アメリカの大統領にブッシュが再選された。そのことについて、書きたいことはたくさんあるのだが、今回はブッシュがおこなった減税政策について取り上げる。
月別アーカイブ: 2004年11月
No.656 納得いかぬ大手スーパー救済
先月、あるテレビ報道番組のコメンテーターとして出演した。番組では、経営再建中だった大手スーパーが民間スポンサー候補による再建計画作りを断念して産業再生機構を活用する方針を固めたニュースが取り上げられた。2000年にはそごう、2001年にはマイカルといった流通大手が経営破たんし、この大手スーパーも2002年ごろから頻繁にメディアに取り上げられてきていたのだが、今回、いよいよその結論がでたというところだろう。
No.655 共存共栄の社会を築け
米商務省の調査で、2003年に米国民3590万人が貧困層に区分されているということを先日とりあげた。米政府の定義によると4人家族で年収が18810ドル(約200万円)に満たないと貧困層に分類される。これに対して、労働者世帯を対象に年収の上限を2倍に引き上げた調査、“働く貧しい家族プロジェクト”によると、2002年に約3900万人がこの範囲(例えば4人家族で年収400万円以下)に属していたという。これはアメリカで提供されている雇用の多くが、きわめて安い賃金しか労働者に対して払っていないことを如実に表している。
No.654 平和のための戦争などない
ブッシュ大統領を批判して話題をよんだマイケル・ムーア監督の映画「華氏911」がイランでも上映されたという。イランといえばブッシュ大統領がイラク、北朝鮮とならんで「悪の枢軸」と名指しした国であり、そのような映画が公開されたことは、イランの核兵器開発に対して圧力を強める米政府に対する当て付けだともいわれている。しかしイラン国民にとればブッシュ政権のやり方はどう考えても納得のいくものではなく、全編ノーカットで上映されたブッシュ大統領批判の映画に拍手を送ったであろうことは想像に難くない。
No.653 無差別殺人に手を貸す政府
このレターを書いていると読者の方から記事や情報を送っていただくことも少なくないが、先日もイラクで人質になった今井紀明さんの『ぼくがイラクへ行った理由』という本を教えていただいた。今井さんは、劣化ウラン弾の絵本を作ろうと高校卒業後、イラクへ行かれたのだが、本にはそのいきさつや体験が書かれているという。私の日本語能力は、日本語の本を読んで完全に理解できるレベルにはないために残念ながら読んでいないが、最近「劣化ウラン弾」についての記事を多く目にするので今日はそのことを書く。