No.594 ノーム・チョムスキーの孤独

 イラクで大量破壊兵器の捜索をしている米CIAのデビッド・ケイ特別顧問が「大量破壊兵器の具体的な証拠は見つかっていない」という内容の報告書をCIA長官に近く提出することが分かったという。しかしアメリカはイラクを侵略したことを決して謝ることはないだろう。父ブッシュも謝らなかった。事実など、どうでもいいのだ、とさえ言ったのだから。

 アメリカがなぜ今日のアメリカであるかを簡潔に記したエッセイがZNetに掲載された。ここでも過去に紹介したことのあるインド人の女性作家、アルンダティ・ロイのエッセイである。ぜひお読みいただきたい。

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No.593 外国人雇用促進は問題

 外国人労働者の受け入れに関する議論が活発化している。政府だけでなく日本のメディアがこの外国人労働者受け入れ問題をどのように報道し、読者へ伝えているかを調べてみると、やはりここにも強く日本経団連の後押しがあることがわかる。

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No.592 規制緩和、民営化のツケ

 先月、アメリカ北東部からカナダにかけて大規模停電が発生した。日本でもいずれ同じようなことが起きるだろう。なぜなら日本政府もアメリカと同じ規制緩和、民営化政策を推し進めているからだ。他の国を壊している愚行を取り入れても日本人は特別だから大丈夫だと思っているのか、または規制緩和がどのような結果をもたらすか気づいていないかのどちらかであろうが、私は後者だと思っている。

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No.591 民間研究者が関東大地震を予測

 私は先日、ある大企業のトップの方から関東圏にマグニチュード7規模の大地震がくるという予測をしている研究者がいるという話を伺いました。先の阪神淡路大震災と同規模の大地震が、地盤の緩い過密地の関東圏で起これば、その被害は途方もないものになるでしょう。阪神淡路大震災の犠牲者は6430人といいますから、その犠牲者は何万人にも上る可能性があります。

 地震予知の話をきいてしまった限り、私はこれをなるべく多くの方へ伝える必要があると思いここに書くことにしました。知ることによってそれなりの準備や心構えをしてその日を迎える方が、不意打ちを食らうよりも被害が少ないのではないか、また予測が外れ、地震が起こらない、そうなることが一番良いことではないかと思います。いずれにしても、関東には大地震がいつ起こってもおかしくない、と政府の地震防災対策委員会も言っています。 以下、週刊朝日(2003年9月19日号)に書かれた地震の予測に関する記事の抜粋です。

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No.590 程遠い日米の友好関係

 少し前に「ブッシュ妄言録」(発行ぺんぎん書房)という本が出版され、その中に「アメリカと日本は150年もの間、近代においてもっともすばらしい同盟関係の一つを結んでいる」(2002年2月18日の国会演説)というブッシュ語録が掲載されていた。アメリカが投下した原爆で数十万人もの日本人が亡くなったことなど知らないのか、またはアメリカ大統領の日本への認識はその程度なのだろうと思うのだが、日米関係について同じように奇妙な記事が、日本で最大の発行部数を誇る大新聞が発行する英字新聞に掲載された。

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