間飛行場の移設予定地の名護市辺野古では建設のための調査を阻止する座り込みが行われた。