No.841 アメリカ主義が壊れ始めた

10月3日、「週刊朝日」の取材を受けました。米国でウォール街を救済する法案を下院が可決する前のことでした。70兆円ものお金を米国の一般国民やインフラのためでなくウォール街に投入する救済案が否決されることを私は願っていましたが、結局はオバマをはじめ、多くの民主党議員もその案を支持しました。儲かっているときは政府の規制はじゃまだといい、減税を要求し、苦境に陥れば、手のひらを返したように政府の援助を求める、これがウォール街のやり方です。そして米国政府は、これまで財政赤字を理由に一般国民の福祉を次々と削減してきたにもかかわらず、昨年何十億円ものボーナスを手にしたウォール街の人々に、70兆円を贈ったのです。以下に、朝日新聞の許可を得て「週刊朝日」の記事を転載します。

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No.839 米国標準が世界を不幸に

私は共産主義者であり、社会主義者である、と言うと多くの人が驚く。しかし共産主義とは「共に産み出すこと」であり、またこの社会で暮らす限り、非社会主義者は迷惑にさえなりうる。それなのに私が共産主義に賛同する発言をすると「左翼だ」といわれ、祝日に日の丸を掲げると「右翼だ」と言う。要は、私はなんと呼ばれてもどちらでもかまわないし、そのこと自体に意味はないと思っている。

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