6月8日からカナダで開かれたG7首脳会議では、関税問題で米国と残り6カ国との対立がクローズアップされた。新興国の急速な経済的発展に伴い、世界経済に関して近年はG7にEUやロシア、中国なども加えたG20の枠組みで議論されることが多くなり、G7はもはや形骸化しつつある。 続きを読む
月別アーカイブ: 2018年7月
No. 1224 広がるポピュリズム
米国でトランプ氏が大統領になった頃から、「ポピュリズム」という言葉をよく目にするようになった。民主党ヒラリー氏の勝利をメディアや調査会社、日本政府も疑わなかったのに反し、一般国民はトランプ氏を大統領に選んだからである。 続きを読む
No. 1223 変わる米国の覇権体制
昨年イタリアで開かれたG7首脳会議では、トランプ大統領が「米国第一主義」に基づく強硬な保護主義の主張を繰り返したが、今年のG7首脳会議でも、通商政策を巡り米国と6カ国の意見対立が解消されず、首脳宣言は採択されたものの足並みのそろわないG7の姿を露呈するものとなった。 続きを読む