地方統一選挙が終わるのを待っていたかのように、政府は東京電力福島第1原子力発電所の事故のレベルを、原発事故として最悪の「レベル7」に引き上げた。これまでに放出された放射性物質の量が最大で1時間あたり最大1万テラベクレル(1テラは1兆)だったというのである。
月別アーカイブ: 2011年4月
No.953 日本で何が起きているか
地震と津波による原子力発電所の事故発生から1カ月以上がたった。福島第1原子力発電所ではいまでも炉心は発熱し続け、それにあわせて放射能物質の飛散は続き、さらに原子炉から高濃度で大量の放射能汚染水が海へ放出されている。
No.952 背負わされ続けるリスク
今回の原発事故で強く感じたのは、日本とそれ以外の国々の対応に大きな差があったことだ。当初から「放射能汚染が健康に直ちに影響を及ぼすことはない」と日本政府は言い、メディアも繰り返しそれを報道してきたが、その一方、例えばフランスは在日フランス人に関東圏からの避難勧告を出したり、ドイツなど欧州諸国を中心に大使館機能を西日本に移転するなど、福島の原発事故が起きてからの対応には大きな差があった。
No.951 エネルギー減らそう
東北地方で起きたマグニチュード9.0の大地震、大津波、そして福島の原子力発電の爆発事故とそれによって全国に影響を及ぼす放射能漏れなど、わずか半月の間に日本は大きな危機に直面することとなった。