1948年頃、アメリカ人の生活水準は高く、治安、教育、国民の健康といったどの基準をとっても他国を大きく引き離していた。それから60年がたち、アメリカ人労働者の生産性は当時の2倍以上になった。つまり、1948年の半分以下の労働時間で当時と同じ生産が可能ということであり、1日4時間労働、または年間6カ月働き半年休むという労働形態に移行することもできたであろう。
月別アーカイブ: 2009年5月
No.875 「家庭菜園」へのシフト
大統領に就任して以来、幻滅させられるばかりであったオバマ大統領の政策であるが、このたびミシェル夫人がホワイトハウスに有機栽培の「家庭菜園」を作ることにしたらしい。
No.874 バイオスフィア
『Biosphere 2』という本がある。すでに絶版となっているようだが、90年代初め、アリゾナで人工的に地球のような生態系からなる閉鎖空間を作り、そこで8人の科学者が生活するという壮大な実験について書かれたものだ。
No.873 金融機関にのっとられた国
イラク戦争や経済危機の解決にむけて、今でもオバマ大統領に期待をかけている人が少なくない。すでにこのコラムでも何度か述べたが、政治家は容姿や言葉ではなく、行動で評価しなければいけないと私は思っている。オバマ大統領の場合、彼のとっている行動が今後アメリカや世界に及ぼす影響を考えると、私は期待どころか空恐ろしくなる。
No.872 最後の雇用者は政府
2000年、『能力なき者は去れ、で日本は本当に甦るか』(現代書林)という本を、評論家の江坂彰氏との対談形式で上梓した。当時から日本はデフレによる不況といわれ、それを脱するためにも規制緩和をし、アメリカ流の能力主義にすべきだということが声高に言われていた時代である。