冷戦の終結は国際社会の地政学を大きく変えたにもかかわらず、米軍の世界配備はその後もまったく縮小していません。冷戦終了後の世界各地における米軍の駐留や軍事介入の戦略目的は、一体何なのでしょうか。米国は外交政策でリーダーシップをとり、それに関与することが安全保障および繁栄、自由の維持にとって最善の策であるとして、自国の軍事・外交政策を正当化してきました。しかし、実際は米国の軍事プレゼンスそのものが世界を不安定な状況にしているのです。例えば、石油資源へのアクセスを守ることを目的に、米国は中東に膨大な政治的・軍事的資源を配備し、イラクを爆撃したり、湾岸諸国に介入しています。しかし、石油がある限り誰が政権を握ろうと中東はそれを売らなければ利益を得られないわけですから、米国が石油を手に入れられない事態になろうはずもなく、石油へのアクセスが米軍配備の理由にはなり得ないはずです。
以下のチャーリー・リースの記事は、中東に限らず全世界における米国の外交政策がいかに間違ったものであるかを説明しています。是非、お読み下さい。皆様からのご意見をお待ちしております。