No.722 核の脅威はイランではなく米国

米国がイランの核関連施設への軍事攻撃に向けて準備を進めているとイギリスの新聞が報じた。英サンデー・テレグラフ紙によると、攻撃対象や使用兵器などがすでに検討されており、考えられる戦略の一つには、地下施設破壊を目的としたバンカーバスターも登載するB2ステルス爆撃機による攻撃もあるという。米国はイランのウラン濃縮活動再開を「国際社会への挑戦」と非難し、イランの核問題に対して強硬な態度を貫く姿勢を強調している。なぜならブッシュ政権は、イランが“長期的には核の平和利用ではなく核兵器保有を目指しているのは間違いない”とみているからである。

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No.721 地球号の未来考えるとき

イギリス人のジェームス・ラブロック博士は、地球環境に影響を与える微量成分に関する分析の進展に貢献した科学者である。1960年代にはNASAで火星の生物探査計画に参画し、火星と違い地球では、その大気がほぼ一定の割合で維持されている状況を続けていることから、地球の生命体が生存するために最適な状態に調整・維持しているという「ガイア説」を提唱した。

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No.720 マネー資本主義の植民地

偽メール事件で忘れ去られた感があるが、郵政民営化法案に反対した亀井氏への“刺客”として、自民党からの支援を受けてライブドアの堀江氏が立候補したとき、小泉首相は時代の変革期だと激励し、自民党幹事長の武部氏とともに選挙応援をした竹中平蔵大臣は「小泉改革は小泉、ホリエモン、竹中の三人でやる」とまで言ったことを有権者の方はまだ覚えているだろうか。

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No.719 行き過ぎた拝金主義の象徴

今年になってからライブドアの一連の騒動が連日紙面をにぎわしている。メディアや政治家といった同じメンバーから奈落の底に落とされた堀江氏だが、ニセメールのことで以前のことが忘れらた感があるが、小泉首相、竹中大臣などが日本にも本格的なM&A(企業の合併・買収)時代が訪れたとして彼を持ち上げていたことは忘れてはならない事実である。

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