2007年問題という言葉がある。「団塊の世代」とよばれる、1947年から1949年に生まれた戦後ベビーブーム世代が定年を迎えはじめるのが2007七年で、コンピュータ業界においては、大型汎用機の基幹系システムを開発・保守してきたこれらの人々が定年するとシステムの維持管理に問題が出るということから始まったらしい。コンピュータの世界では2000年問題も話題になったが、大きな混乱は起きなかったように2007年問題も似たような結果をたどるだろう。
月別アーカイブ: 2004年12月
No.660 権力エリートの策略
アメリカが金権政治の国だということは前回にも書いたが、金権政治体制において重要な点は、実際に国家を支配しているのは指導者として選出されたブッシュ大統領ではないということである。それでは誰が動かしているのか。「ユダヤの陰謀説」などがまことしやかに言われることがあるが、私は民族的な集団だとは思わない。それを超越した「権力エリート」と呼ばれる一部の巨大な富を持つ人たち、お金や物質的な価値を追い求める人たちが、より多くの財力、そのための支配力と軍事力を求めて、あらゆる政策を決めているのだと思う。
No.659 アメリカは「金権主義」
ブッシュが再選された11月のアメリカ大統領選挙について、光学読み取り式投票機を使った地区では民主党員が圧倒的に多いのにブッシュ大統領(共和党)が勝利したり、実際に投票した人数の6倍以上の票をブッシュ氏が得票しているなどの奇妙な現象が起きていたという記事がいくつかのメディアに掲載された。今回の大統領選挙が2000年に引き続き不正選挙なのではという話は選挙が始まるかなり前から言われてきたことであり、ブッシュ再選が決まってからは読者の方からすぐに「明らかに不正が行われたようだがどう思うか」といったメールをいくつかいただいている。
No.658 石油依存からの脱却を急げ
国内の移動を飛行機から鉄道だけにして久しいが、最近は周りの人たちにも鉄道へのシフトを呼び掛けている。以前も書いたが「ピークオイル」という言葉を知ったためである。日本のメディアや政治家がそれについて論じているのを聞いたことはないが、世界の石油生産量がピークを迎えつつあるということで、英語のインターネットの世界でこの言葉を検索すると6万以上の記事が見つかる。それらが共通して言うことは、人類は2005年から遅くとも10年には石油生産量がピークになるというものだ。