No.546 軍事社会主義国

個人消費が足りない日本では、社会消費を増やすことがデフレの解決策となります。それにもかかわらず、なぜ日本では、ヨーロッパのような、社会民主主義国への政策転換の声がまったく聞かれないのか。むしろ、個人消費のたりない米国のような軍事社会主義への道を進むことすら危惧されます。経済の条件が変わったいま、日本政府が根本的な方向転換を図ることを期待するのは無理なのでしょうか。

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No.545 なぜ不良債権処理か

「構造改革なくして景気回復なし」。2001年自民党総裁選でそう語り就任した小泉首相が、不良債権処理の迅速化のために竹中氏を金融大臣に任命しました。しかし、今の状況において政府がなすべきことは、物価の下落をおさえ、失業率の低下を防ぐことではないでしょうか。なぜ不良債権処理なのか。なぜいま、米国の会計基準採用なのか。その裏にあるものをどうか考えていただきたいと思います。

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No.543 経営の神様の報酬

今回は、GE社のジャック・ウェルチ元会長の引退後の報酬内容をもとに、経営の神様が引退後いかに巨額の報酬を得ることになっていたかをご紹介します。GE社はダウンサイジングや株主重視経営、さらにはエンロンの簿外取引で問題となった「特別目的会社」を最初に導入した企業です。まさに大多数の人を犠牲に一部の人間だけが利益を手にするという二極社会を米国に作った張本人といえます。日本でもウェルチ氏を崇拝し、GE社の経営手法を取り入れている企業が多いようですが、彼の影の部分もきちんと理解した上で、これからのどのような経営手法を導入すべきなのかを真剣に考えていただきたいと思います。是非お読みください。

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